2009年12月23日発売
生意気そうな小僧ッ子然のビジュアルに惑わされてはいけない。出てくる音楽は深みも躍動感も見事なベートーヴェン。“巨匠となる定めにあった”若人が自らの運命と葛藤する中から生み出した作品を、自己の姿に投影するように弾きあげたディスク。ヴァイグレ指揮のオケも絶妙なり。★
2010年の冬季オリンピック・イヤーに合わせた企画盤。日本人選手の活躍が期待されるフィギュア・スケートで使用される楽曲を中心に、過去の話題の名曲も併せて収録。フィギュア・ファンは押さえたい一枚だ。
制作・出演
J.S.バッハ / エルヴィン・オルトナー / クリスティアン・ゲルハーヘル / クリスティーネ・シェーファー / クルト・シュトライト / ジェラルド・フィンリー / ニコラウス・アーノンクール / ベルナルダ・フィンク / ユリア・クライター / ヴェルナー・ギューラふくよかな滋味あふれるバッハ。言うはやすいが演奏では至難な究極の響きの具現化。全集完成から20年を経た後のカンタータ“初”再録音では声楽陣の構成を変更(Sop.&Alt.を少年合唱から女声に)したことにより、密度の高い広がりのあるサウンドが構築された。祝80歳の記念リリースとなった。
R&Bコンピ・シリーズ『Perfect!R&B』からの初となるミックスCD。数々のクラブ・ヒットを量産するSUGARBITZが制作を担当。R&Bのヒット・ナンバーを、BPM120越えのパーティ・チューンにアレンジした“アゲアゲ”の一枚。
ホイットニー・ヒューストン「そよ風の贈りもの」のソングライト/プロデュースなどで知られ、“女性版カシーフ”という触れ込みでデビューしたララの87年のソロ・デビュー作。「ディール・ウィズ・イット」「ソー・イントゥ・ラヴ」などを収録。
70年代NYを代表するファンク・バンド、B.T.エキスプレスの中心メンバーとして活躍し、ホイットニー・ヒューストンのプロデューサー/コンポーザーとしても知られるカシーフの83年作。新世代のサウンド・メイカーとして注目を浴びた一作だ。
ソロ・デビュー作『カシーフ』が賞賛され、その後発表された2ndアルバム。サウンド・クリエイター、歌手としてより成長を感じさせた84年作で、彼の代表作としてのみならず、80年代ブラコンを代表する一枚となった。
圧倒的なテクニックでフュージョン・サックス界の頂点に君臨する本田雅人。アルト、テナー、バリトン、ソプラノ・サックスにフルートまで操り、メロウなファンクからパキッとしたアンサンブルが気持ちいいアップ・テンポな踊れるファンキー・フュージョンまで幅広い。
制作・出演
アルノルト・シェーンベルク合唱団 / アンジェラ・ルネ・シンプソン / イサベル・カバトゥ / グレッグ・ベイカー / ジョナサン・レマル / ジョージ・ガーシュイン / ダボーズ・ヘイウォード / ニコラウス・アーノンクール / マイケル・フォレスト / ヨーロッパ室内管弦楽団2009年のグラーツにおける衝撃的ライヴ。演奏に充満したエネルギーの大きさに肝をつぶす。この作品の持つドラマとしての威力を全面に押し立てたアーノンクールのアプローチは80歳を過ぎているとは思えないほどアグレッシヴだ。躍動感あふれる合唱が圧巻。
ラフマニノフ自身が弾いた古い録音のタッチや音量を、有名なソフト“ZENPH”で精密に解析し、そのMIDIデータを使って現代ピアノで自動演奏したCD。ピアノは1909年製のスタインウェイ。これは凄い。彼の自在で優雅なピアノ演奏が生々しく蘇っている。
ラフマニノフの自作自演を集めた一枚だが、とりわけ編曲ものが興味深い。ラフマニノフの作曲家に対する考えや彼の作曲スタイルが、かえって露わになっている。もちろんオリジナル曲へのアプローチも面白い。
ラフマニノフが残したショパンの録音の、トランスクリプションを除くすべてを収録している。20世紀初頭、あるいは19世紀ロマン主義の真っ只中にあったラフマニノフのショパン観が分かる、興味の尽きない一作だ。
一連のカヴァー・アルバムで再び頂点に返り咲いたが、60〜70年代のソウル・ナンバーを取り上げた本CDが彼に最もふさわしいかもしれない。納得の選曲に加え、スモーキー・ロビンソンやスティーヴィー・ワンダーなどの豪華なゲストを迎えた内容で、ロッドも往時の輝きを垣間見せる。
99年のデビュー以来、本国英国では他の追随を許さない快進撃を続けるバンドの、2年ぶりのアルバム。ビヨンセのライアン・テッダー、ホイットニー・ヒューストンのサム・ウォッターズ、バックストリート・ボーイズのA.J.といった、豪華ソングライターが参加。絶品のバラードに心が温まる。
70年代初期に活躍したイギリスのグラム・ロック・バンド、モット・ザ・フープルのデビュー40周年を記念したベスト盤。デヴィッド・ボウイがプロデュースしたシングル「すべての若き野郎ども」ほか名曲の数々を収録。