2008年6月25日発売
オイストラフ3度目の録音で、初の共演作となった名盤。オイストラフの堂々としたスケールの大きな演奏もさすがだが、そのオイストラフを包み込んでしまうクレンペラーの壮大さにも圧倒される。
20代半ばのパユによる、EMIでのデビュー・アルバム。当時すでにベルリン・フィルの首席奏者となっていたパユは、年齢を感じさせない落ち着きがある。気品漂う美しいモーツァルトだ。
いずれもクラリネットの美質が十分に活かされた名曲。まろやかで肉厚な音色を持つマイヤーのクラリネットは、ドレスデン国立管と見事にマッチして、彼女の代表作といえる素晴らしい演奏となった。
ドイツのゆるぎない伝統を感じさせる演奏は、当時の新即物主義演奏のひとつの典型的な例でもある。しかし本作は、その演奏スタイルを超えて聴く者の胸に迫る、包み込むようなスケール感を持っている。
ピアノの詩人と称された、フランソワの代表的な録音のひとつ。主観的、あるいは主情的とも言われたフランソワの全盛期の録音で、彼のひらめきが最高度に発揮されたファンタスティックなショパンとなっている。
70年代、若きパールマンの最も輝いていた頃の録音。饒舌でありながらも崩れることのない造形力と持ち前の甘美な音色とのバランスが良い。クライスラーの洒落た小品を格調高く弾ききっている。
ベルリン・フィルの12人のチェリストたちによるジャズ、スタンダード集。リラックスした雰囲気のなかで、エリントンやマンシーニなどおなじみのナンバーを快演している。
制作・出演
エスコ・ライネ / ティル・ブレナー / ハーマン・ハプフェルド / ベルリン・フィル12人のチェリストたち / マックス・ラーベ / マリー=ピエール・ラングラメ / ヤンネ・サクサラ / ロロ・ロドリゲス / ヴェンツェル・フックス2004年秋のベルリン・フィル来日を記念して、同年6月に発表されたアルバム。新旧の大ヒット映画音楽を、優れたエンタテインメント性と完璧なアンサンブルで聴くことができる。
日本人にもおなじみの黒人霊歌を含んだアルバム。黒人霊歌の中で育ったバーバラ・ヘンドリックスが、あるときは優しく包み込むような愛を持って、またあるときはソウルフルに力強く歌い上げている。
ドイツ・ロマン主義が培ってきたバッハ観を、ストレートに出した往年の名演。クレンペラーならではの壮大なスケールに加えて、ソリストや合唱団が作り出す荘重さが、“偉大なるバッハ”を生み出している。