2006年4月21日発売
60年代サイケ・ロックの代表格であり元祖ブリティッシュ・ハードの旗頭とも言われる彼らの69年発表作が紙ジャケ再発された。幻想的なムードを漂わせながら、やはりガツンと手応えのあるハードな、骨のある音が、彼らならではオリジナリティを発散している。
代名詞ナンバー(6)が、ただでさえ長いスタジオ版よりもさらに長い19分仕様で楽しめる70年発表のライヴ盤。妖しさと怪しさを漂わせたダグ・インギーの劇的な歌唱/オルガンを中心に、神秘的へヴィ・サイケの世界をステージ上でも再現。が、録音状態に少々難り。
サザン・ハード・ロックの名演が詰まった80年発表作品。余計なギミックは一切なく、清々しいほどにシンプルでストレートな演奏が続くが、ライヴ感あふれるサウンドには有無を言わせぬ説得力がある。ブルースやR&Bの風味が随所に利いているのもポイント。
サザン・ロックの名バンドが82年に欧州のみでリリースしたライヴ・アルバムが紙ジャケット&リマスターで再発(日本初発売)。当時の英国ツアーにおけるエネルギッシュなパフォーマンスを収めており、ブルージィなハード・ロック路線はとにかく熱い!★
ミック・タルボットほか、ポール・ウェラーと関係の深いミュージシャンを中心とする、UKジャジィ・ソウル・セッション・バンド。アシッド・ジャズ調のインスト曲から、女性ヴォーカルをフィーチャーした洗練今様R&B曲まで。随所に洒落っ気と創意あり。
ダンテの『神曲』をモチーフにしたコンセプチュアル作。3部構成に分かれ、“地獄篇”は直球な激烈さ、“煉獄篇”はヘヴィ・グルーヴ、そして“天国篇”の(15)は、妖しい空気に満ちたサントラを思わせる音世界で表現。700年前と現代の相違をヘヴィ・ロックに昇華した。
大萩康司、藤井香織、神田めぐみ、鍵冨弦太郎、村治奏一、松本和将という世界で活躍する若き日本人ミュージシャン6人を集めて実現した奇跡のコンサートの記録。クラシック、タンゴ、ボサ・ノヴァなどレパートリーはジャンルを超える。ラストの(11)はやはり圧巻。
“不滅の名曲”などという大それたシロモノではないけれど、リリカルでインティメイトな雰囲気が、“自分だけの名曲”的な安らいだ親しみやすさを感じさせる。グリーグのピアノ曲はその典型。飾り気のないポブウォッカの演奏が、その魅力を素直に伝える。
最晩年の名指揮者コシュラーが育成に力を注いでいたオケ。それがチェコ・ナショナルso.だ。しかし新録音が出るのは久しぶりではないか。「名演奏を一発かましてやろう」などという気負いがオケにも指揮者にもまったくない点に、未だ初々しさが保たれている。
制作・出演
エリック・マリエンサル / クリスチャン・マクブライド / グレッグ・アダムス / ジェームス・ジナス / ジュリアン・レイジ / テイラー・アイグスティ / ビリー・キルソン / ルイス・ナッシュ神童と謳われたピアニストの5作目。2006年現在21歳、テクニックは申し分ない。二つのリズム・セクションを使い分けて、クラシック、TV番組の主題歌、オリジナル、スタンダードと雑多な曲群を自分色にまとめて弾ききる。アレンジに現代性を感じて好感が持てる