2007年10月3日発売
2001年モントルー・ジャズ祭のライヴ盤。2枚組13曲入り。メロディックかつスウィンギィかつダイナミックに浮揚するトリオは最高に素晴らしい。さすがキース。「オレオ」「フォア」など選曲も親しみやすい。「エイント・ミスビヘイヴン」ではストライド・ピアノも披露。
ワザや音で圧倒する“凄いショパン”に喝采してきた耳が、あ、と洗われる。きらめきもウタも精緻にして濃やかながら、制さず没さず、音のカタチがそそってくる情動との間合いがサラと絶妙で、音楽の表情が思いがけないほど自然な姿で浮かび上がってくる。★
制作・出演
カール・ベーム / カール・ライスター / グリーグ / グンドゥラ・ヤノヴィッツ / ジェイムズ・ゴールウェイ / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ペーター・シュライアー / ローター・コッホ女性シンガー・ソングライター、LOVEの1stシングル。攻撃性と切なさを調和させた世界観と、アコギを軸にした独創的なサウンド作りが印象的だ。ネット配信で発表されていた「過ちのサニー」をカップリングしている。
J-POPの名曲を中心にボッサ、ジャズ風のアレンジで聴かせるスタイリッシュなユニット、ソットボッセの3作目。耳触りの良さと洒落たセンスが人気の要因だろうか。カナのハスキーでかすれていながら、子供のような声もユニーク。インテリア感覚の一品。
フランスを代表するシンガー/女優のヴァネッサ・パラディ。ジョニー・デップのパートナーでもある彼女の純愛が、赤裸々に歌い上げられたアルバムだ。自作の楽曲も収録されており、さまざまな才能が感じられる。
鯨の啼き声から始まるこの途方もなくイマジネイティヴなアルバムによって、幻想の世界からこの世に降り立った妖精はデビューした。恐るべきこの才女は、しなやかな感性を自在にあやつって、かつてないイメージの錬金術をなしとげる。
ビクトリアンなCDジャケットが昔のヨーロピアン・プログレを彷佛とさせる3rdは、2枚組全28曲の超大作。製作に2年を有しているが、バンドが充実しているからこそできる完成度を誇っている。Disc2の後半のノスタルジック・メドレーもまた聴きもの。
前作ではパンク体質なヒップホップを展開した3人だったが、今作ではストレートなラップを聴かせているといった印象が強い。しかし、いろんな素材を音遊びのように組み合わせるセンスは相変わらず。悪ガキ然としたユーモア感覚もいいアクセントとなっている。
古くはレッド・ツェッペリン、ディープ・パープルなどイギリスからは数多くのヘヴィ・メタ・グループが誕生してきた。しかし、ニュー・ウェイヴやパンクが全盛を誇っていた79年はヘヴィ・メタル・グループにとって、必ずしも良い時期とはいえなかった。そんな中でアイアン・メイデンはライヴ・ハウスでの演奏を重ねてゆき、ジワジワとファンを獲得していった。それはレコード会社の注目を集めることになり、各社争奪の結果、EMIと契約をかわした。80年、シングル「ランニング・フリー」、アルバム「鋼鉄の処女」で華々しくデビューを飾り、そのパワフルでダイナミックなサウンド、壮絶なヴォーカルで一躍ビッグ・グループにのし上がった。デビューから世界制覇までの長い道のりが窺える。