2009年10月発売
米黒人とアルゼンチン人の血を引く、ニューメキシコ出身盲目のシンガー・ソングライターの2年ぶり3作目。制作のラリー・クラインはじめ、的を射て豊かに語るジャズ系敏腕演奏家たちとの共演で、表現の幅を広げたソウルフルなポップスを堂々と聴かせてくれる。ビートルズのカヴァーも聴きもの。
デビュー作のコンセプトは“無国籍な民族のダンス・ミュージック”。リード曲「Oh No」ではシタールなどを取り入れ、色彩感のあるサウンドを描き出している。DJとしても活動するChakiと夏目漱石を曽祖父に持つEmiの男女ユニットが創造するサウンドは、崇高さを漂わせつつ、破壊力をも兼ね備えた新型エレクトロ。
横浜のレゲエ・チーム、FIRE BALLのキーマンのソロ・シングル第1弾。FIRE BALLとはまた方向性が違っており、シンプルな構成で大きな愛を歌う。ライヴでは数年来歌われてきた楽曲で、CD化希望の声が高かったという。レゲエならではのスタイルを取りながら、もっと広範囲なエリアに発している感じがいい。
ソロ活動と並行してGANGA ZUMBA、pupaなどのユニットでも活躍するシンガー・ソングライターのデビュー20周年記念アルバム。細野晴臣、高橋幸宏、亀田誠治、原田郁子、ハナレグミなど、最高の音楽仲間と丹念に創り上げた極上のポップ・アルバムだ。代表曲「虹の都へ」のセルフ・カヴァーも収録。
ブレハッチは伴奏に非常にうまく乗っかっている、という表現が一番良いかもしれない。決してべたべたと甘ったるく弾かず、軽く柔らかく、しかも詩情と幻想味をたっぷりとたたえながら、自由に動き回っている。セムコフの気品のある伴奏も良い。新定番。
制作・出演
アレクサンダー・リープライヒ / キム・カシュカシャン / ギル・ローズ / クス四重奏団 / ティグラン・マンスリアン / ベティ・オリヴェロ / ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト / ミュンヘン室内管弦楽団 / ロビン・シュルコフスキー美貌と圧倒的なテクニックで魅了するNY在住の日本人ピアニスト。ユニバーサル第5弾は、生誕100周年を迎えたベニー・グッドマンへのトリビュート。ジャズがもっとも華やかだった時代を、抜群のスウィング感とテーマパークのような楽しさで、きらびやかに蘇らせる。
クラシックに留まらず、ポップに接するレパートリーを積極的に取り入れ、ギターの幅広い楽しみの可能性と、現代に生きる音楽家としてのアイデンティティを爽やかに印象づける村治の“肖像”。坂本はじめココロ惹く小品のツボを、さらり凛々しく捕まえて出色。
スウェーデン発の叙情系メタルコア・バンドによる日本デビュー・アルバム。元ナイトレイジのジミー・ストゥリメルを中心に繰り広げる、デジタル・シンセを駆使したヘヴィな演奏が激しくも美しい。
ソングライト、プロデュース、そして歌……“時の男”Ne-Yoが関わった作品を集めたコンピレーション第2弾。2007〜2009年に話題になったスタイルも持ち味もさまざまなラッパー、シンガー、ヴォーカル・グループなどの多彩な曲を楽しみながら、その中にNe-Yoを聴き取り思い知るは、彼の魅力と才能だ。
ヒップホップ・アーティストのデビュー作は、本気を言葉の一つひとつに詰め込んだリリックと渾身のフロウ、そして印象的なフックがシーンに新たな楔を打つ。黒石芽生をフィーチャーした「HISTORY」のメロウな彩りがいいスパイスに。2005年、単身LAに渡った彼が、そこで出会いともに行動することになったTHE GAMEも「TAkE IT BACK」で参加。
結成10年を超え、原点である“青春パンク”を強く意識した再出発感あふれる15枚目のシングル。ライヴ感みなぎる荒々しいパワーと、歌ものロックの聴きやすさをブレンドしたプロデューサーの佐久間正英の手腕が光る。SHOGOの歌も吹っ切れたようにすがすがしい。