2008年9月発売
このレーベルでは2枚目のフルート名曲アルバム。編曲を取り入れながら、フルート音楽の楽しみを味わっているのは、工藤自身に違いない。超絶技巧を難なくこなしながら、フランス風のしゃれた味わいを醸し出す。標題曲は、原曲とまったく異なるイメージなのも聴きもの。
オーストリア出身のメロディック・メタル・バンドのセカンド・アルバム。プログレやシンフォニックな要素を取り入れた荘厳なサウンドと、ドラマティックな曲調が特徴の彼らだが、ヴォーカルの安定感とメロディアスなヴォーカル・ラインも聴きどころの一つである。
スイス出身のヘヴィ・メタル・バンドのセカンド・アルバム。まさにヘヴィ・メタルの王道を往くような骨太なサウンドを全篇に展開。スロー、ミディアム、アップ、どんなリズムでもグルーヴ感があり堂々としている。やっていることにブレがないのがすてきだ。
津軽三味線奏者であり民謡歌手のメジャー・デビュー・ミニ。小椋佳&星勝コンビによる曲を歌う。ポップ感覚を基盤にしながら、民謡コブシを利かせた歌唱スタイルでメッセージ性をもった歌詞をうたう時、シマ唄などに通底する土俗性とその歌唱法にショックを受けるだろう。
リッチー・バイラークは74年?81年に日本のトリオ・レーベルに10枚の作品を残した。第1弾がこのピアノ・トリオ作だ。デイヴ・リーブマン作「トゥモロウズ・イクスペクティション」以外は、バイラークや共演者のオリジナル。バイラークはピアノとエレピを演奏、自由な発想のジャズを展開している。
70年代半ばから80年代初頭にかけて、10枚の作品を旧トリオ・レコードに残したバイラーク。75年録音の本作は、ベースとのデュオ。緊張感みなぎる急速調のナンバーから、ゆったりとした流れを感じさせるバラードまで、濃密な“対話”をたっぷりと披露。表題曲での透明感が絶品だ。★
バイラークが盟友のリーブマンと膝を突き合わせて吹き込んだデュオ作品。静寂な響きの中にふたりのパッションが交錯する。穏やかな音色を持つリーブマンのプレイとバイラークの持ち味である叙情的なタッチがと、理想的なまでに心地のよい融合を果たす。