2006年4月26日発売
猫をかぶったようなミディアム・バラードの(1)、ハードなリフがかえってコミカルなムードをかき立てる(2)、レゲエ・ビートが哀感を誘う(3)、R&Rな(5)--と多彩な曲調が楽しいミニ・アルバム。でも、根っこはフォークなんだなってことがよくわかる(4)が最も感動的かつ出来が良かった。
フィンランド出身のコルピクラーニの通算3作目。アコーディオンやフルートなども導入したフィンランドのトラディショナルなフォークに、メタル特有の攻めのリズムやリフを融合。これが牧歌的かつ陽気、そして勇ましい、世にも不思議な音楽でもある。
2ndアルバム『荒野のコルピクラーニ』で、その何とも言えない滑稽なPVと数々の奇妙な邦題で大注目を集めたコルピクラーニの1stアルバム。民族楽器やアコーディオンなどを駆使した即興性のある曲揃い。
制作・出演
CarmenYates / JeffEyrich / RichZukor / ケリー・フリント / スティーヴ・カーデナス / デイヴズ・トゥルー・ストーリー / デイヴ・カンター / マイケル・ロスNYをベースに活動する、ジャジィでオーガニックなヴォーカル・ユニット、デイヴズ・トゥルー・ストーリーが、あのボブ・ディランの名曲を現代に甦らせたカヴァー・アルバム。
ジャズとポップス、さらにフォークの匂いをも漂わせる音は、NYならではの懐の深さゆえか。2枚目となる本作でも表情豊かなヴォーカルとキャッチーなメロは健在で、バラードの(5)や(7)はポップス・チャートに顔を出してもおかしくないくらいの馴染みやすさ。
ユニット名表記を大文字から小文字に変更し、心機一転した人気ポップ・デュオのソニー移籍第1弾となる約3年ぶり、通算5枚目のオリジナル・アルバム。シングル3曲のほか、新曲7曲を含む全13曲を収録。彼らのポップな世界に浸れる一枚。
2006年夏に73枚組の完全BOXセットを発表する松田聖子の2006年最初のシングル。間違いなく誰もが認めるであろう、本格的なバラード・シンガーとしての聖子の魅力を十二分に楽しめるこのナンバーは、歌詞に込めるテンションの高さだけでも特筆ものだ。
この最新マスタリング盤はソフト・フォーカス気味の音作りだ。旧CDでハイフェッツの音にツンとくるような違和感を抱いた人はこのハイブリッド盤は良いかもしれない。逆に昔からのRCAのファンにとってはちょっと柔らかすぎる音質に思えるかもしれない。
ウィンナ・ワルツやポルカ……といえば、小粋さや戯れを求めるかもしれない。しかし、ライナーの指揮は真摯で緻密。「美しく青きドナウ」の格調高い旋律と崩れのないリズム。さわやかな風が吹き抜ける「〜の村つばめ」の心地よさ。音楽的純度の高い名演だ。