2008年10月22日発売
ソナタはトルトゥリエ2度目の録音で、この曲の代表的な録音とされているもの。フォーレ晩年の簡潔で内省的な美しさに満ちた曲で、トルトゥリエとハイドシェックの絶妙なアンサンブルが、最高の演奏を聴かせている。
アルバン・ベルクSQの近代もの。ドビュッシーとラヴェルも、彼らの音色感やリズムの精妙さが活きた素晴らしい演奏だが、ストラヴィンスキーは、それ以上の名演だ。他にこれといった演奏がないだけに群を抜いている。
フォーレの宗教音楽集で、「レクイエム」に匹敵する美しさに満ちた小品が並んでいる。イギリスの合唱指揮の第一人者であるオールディスと合唱団が、清純な世界を作り出している。フォーレ、合唱ファン必聴の名盤だ。
50代半ばで惜しくもなくなったドイツのソプラノ、ポップが残した珠玉のアルバムのひとつ。シュトラウスの美しい歌曲を、ひとつひとつ慈しむようにうたい分けている。サヴァリッシュのピアノもまた見事だ。
クラシックのヒット・コンピレーション・シリーズからの1作。リラックスできる曲をバッハからモーツァルト、さらにロイド=ウェッバーまでずらりと収録。収録アーティストも、EMIが擁する一流演奏家ばかりだ。
乾いたファンク感覚を持つビートに暖簾に腕押し的な語り調の歌、背後に漂うルーツ・ミュージックの美味しい感覚……。G・ラヴ&ザ・スペシャル・ソースを比較に出せそうな、英国の三人組の3作目。屈託なくときにポップに、グルーヴィに大地を闊歩している。
テレンス・ブランチャードのバンドでも活躍したピアニストの傑出した個性が発揮されている。ギターも加えた演奏は、曲によっては現代的なビートを意識的に強調するなど、独特の緊張感を生み出し、それでいて、ピアノが紡ぎ出すリリカルなメロディが印象的だ。
露崎春女(Lyrico)の新作とベスト盤をカップリングした2枚組。95年のデビューからの13年を2枚に凝縮。Lyrico時代は若干マイルドだったが、ゴスペル出身だけに黒人歌謡をベースにした音楽性にはブレがない。もちろん、新作はモア・ファンキーなブラコン歌謡。
スティーヴ・グリメット率いるイギリスのメタル・バンドが、84年に発表した1stアルバム。力強くソウルフルな歌声と正統派のヘヴィ・サウンドが絡み合い、強いインパクトを放っている。
イギリスのメタル・バンド、グリム・リーパーが85年に発表した2ndアルバム。ドラムにマーク・サイモンが加わり、ニック・ボウコットの個性的なギター・プレイとともに、パワフルなメタル・サウンドを描き出している。
スイス出身のメタル・バンド、クロークスが83年に発表したハード・ロック・アルバム。疾走系のメタル・ナンバーや、縦ノリのロックンロールなど幅広い内容になっている。本作を機に彼らはアメリカへと活動の場を移していった。
制作・出演
AlbanSautour / AndreasOberg / アスリーノ・デ・ポウラ / オイヴィンド・ニーパン / シモーネ・プラッティコ / ヒロ・モロズミ / ピエール・ボサーゲ / フレドリカ・スタールスウェーデン出身、パリ在住のシンガーの2作目。大半がどこかノスタルジックな雰囲気を醸すオリジナル曲で、ジャズばかりでなく、シャンソンやフォークからの影響も見て取れる。高揚感に満ちたサビのメロディが印象的な「イリプレイサブル」、艶やかで張りのある声がポップな曲調に合う「ワン・マン・ショウ」などがいい。
全世界でアルバム総売上枚数3,000万枚を超えるという、カナダが生んだ至高のアーティストの初のベスト盤が登場。歌の上手さは承知していたが、ここに収録されている名曲群を聴いて、彼女の作曲の才能にあらためて驚いた。清々しい歌声と流麗なメロディに夢見心地になる。