2007年7月18日発売
詩人・茂木のり子の長編詩劇『りゅうりぇんれんの物語』を沢知恵のピアノの弾き語りと朗読で綴る70分あまりの意欲作。詩は戦時中、日本軍に強制連行された中国人農夫の実話。ライヴ収録。水を打ったような静寂の中で語られる悲劇が臨場感をもって迫ってくる。
ギタリストの2枚組アルバム。ディスク1はこれまでの作品をオーケストラをバックに演奏、ディスク2はオーケストラが演奏した作品集だ。特に後者はクラシックでもイージー・リスニングでもないジャンルを超えたサウンドで、音楽性の幅広さなど、いろいろと興味深い。
マディ・ウォーターズ、ジョニー・ウィンター、ジェイムス・コットンというブルースの大スター、3人の絶頂期を収録したライヴ・アルバム。伝説的な輝かしい瞬間の一つ一つに、涙があふれるような感動をおぼえるはずだ。
このコンビによるモーツァルト後期交響曲シリーズの第2弾。水戸co.だけでも十分な聴きごたえとなりそうだが、小澤の存在がやはり大きな求心力となっているのはさすが。きびきびとしたシンフォニーも美しいけれど、森麻季の気品のある名唱が光るモテットは聴きもの。
宮本文昭の娘、笑里(えみり)のデビュー作。彼女は14歳の時にドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフで第1位入賞、すでにオケの公演やフェスティバルで活躍。やや細身ながらよく歌うヴァイオリンは聴き手を爽やかな気分に誘う。父娘共演「アヴェ・マリア」「第三の男」も収録した注目盤。
ベスト盤ながら、2007年の最新録音を6曲(1〜5、20曲目)含む、セミ・ニュー・アルバム的内容。うち4曲が完全ソロで、これがまた問答無用の感動を誘う好トラック。もの凄いテクニックの中に、思わず耳を澄ませる静謐と明るさを同居させる二面性が、日本での人気の秘密か。★
楽譜も読めなかった少年・カイが、ショパン・コンクールに出場するまでに成長する過程を描いたアニメ映画『ピアノの森』のサントラ盤。本編に使われたピアノ曲が中心の選曲で、コンピレーション・アルバムとしても楽しめる。
浅倉大介と貴水博之によるユニット、accessの2007年7月発表のシングル。TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の特別編『STAGE24&25』のテーマ・ソングで、彼ららしいファンタスティックな世界が展開されている。
アッパーなギター・ロックの疾走感をベースに、メロディックな盛り上がりとエネルギッシュな愛のメッセージをまざまざと見せつける。どことなく懐かしさただようギター・サウンドの「Stand for one's wish」やウクレレ調アレンジとフレーズのかけ合いが心地よい「It's on my mind」を含む22枚目のシングル。
“世界最古の管楽器”とも言われるアボリジニの民族楽器ディジュリドゥ。その奏者、ゴマが放つジャングル・パーティ・アルバム。暗黒舞踏のような楽曲一つひとつの存在感と野性味あふれるサウンド! そして頭のてっぺんから突き抜ける地鳴りのようなグルーヴ! 踊れ!★