2005年8月24日発売
ラジオのDJやエッセイの執筆でも活動する声優の初のフル・アルバム。SPEEDのhiroのように切ない高音が際立つバラードの(6)(10)と、アニメ声でコミカルに歌うポップな(7)(11)が非常に対照的。個人的には、サディスティックに夏木マリ風の低音で歌う(5)にクラクラきた。
太陽に灼かれた国々に共通する哀愁。“サウダーデ(郷愁)”というポルトガル語が意味するそんな感覚を、ファド、ショーロ、モルナ、サンバなどのさまざまな音楽の形を借りて歌い上げた松田美緒は、このアルバムで大西洋を取り巻く国々の心象風景を描く。
強烈な個性を持った、エレキ・ギターがメイン楽器の女性シンガー・ソングライターのデビュー作。私小説めいた印象深い歌詞に転調の多いメロディ、巻き舌をまじえた多少やさぐれた感のあるヴォーカル、そしてドラマティックな世界観。おもしろい。すごくおもしろい。
路上ライヴがきっかけでシーンに登場した、オーノキヨフミの2005年第1弾シングルは、TVK『sakusaku』のエンディング・テーマ。オーノ自身によるセルフ・プロデュース作品だ。
コスプレ・パリジェンヌ・シンガーのジェシーが歌う新旧アニメの名曲をテクノなアレンジで歌うというワールドワイド・アキバ系(?)な一枚。あまりに流暢な日本語なのでパリジェンヌらしさが出ていないのは残念。フランス語で歌うオリジナル(12)が瑞々しくていい。
新生オーケストラならではの活力とボヘミア的情緒がほど良くブレンドされた滋味掬(きく)すべき演奏。チェコ音楽の伝統を受け継ぐペシェックの解釈は慣習的枠組を堅持しながらも鮮烈である。第8番の第4楽章開始を告げるトランペットの朗々たる響きが印象的だ。
ニューヨーク州ロングアイランドで結成されたロック・バンドの、セカンド・アルバムにして日本デビュー盤。力強く輝きのあるメロディと、みずみずしいヴォーカルが、聴く者の心を引き込む。メリハリがありながらも、どこかしら哀愁を感じるサウンドも魅力だ。
ジャケットからもその雰囲気が伝わるよう、お洒落で小粋なパーティを彩るラウンジ・ポップな逸品。さまざまなヴォーカリストを迎え、つい気持ちが浮足立ってくるボサな調べを、ムードに酔い知れるよう繰り出していく。小粋に空間を彩る作品だ。
JUON、SATOKO、JOEからなる3ピース・バンド、FUZZY CONTROLの2ndアルバム。3人とは思えない、パワフルなサウンドが特徴。ロック・バンドとしてさらに存在感を増したことを実感する1枚。
演歌の(1)、ラテン味のムード歌謡(2)(3)、ポップス調の(4)とタイトルどおりデュエット作品で構成した企画。しかも、お相手はそれぞれの楽曲の作曲家だ。さらに、男性用カラオケ、女性用カラオケ、純カラオケと至れり尽くせりの内容で洋子ファン必携。
ヒット・アルバム『ブチアゲ♂トランス』が、松浦亜弥の物真似で有名なマルチ・タレント、前田健をフィーチャー。トランス・ムーブメントに、新たなカリスマが誕生するのか!?