2007年9月発売
元世界チャンピオンのプロ・サーファーで、2004年にデビューしたオーストラリア人、ボーヤングのベスト編集盤。オーガニックでフォーキー、ブルージィなメロディとサウンドはジャック・ジョンソンにも通じる魅力があるだけに、サーフ・ロック好きにお薦め。
トライセラトップスの和田唱やザ・グルーヴァーズの藤井一彦、真心ブラザーズの桜井秀俊など、5人のアーティストによる書き下ろし曲を収めたミニ・アルバム。GS風ロックからヘヴィ・メタル、哀愁漂う楽曲まで、スパゴーの魅力を巧みに引き出している。
94年にアリゾナ州で結成された5人組メロコア系バンドの2007年1月に出たアルバムが日本上陸。とにかく演奏が速い。聴いているだけでドッと疲れてしまうほどだが、この速さが彼らのキモなのだろう。プロデューサーはこの筋で人気のライアン・グリーン。
ジャケットのセクシーさに、まずはヤラれた。流れてくるのは、誰もが親しんだであろう耳馴染んだ名曲の数々。“HOUSE ANTHEMS”と銘打ってはいるが、どの楽曲もかなりラテンなテイストを盛り込みながら、セクシー・ムードに仕上げているのがポイントだ。
インディアナ州出身の4人組のアルバム。ほぼ毎年日本にやってきているだけに固定ファンも多いバンドだが、ポップではあってもアグレッシヴで静かな闘志を秘めた作風はここにきて最高潮に。最後にはメロディがしっかり耳に残るのがいい。
ブルックリン生まれのラッパーのアルバム。詩人ソニア・サンチェスの語りでスタートする本作、タリブの知的な才能とメッセージがこれまで以上に開花した様子が伝わる力作で、サンプリングの面白さも味わえる変化に富んだ構成となっている。多彩なゲストが参加。
往年の名手が愛奏してきた難曲に取り組んだ意欲作。といっても、難技巧をひけらかすことはなく、実にサラリとした風情だ。「スペイン民謡組曲」も民俗臭は稀薄で、コッテリ系が好きな人は淡白に感じるかもしれないが、クールな表面の内側に煌く吉田恭子の秘めた情熱を聴き取りたい。