2008年9月発売
これまでに発表した5枚のミニ・アルバムから厳選したナンバーに新録曲を加えた、3人組バンド、メリディアンローグのメジャー・デビュー・アルバム。ポップで美しいメロディに絡む、独特のヴォーカルがクセになる。
約7年半ぶりとなる4枚目のアルバム。まさに復活作と言っていいだろう。かつての作風とは異なるものの、現在の彼女ならではの音世界が細やかに歌われている。ありのままの自分を素直に表現したと思しき内面的な力強さとリラックスした雰囲気がいい。
制作・出演
J.S.バッハ / アッカデーミア・ビザンティーナ / オッターヴィオ・ダントーネ / ジョヴァンニ・ヴァルジミリ / ステファノ・モンタナーリ / ダントーネ / ディエゴ・メッカ / フィオレンツァ・デ・ドナティス / マルコ・フレッツァート参加ゲストが多彩で豪華だ。ブラジルで注目されるヴァネッサの歌声もみずみずしい。素晴らしいゲストたちの情感豊かな歌声を聴けることが本作の価値を高めている。そして、ティルのデリカシーに富んだトランペット。音楽的な奥行きのあるボッサ・アルバムだ。★
日本でもDJパーティなどで話題となっていたシングル「ボーイフレンド」を含むフロリダ出身の5人組のデビュー作。ダンサブルなビートをメインにした心地よいポップ・ソングだが、エッチ系の歌詞と同様、ちょっぴり軌道を逸した感覚がキラキラしている個性派だ。
数々のダンス・コンテストで入賞を果たしてきた彼女たちのサード・シングル。「Super Survivor」はエスニックなテイストをちりばめながら、「海までDash!」はテクノ・ポップ風にとさまざまなダンス・アレンジで楽しませてくれる。きらびやかな音の上では、脱力した二人の歌声も効果的。
2008年9月のツアーにて解散となるSuper Butter Dog。1994年の結成以来、日本が誇るファンク・バンドとしての地位を確立してきた彼らのベスト・アルバムだ。新録曲「あいのわ」(映画『闘茶』主題歌)を含む全15曲を収録。
過度な表情付けなどに頼らない素直な息遣いと美音、知的な構成感によって、作品の内容を十全に描き出したアンスネス30代の名録音。必聴。ただしこのセットによって、第19番を収めたボストリッジとのデュオ盤は国内盤化がさらに遠のいた。それだけは再考を促したい。★
これは待望のアルバムである。キーシンの協奏曲ものはエキサイティングになるのは必定。結論から言えばそれ以上の出来。というかキーシンの芸域はさらに深みを増した印象がある。演奏における風格と興奮は必ずしも共存しないものだが、このベートーヴェンにはそれがある。いわば巨匠的な絶対的価値観や品格に、聴き手の誰をも引き込ませずにはおかない鮮烈な表現が加味されている。もはや現代では鬼に金棒。とりわけ第1番、そして第3番と第4番が素晴らしい。しばらくはこれを凌ぐ全集など考えられなくなる。
オリジナル・アルバムとしては13年ぶり。演奏も三人だけでまかなったというあたりに、ポール・ロジャースとの気の合いようがうかがえる。ロジャースの実直かつブルージィな歌いぶりを尊重した方向には異論もあろうが、そのぶんブライアンが折にふれ弾きまくっている。
西川史子をジャケットに起用し話題になったシングル。ほのぼの、しみじみ、ゆったり聴かせる4曲を収録。歌声やメロディが持つ魅力を最大限に引き立てる佐橋佳幸、スキマスイッチの常田真太郎(「君在是好日」は河口と常田の共作)によるアレンジはさすが。
実際に未来への自分に書いた手紙がもとになって生まれたナンバー。青春期に思い悩む自分と、大きな愛で包みながら優しくメッセージするオトナの自分。その先には誰にも伝わる前向きなメッセージが描かれている。感動的であり揺さぶられるナンバーだ。
キングギドラ時代のナンバーも網羅したラッパー、ZEEBRAのコンプリート・ベスト。これまで発表した楽曲からおよそ50曲をセレクト、ジャパニーズ・ヒップホップを牽引した歴史的なナンバーから安室奈美恵や童子ーTらとのコラボ曲までが楽しめる。
『カモミール』シリーズがヒットした、元ル・クプルの女性シンガー、4作目のソロ・アルバム。昭和歌謡からニューミュージック・スタンダードまでのカヴァー14トラックは、唄と演奏を同時録音。緊張と緩和の絶妙のバランスで深みのある作品に仕上がった。
70年代に米、カナダで長期ツアーを行なって伝説を作り上げたFLOWER TRAVELLIN' BANDの35年ぶり、記念すべき再結成第1弾。本来の東洋的エキゾティシズムを漂わせたスタイルを残しつつ、今に再生してのけたのがかえって新鮮味を感じさせる。まだまだいける!!
8ビットのチップ・チューン(つまり、ファミコンのピコピコ・サウンド)とエレクトロ・ハウスを融合させたユニット“セクシー・シンセサイザー”によるディスコ系のカヴァーアルバム。ドナ・サマーの「アイ・フィール・ラヴ」などの名曲が近未来的グルーヴで蘇る。