2007年6月13日発売
通算14作目となるオリジナル・アルバム。“コヨーテ”という男の視点から綴った架空のロード・ムービーのサントラという設定がユニーク。バック・バンドにはmellowheadの深沼元昭らが参加している。
同名映画の主題歌。当たり前のことしか言っていないのに、その当たり前が心底にしまっておいたツラさや悲しみをゆっくりと洗い流してくれる。そんな優しさとすがすがしさを感じさせる「きみにしか聞こえない」も素晴らしいが、恋人を奪われた女子のぶっちゃけ具合が並々でない「サヨナラ59ers!」も、かなりの名曲。
デビュー10周年を迎えレーベルも移籍し、満を持してのリリースは逆に肩の力が抜けたアルバムとなった。タイトルは「ボーダーレスでなく、境界線を意識して飛び越える」という思いからだという。揺るぎない雅楽の音色があるからこそ、何でもできる。彼の新たな出発点だ。
音楽監督就任からわずか数年で団員の心を掴み取ったアシュケナージの解釈が演奏の隅々にまで浸透したショスタコーヴィチである。リズミカルに躍動するオーケストラのマッシヴな力強さ、熱気をはらんだ怒濤のうねりが聴きもの。曲の核心に迫る熱演である。
ブッゲ・ヴェッセルトフト率いるノルウェーのフューチャー・ジャズ・レーベル設立10周年を記念して、2006年1月にオスロで行なわれたオールスター・バンド・イベントのライヴ録音。北欧の深い森を思わせる、独特の陰影に彩られた美意識に魅せられる。
2007年7月をもって解散するパワーポップ・バンド、CHARCOAL FILTERのベスト盤。レコード会社の垣根を越えた一枚で、インディ時代の作品から新録曲までを網羅。約11年間の力強い歩みが感じられる。
初の両A面シングルとなった本作は、自身の経験を元に書き下ろした夢と現実のギャップに葛藤する青春ナンバー。初々しさを残しつつもシンの強さを感じさせるYUIのヴォーカルとフレッシュなビートを刻むギター・サウンドが、悩める背中を後押してくれる。
モデル・女優として活躍する山田優のマキシは、アニメ『ブルードラゴン』のエンディング・テーマ。ギターを前面に押し出したデジタル・サウンドに乗せて、本格的な山田のヴォーカルが伸びやかに響いていく。サウンドに高級感を出していないのが見事正解、な一枚。
ディズニー製作『ハイスクール・ミュージカル』の好演で脚光を浴びたコービンが本邦デビュー。ジャマイカンの血を受け継ぐだけにリズム感に長け、ダンサブルなナンバーを中心としたアルバム構成は、ミュージャンとしての素質を浮き彫りにしている。