2007年8月発売
Def TechのMicroにとって初のソロ・アルバム。SPECIAL OTHERS、Yoshiki of 姫神、伊藤由奈などの幅広い人脈との共演もある作品は、ナチュラルな姿勢を湛えたオーガニック・サウンドをカラフルに発色させながら、コンセプトである小宇宙を作り上げている。
韓国出身で98年に来日し、日本の文化女子大学を卒業。これがデビュー・シングルになる。「Dear for you」「Smile again」どちらも日本語詞だが、自らの作詞。前者は大きく歌い上げるバラード。後者はノリのいいテンポで歌われるラブ・ソング。
女性のみ11人で構成されるブラス・ユニット、東京ブラススタイルのメジャー・デビュー・アルバム。昭和40〜60年代のアニメ・ソングから、親しみやすい楽曲をスカやファンクにアレンジ。ヴォーカル入りのナンバーも収めた意欲作だ。
ブラジルが生んだ名ギタリスト、エグベルト・ジスモンチがECMに残したアルバム。「奴隷たちの踊り」という意味のタイトル、エキゾティックなアートワーク、4種のギターを駆使した独自の音楽性、その全てが“ジスモンチ・ワールド”に集約されている。
アメリカ、ノルウェー、ブラジルの三人が集結したECMらしいアルバム。透明感あるヤン・ガルバレクの音色とヘイデンらしいアプローチが白人ジャズの魅力を放つ。同年の『フォーク・ソングス』と聴き比べるのも面白い。
ECMだからこそ成し得たであろう多国籍トリオの1979年録音作品。“個性のぶつかり合い”という言葉だけでは片付けられないヘイデン、ガルバレク、そしてジスモンチの3者のケミストリーが堪能できる。
NHK教育『趣味悠々』講師として久々にTVにも登場した荘村清志の、40年近いレコーディング・キャリアを横断する内容のベスト盤。絢爛たる曲目と、派手さに走らず堅実な演奏の過去録音に続いて、最後の2曲で、60歳にして一段と柔和になった新録音を聴かせてくれる。
パーカッシヴなアコースティック・ギターと高低のコントラストを活かしたツイン・ヴォーカルで、適齢期世代の不安を一掃してくれる、音も歌詞も痛快なギター・ファンクの1、3曲目。セカンドライン・ビートを採り入れた力強く緩やかな2曲目でも、女性の切なる感情が描かれる。
一発屋的な“ノベルティ・ヒット”を集大成したような企画作でデビューを飾ったホリー・ドリーの1作目。フィーチャー・トラック「夢みるドリー」を含め、テクノ・ダンス・ポップとロリータ・ヴォイスが摩訶不思議な空間を生み出す。流行しつつある(??)独自のステップ解説も必読。
原題なしの米ヘヴィ・ロック・バンドの8枚目のアルバム。休養中のドラマー、デイヴィッドに代わりテリー・ボジオなどがゲスト参加して制作された。やや趣が異なるとはいえ、さすがにパワフルだ。KORNならではの実験性を失わず、新生面を見せつつ前進し続けている。
シュテンメのEMI専属第1弾。組合わせがやや変則的だが、内容は悪くない。さらにキメの細かさや表情の豊かさも望まれるが、その力強く翳りのある歌唱は一聴の価値あり。パッパーノの伴奏も「サロメ」の集中力、「最後の歌」での柔らかな響きなど聴きどころあり。
2007年8月発表のアルバムは、マルグリュー・ミラー(p)とラッセル・マローン(g)を迎えたトリオ作。スタンダード・ナンバーのほか、自身が出演して話題となった伊藤園のCMで使用されたナンバーなども収録されている。