2008年10月22日発売
こういう曲だったのかと思わせ、驚きに満ちた新鮮さでオリジナル曲と異質の魅力を生み出したカヴァー集となっている。ギンギンのサウンド展開によるTHE ALFEEや和太鼓の林英哲によるインスト、SEAMOはラップで、中西圭三や錦織健らは伸びやかにうたう。
『ぼちぼちいこか』から33年。有山じゅんじと上田正樹が当時のレパートリーをそのままのスタイルでリメイク。ジャケットには、ちゃんとくいだおれ太郎もいる。二人の歌と演奏からあふれ出る滋味。「ぼちぼちいこか」からは、“アンチ懐メロ”という二人の基本姿勢がうかがえる。
マルチ・プレイヤーの才能と、持ち前の打ち込みテクニックを駆使し、エモーショナルにしてクールな音世界を展開する。11作目はジャンルレスなサウンド・スケープが描き出すとともに、わかりやすさのそこここからは音楽のマッド・サイエンティストぶりが見え隠れ。さすが鬼才だ。
スクエアプッシャーの11作目となるアルバム。“あるイカした美しいロック・バンドが行なった超絶的なギグを鑑賞するという白昼夢として出発した”という作品で、ゆるやかなサウンドやさまざまな物語が浮かんでは消えてゆくような不思議な感覚を残してゆく。
通算3枚目、しかし、ピアニストとして知られた斉藤にとって、初のヴォーカル・アルバム。もともと弾き語りをしていたが、最近までピアノに専念していた。歌うことでピアノも光り、情感あふれるダイナミックな作品となった。和製カーメン・マクレエの佇まい。
紅一点のアヤヲ(vo)を擁する5人組のシングル。ヴォーカル、演奏、アレンジ……すべてにおいてハイ・クオリティ。収録曲のコントラストも自然で、どこか憂いのある歌声を含めてバンドのポテンシャルの高さを感じさせる。特に「コイニオチタ」はコンパクトな3分間ポップスで好感が持てる。