2007年12月19日発売
日本のクラシック黎明期(1900〜41年)に書かれたピアノ曲の数々。滝廉太郎の絶筆となった「憾」、スクリャービンに捧げられた3、4曲目、ドビュッシー風の11、13曲目など、注目されて然るべき佳作揃い。異文化のフォーマットで己の個性を表現しようと模索した先人たちの砕身の足跡だ。
25枚目のシングルは、眠れぬ夜にこみ上げる想いを歌うバラード。ヴォーカルを抑え気味にしたぶん、過剰さが削ぎ落とされてリアルな恋心が伝わってくる。「PARTY TIME PARTY UP」は一転し、賑やかな夜を彩るスピーディなアゲアゲ・チューン。異なる二つの夜の場面を歌い分ける、圧倒的な歌唱力に脱帽。
発売元
株式会社ポニーキャニオン初代ヨーロピアン・ジャズ・トリオのピアニストであるボエリーの、M&Iにおける通算6枚目。今回も前作と同じメンバーで、ロマンティックなラブ・ソングや日本で人気の高いスタンダードを中心に、タイトルどおり、深夜にひとりじっくりと聴きたいアルバムだ。
アズ・アイ・レイ・ダイイングのメンバーも参加のニューヨーク産メタル・バンドのサード。今時のメタル・コアとは一線を画し、スレイヤーがハードコア化したごときストロング・スタイル。ギターは弾きまくりシャウトは生々しく、思い切りの良さにヤられる。
元フェア・ウォーニングのアンディ・マレツェク(g)率いるバンドの5作目。ハード・ポップの要素もある叙情派メロディック・メタルは今作ではさらなる完成度を誇っており、アンディのドラマティックでテクニカルなギター・ソロも冴えわたっている。
もはやイタリアン・プログレ史に残る名作『コンチェルト・グロッソ』(71年)、『同2』(76年)に続く奇跡の第3弾。以前は多少の違和感もあったオーケストラも今は完全にバンドのメンバーとなり、渾然一体となりドラマティックな曲を奏でている。聴きごたえ十分の傑作!
ドリーム・シアターのマイク・ポートノイ、ジョーダン・ルーデス、そしてキング・クリムゾンに在籍していたトニー・レヴィンによるプロジェクトのアルバム。驚異のジャム・セッションが堪能できる。