2005年2月23日発売
ピアノのバッキングによるバラード(1)は、美しいメロディに乗せた美しいヴォーカル&コーラスが心を潤わせる。キャノンのCMでおなじみの(3)を含め、2000年に結成された男性二人ユニットのメジャー・デビュー・シングルは、珠玉のラブ・ソング詰め合わせといえる。
フランスの人気バンドの3作目。ダンス・ミュージックへの傾倒をヒップホップの角度から深めた視点はなかなか現代的。もはやギター・ポップというイメージはなくなり、フェニックスやアヴァランチーズなどとの共振をよりいっそう感じるようになった。
キラキラ輝く、青春満開のロマンティック・ポップ・サウンドに、ファルセットをまじえた甘い声のヴォーカルが乗る。幼く可愛らしい恋愛模様だが、作った感じがないので嫌味じゃない。日本のフォーク、ニューミュージックに連なる親しみやすい旋律がポイント。
アニメ・タイアップやオリジナル・アルバムからのベスト・セレクションに新録2曲を加えたベスト・アルバム。この10年間、シャウト・ナンバーだけでなくバラードを通しても、柿島が常に前向きのメッセージを発信し続けてきたことがわかる。
イギリスはニューキャッスル出身のガールズ・グループ、サイレンズのデビュー・アルバム。オール・セインツやミスティークらに続く、イギリスからのアクトとして大注目。メンバーもほとんどの曲作りに参加している。
チェロの音色ってほんとに素敵だ……そう感じる人には絶好のプログラム。チェロを練習する人ならいつか弾きたいと憧れる曲ばかり。水谷川優子の演奏はとても素直で、伸びやかだ。まるでチェロの響きに身をまかせているかのようで快い。癒し系のアルバム。
アメリカを代表する作詞・作曲家ポーターのヒット曲をスウィング系ミュージシャンやシンガーが取り上げたコンピレーション。大半が同時代の人たちによるパフォーマンスだけに味わいも深い。興味深いのはそれらがいまもまったく古さを感じさせないことだ。
発売元
キングレコード株式会社(1)や(8)といったスウィングの名曲を歌う一方で、南佳孝作の(4)やグレート義太夫と共作したオリジナルの(12)を収録。しかし、どの曲の仕上げにもレトロ・モダンという共通要素があり、確固たるひとつの世界を描いているのがいい。(6)はストレートな編曲ではあっても新鮮。
スウェーデン出身のメタル系キーボーディスト&ソングライターを中心とするプロジェクト・バンドのセカンド。暑苦しく歌い上げるシンガーはそのままに、テクニカルでプログレッシヴなアンサンブルを強化し、力技の壮大な様式美サウンドが構築されている。
ドイツを拠点とする4人組パワー・メタラーのサード。ダークでおどろおどろしいコンセプト・ストーリーを下敷きにしているようだが、楽曲はあくまでオーソドックスで、メロディックかつストロングなサウンド、ドラマティックなギター・ワークが楽しめる。
新世代ギター・ヒーローとして注目のガス・Gが、プロ・デビューを飾ったことで知られるドイツ拠点の正統派ヘヴィ・メタル・バンドの、日本未発売だった2001年作品。すでに新人とは思えない流麗なリフと速弾き奏法は、ギター・ファン必聴だ。
作曲、DJなどで活躍中のFreeTEMPOこと半沢武志が監修、選曲したCTIレーベルのコンピ。(13)はCTIからインスピレーションを受けた半沢のオリジナル。時代をリードするフュージョン・レーベルとして人気を博したCTIの先見性や斬新な感覚が伝わってくる。
「氷見の雪」に続く原田悠里のシングル。前作は富山・氷見を舞台に彼女が最も得意とする旅情演歌だったが、本作タイトル曲でもその世界を踏襲し、しっとりとした叙情あふれて心に染みる楽曲となった。
23歳の女性シンガー・ソングライターによるセカンド。アコギやピアノなどアコースティック楽器とストリングスを多用したオーガニックなサウンドと、等身大の自己を綴った歌詞、透き通ったヴォーカルによって、みずみずしく穏やかな世界を構築。私小説的癒し系。