2008年10月発売
シンガー・ソングライター、樋口了一の2008年10月発表のシングルは、8分にもおよぶ大作。多くの人の心を揺るがすだろう“親子愛”が切々と綴られた作品で、現代を反映したかのような親から子への手紙に多くの人が共感しそうなナンバーだ。 ■歌詞 手紙〜親愛なる子供たちへ〜 原作詞:不詳/訳詞:角智織/補足詞:樋口了一/作曲:樋口了一 年老いた私がある日 今までの私と違っていたとしても どうかそのままの私のことを理解して欲しい 私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は いつも同じでも私の心を平和にしてくれた 悲しい事ではないんだ 消え去ってゆくように 見える私の心へと 励ましのまなざしを向けて欲しい 楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて いやがるあなたとお風呂に入った 懐かしい日のことを 悲しいことではないんだ 旅立ちの前の 準備をしている私に 祝福の祈りを捧げて欲しい いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない 足も衰えて立ち上がる事すら出来なくなったなら あなたがか弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように よろめく私にどうかあなたの手を握らせて欲しい 私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど 私を理解して 支えてくれる心だけを持っていて欲しい きっとそれだけでそれだけで私には勇気がわいてくるのです あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように 私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい 私の子供たちへ 愛する子供たちへ
カヴァー・アルバム『Dear Friends』シリーズ第4弾。吉田美奈子の76年のアルバム『FLAPPER』収録曲でありながら多くのカヴァーを生んだ「夢で逢えたら」では妹の岩崎良美とデュエット、声の相性も抜群で、ゆったりとした雰囲気が心地よい。
ブルースやカントリー、R&B、ロックの要素を類いまれなポップ・センスでブレンドし、デビュー以来高い評価を得ているスムース&ロック・デュオの3作目。原点であるアコギを中心にさまざまな音を使用、遊び心にもあふれた充実作で、上質なポップスを満喫できる。
DJ森俊彦のソロ・プロジェクトのユニバーサル移籍第1弾アルバム。シングル・カットされた「Speeder」を含む全22曲を収録。全編にわたりハイ・テンション&スピーディでスリリングなミックスの激流に全身が飲み込まれる。大音響でずぶ濡れになりたい。
“愛のちから”をテーマに書き下ろした壮大なラブ・バラード・チューン。一聴するとシンプルなバラードながら、下野ヒトシのうねりまくるベースがグルーヴ感たっぷりのサウンドへ昇華させている。一攫千金的な雰囲気満点の「777」ではET-KINGとコラボレート。
ユニバーサル・ミュージックとBMG JAPANがタッグを組んだ企画シリーズから、本作はユニバーサル所属アーティストの男性ヴォーカル篇。小田和正ら80年代歌謡曲から、スガシカオ、山崎まさよしら90年代J-POPのナンバーまでが楽しめる。
制作・出演
GiuseppeCabrio / LucaMares / MassimilianoTieppo / アンドレーア・マルコン / カルミニョーラ / ムローヴァ / ヴィヴァルディ / ヴェニス・バロック・オーケストラ汲めども尽きせぬ音楽の泉、ヴィヴァルディのコンチェルト。トリノの源泉(図書館)から今回マルコンたちが汲み上げた、ムローヴァ・フレーヴァーの“2台”集。ヴィヴァルディがソロのふたりを活性化させたかのように、生気漲る演奏が繰り広げられる。
制作・出演
COE / LorenzaBorrani / アンネ・ソフィー・フォン・オッター / ウィリアム・コンウェイ / エリザベス・ケニー / オッター / クリスティアン・ベズイデンホウト / ダニエル・ホープ / ヴィヴァルディ現代楽器を使用して古楽器のスタイルを取り入れるのは最近の流行で、ホープもそれに準じている。しかし、彼の良いところはいかにも物まねといった雰囲気がなく、その昔からそのスタイルのように表現が板についている。オッターのアリアはいかにも豪華。
美しい高声もモーツァルトをはじめ随所で聴かれるが、それよりも、感情を剥き出しにするかのような劇的表現や、キャラクターに深く入り込んだ各曲の演じ分けこそが彼女の独擅場。コミカルさは当録音ではほとんどない。オケも彼女の激情に見事に対応している。a=430。
佐賀出身の4ピース・バンドによるベスト盤。メロコア系の疾走感と切なくもポジティヴな歌がひとつになった「BREAK UP」、井上富雄(ex.ルースターズ)をプロデューサーに迎え、鋭いエッジの利きまくったビートを描き出した「祈るように遠く」など13曲を収録。
グリミネッリの音は生地イタリアの空を思わせるように明るく暖かく、かつ非常にふくよかである。モーツァルトにこれほどふさわしいフルートも珍しいだろう。共演しているケラーらの音はすっきりと冴えたアンサンブルで、フルートとの相性は抜群。
ヤンセンは若くて表現欲いっぱいのソリスト。硬軟自在に歌いまくり、大人っぽい色気もたっぷりである。伴奏のハーディングも単なる伴奏の域を超えて立体的で切り込みの鋭い表現を連発。独奏ともども非常に聴きごたえがある。新定番の登場である。