2005年4月21日発売
イタリアのシンフォニック・メタル・バンドの、ドラマーの交替劇などを経た4枚目のアルバム。メロディの構築美とスピード感が絡み合いながら根源的なパワーの噴出を導き出すサウンドのさまは、バンドとしての表現が何たるかを突き詰めた彼ららしさを伝えている。
ジャーマン・メタルの雄の6作目。前作同様、ヴォーカルをマッツ・レヴィンが担当。よりソリッドさが加わったパワー・メタル・サウンドと、ネオクラ色全開のギターをフィーチャー。幾多の逆境にもバンドのヴィジョンを見失うことなく、確固な信念の下で作られた力作。
スウェーデンの知性派デス・メタル4人組の5作目。全13曲という“区切り”はチャプターのようなものであり、1枚1曲による壮大な音絵巻を展開。インテリジェンスとプリミティヴな狂暴性が複雑に絡み合った、プログレッシヴかつヘヴィなグルーヴには圧倒されっぱなしだ。
イタリアン・シンフォニック・メタルのシークレット・スフィアが97年にリリースした1枚目の再発だが、デビュー前に話題となったデモ・アルバム5曲を追加収録している。デビュー作とは思えない壮大な仕上がりだったが、デモ版がまたパワーがあって聴き応え十分!
元アフター・フォーエヴァーのメンバーを含む、女性ヴォーカルを擁するオランダの5人組。本作はセカンド・アルバムで、ゴシック様式を持ち込んだ、オペラを彷彿させるメロディック・メタル。叙情性を湛えた劇的な展開を荘厳に聴かせる。
オーヴァーキルのデイヴ、デレク、ティムがヴォーカリストを迎えて作った別バンドの2004年のデビュー作。『アライズ』前後のセパルトゥラを思い出させるタイトかつグルーヴィなスラッシュ・メタル全開で、そのあたりのファンには絶対的にオススメだ。
ドリーム・シアターのジェイムス・ラブリエ(vo)が、自身のプロジェクト、マルマズラーを経て発表した個人名義では初のソロ3作目。エレクトロニクスも交えたインダストリル・メタル風サウンドで描き出すドラマティックかつシアトリカルな音世界は彼ならでは。
トラストキル所属以前の2枚のアルバムといった初期音源の再レコーディングを中心に構成された一枚(2001年)。ブルータルなエモーションが渦巻く、メタリックなニュー・スクール・ハードコアに圧倒されるものの、そんななかにもゴリ押し一辺倒ではない構成力も見事。
ポップ愛好家には御馴染みのポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンの遺伝子を持ったシンガー・ソングライターの2作目(96年)。職人気質の曲もあれば、ブルー・アイド・ソウルもありと、ポップを共通項にした人見知りしない楽曲が数珠繋ぎで聴ける傑作。★