2007年3月21日発売
ヴァイオリンでジャズを演奏するのは難しい。寺井はジャズ以外のところからレパートリーを持ってくることで、その難題を見事に解決させた。その最たる例がタンゴが出典の表題曲だ。こういう曲を演奏しても本格的なジャズにしてしまうところが見事。
モーツァルトに続く“ベスト100”シリーズの第2弾は、バロックの巨星バッハ。誰もが知っている名曲から、ちょっと通向きな宗教曲までを収録。演奏家も文句のない人選で、バッハを心ゆくまで味わえる。
創立125周年を迎えるベルリン・フィルとラトルの今世紀的な美質あふれる演奏。低弦の呟き、合唱のppp、細部までクリアな演奏と優れた録音、さらには音楽総体のゆったりとした時間の流れが、作品の地域性を超越した次元で感じられる空間表現の妙技。★
ドイツのスラッシャー、デュー・センテッドの通算7作目。力強いリフを刻みながら猪突猛進する。いくぶん幅を広げた曲もあるものの、オープニングからエンディングまでアルバムすべてが攻め。ガス・Gなどゲスト陣も鋼鉄の魂を注ぎ込む。
繊細かつ力強い歌唱を聴かせ続ける、日本を代表する女性シンガーによる20作目のオリジナル・アルバム。変わらない豊かな感受性が全編から伝わってくる傑作だ。すべての事象を受け入れるかのような落ち着いた佇まいが、一つひとつの物語を深遠に堪能させる。★
浅岡雄也(元FIELD OF VIEW)の2007年3月発表のシングル。『冬のソナタ』主題歌の作曲者として知られるユ・ヘジュンが手がけた壮大なバラード・ナンバーで、浅岡の伸びのある高音とマイルドな歌声が映えわたっている。
スコットランド出身のメタル・バンド、メンディードの2ndアルバム。ヘヴィ・メタルの基本的なリフとメロディック・デスメタル的なキャッチーさ、モダンなヘヴィネスをあわせ持ったサウンドが魅力だ。