2008年11月26日発売
ハピネスでメロウな、どうにも夜空を見上げたくなるロマンティックなヒップホップというのも実に珍しい。MINMIや若旦那、HAN-KUN、GOKIという豪華なゲストを迎えたINFINITY 16のシングルは、とにかく勇気をもらえ心優しくなれる要素がいっぱい詰まっているのだ。
激しいロック・サウンドとユニークな活動が話題のロック・シンガー、アンドリューW.K.の邦楽カヴァー・アルバム。羞恥心「羞恥心」、THE BLUE HEARTS「リンダ リンダ」などを彼なりの解釈でカヴァーしている。
生真面目の見え隠れする捨て鉢ロック満載のベストと、8週連続でリリースした“邦楽カヴァー着うた(R)マラソン”シリーズの集大成の濃すぎる2枚組。後者の選曲には、いくら何でもやらせすぎだろうといった感も。猥雑にしていい人な魅力を伝える作品ではあるのだが。
地味な脇役的存在であるリュート族の楽器から驚くほど多様な音色と表情を引き出して、おおと新鮮に耳をひきつける快作。響きのイマジネーションを自在に拡げるカラマーゾフの感性は、バッハを異化しポップにささり南や東の現代作品と斬新に共振する。見事。★
シフのベートーヴェン/ソナタ全集の完結編。第30番の第2楽章第1変奏の響や、第31番のフーガの音色や声部バランス、第32番アリエッタの構成などをはじめ、音色、テンポ、リズムといったあらゆるパラメータを管理下においた、間然するところがない仕上がりである。★
DuelJewelのアルバム。この通常盤には全11曲を収録。ちなみに初回限定盤では全10曲+DVDを収録。哀愁漂うメロディに人間の不条理を悲嘆するようなハードなサウンド。全盛を誇ったビジュアル系バンドの正統スタイルを現在も継承している数少ないバンドだ。
“キミを想うアイのうた”をテーマにしたコンピ盤シリーズ第2弾。GReeeeNや青山テルマ、キマグレンや童子?Tといった2008年を代表するアーティストが再度集結。シンプルかつポップな美メロにひたむきでせつないリリックをのせるJ-POPの王道がここに。
リヴァプール出身のマルチ・クリエイターによる1作目。ブレイクビーツとスライなどの70年代ファンク/ソウルをミックスしたサイケデリック・ファンク・ムーヴメントの代表的存在で、昂揚感に満ちたレトロ・フューチャーなダンス・サウンドを聴かせる。
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ユニバーサルミュージックサド・ジョーンズがブルーノートに残した2枚の人気盤のひとつ。ビリー・ミッチェルとの2管、ケニー・バレルのギター、さらにはトミー・フラナガンのピアノと、通の心をくすぐる要素が満載だ。
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ユニバーサルミュージック全曲オリジナルのブルーノート盤を聴けば、ハンク・モブレーがプレイヤーとしてだけなくコンポーザーとしていかに過小評価されているかを実感する。ホレス・シルヴァーらの好演も味方につけた1957年の一作。
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ユニバーサルミュージック「なるほどトロンボーンとバリトン・サックスのことか」などと思いながら聴くと、その低音の魅力にどっぷり浸かれる1957年のブルーノート盤。ソニー・クラークらおなじみのリズム隊もそつなくバックアップしている。
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ユニバーサルミュージック卓越した作編曲能力、そしてブルーノートを代表するトランペッターへと成長していくドナルド・バード初期の傑作。初期とはいえ、当時多くのミュージシャンに影響を与えた大物ぶりが伺える。
1960年の一年間だけでブルーノートにリーダー作を4枚も吹き込んでいるホレス・パーラン。特徴的な右手のリズム感覚を最大限に活かしたトリオ編成にコンガを加え、グルーヴィなアルバムに仕上げている。