2008年1月16日発売
アメリカの新鋭ビスによるじわりとユニークなベートーヴェン。素材を対照的に対比させて音楽の表情をくっきりと図式化するのではなく、響きや動きの形の変化に即応して刻々とタッチや音色に映していく。独創耳を奪うというよりは、聴き方が変わる新しさだ。
1970年代のフォーク&ポップスを収録したコンピレーション盤。イルカの「なごり雪」やガロの「学生街の喫茶店」など、タイトルどおり45歳以上の人なら思わずニッコリしてしまうだろう。
2007年、ついに本格的なブレイクを果たしたPerfumeによる両A面シングル。良質なハウス・ビートとクラシカルなピアノがひとつになった「Baby cruising Love」、刹那的で愛おしい恋愛模様を描いたミディアム・チューン「マカロニ」を収録。どちらも超名曲!
モンク・コンペの優勝者でもあるローゼンタールの、『王様と私』に続くヴィーナス第2弾は、長年伴奏をつとめる人気歌手ヘレン・メリルの愛唱曲集。おなじみのスタンダードに洗練されたアレンジを施し、スウィング感あふれるトリオ演奏を聴かせる。
創造性豊かなベテラン・ピアニスト、リッチー・バイラークのヴィーナス第5弾。長年の共演者とのピアノ・トリオ録音。4曲がマイルス・デイヴィスの作曲。マイルスのレパートリーでもあった曲も収録。ハイ・クオリティの超一流のピアノ・トリオ・ジャズが聴ける。
つねに新たなアクションを起こすことで、バンドの可能性を広げてきた彼らの3作目。タイトルは“先駆者”と“革命”を意味する英語をミックスした造語だ。中盤ではインタールードを挟み、フロア・チューンを並べるなど、そのミクスチャーな展開はエキサイティング。
前作『BEATS JAPAN』以来4年ぶりのセカンド・アルバム。多種多彩なMCやシンガーの個性を、ソウルフルというキーワードで結束させたサウンドには、歌への愛がうかがえる。豪華MC陣にBird、村上てつや、CRAZY KEN、青山テルマらが参加。
KREVAに見出された女性ヒップホップ・シンガーの2枚目のミニ・アルバム。TBS系『CDTV』2008年1月度オープニング・テーマになったタイトル「midnight」のほか、2006年に発表したコンピ盤『くレーベルコンピ 其の三 其の三はSONOMI』に収録した6曲を収録。ピンと張った声が心地よい。
発売元
株式会社ポニーキャニオン以前から聴いているかたなら、こうきたな! と会心の笑みだろう。セミ・ポップまたは“すっぴん系”のオリジナル楽曲を魅力的に聴かせられる色味を、堂々と示した冒頭3曲こそ力をこめてお勧めしたい。芸幅の披瀝はステージに任せて、録音ではぜひこの路線の邁進を望む。