2005年7月発売
日本人ソプラノ歌手の模範というか、安心して聴ける歌い手という印象ながら、幅広い範囲から名旋律を持ってくる選曲のセンスは、なかなかに攻撃的。基本的に原曲のイメージを崩さない演奏のなか、(15)ではちょっと遊んでみましょうか、という茶目っ気も程よく。
エリック・アレキサンダーのヴィーナスレコード第2弾。ピアノにジョン・ヒックスを迎えたワン・ホーン・カルテット録音。エリックの絶好調と思わせるパワフルなアドリブが聴けるハード・バップ・セッションだ。2曲あるバラード・プレイのうまさも光る。
アルバム『Brilliance』に続く新アイテムは両A面シングル。「キャンディベイベー」は彼女のキュートなキャラクターを前面に出したキャッチーで切ない楽曲。「マーマメード」はミッド・テンポのロック・チューンだ。
なんでもありのギタリストの、彼がやっているCoilというバンド基調によるアルバム。エレキを中心にアコースティック・ギターまで、さまざまなギターの音/奏法が伸びやかにあふれ出る。昔育んだロック的な何かが今の環境のもとさまざまに広がり出ている、そんな印象を持たせる。
バンドの要、クリストファー・アモット(g)参加の最後のアルバム。アグレッシヴでドラマティックなエクストリーム・メタル・サウンドからは、第一人者の貫禄とあくなき探究心が滲み出ていると言えよう。先達を踏まえた上でのプログレッシヴ性。濃密過ぎる一枚だ。
サン・レコード曲をゴージャスかつクールにカヴァー。ブライアン自身が、オリジナルの世界観を尊重し、そして楽しみながらロカビリー・クラシックと向き合っている姿が刻まれている。ライナーでも自ら『VOL.2』について触れているが、この分ならリリースも早そう。
ぬくもりのような温かみの残るサウンドは、前作『ユグドラシル』時よりさらに高みに到達した。星空を穏やかな旋律が彩り、その景色を鮮明に浮かばせる。アレンジのきめ細かさはやはり秀逸。(1)(2)とも柔和な歌声が気持ち良く響くアコースティック・ナンバー。
タイトル通りの再録音盤。昔のアレンジを活かしたバラードもいいが、ラテン・ビートのイケイケ・ナンバー(特に再アレンジされた(2)は強力)に圧倒されるのみ。DVDには2005年3月のlive at東京ドームのライヴ収録。マツケンの芸達者ぶりが堪能できる。