2009年3月25日発売
4年ぶり4作目となるアルバムは、前作に引き続きパイロットのデヴィッド・ペイトンをヴォーカルに迎えた、全曲英語詞の見事なブリティッシュ・ポップ集。もはや現在の英国にも存在しないのではと思われる甘くて憂いのあるポップなサウンドがチャーミング。
白塗りメイクのヴィジュアルが印象的なスウェーデンのパワー・メタル・バンド、ブラッドバウンドの3rdアルバム。オリジナル・シンガーのアーバン・ブリードが今作で復帰。ドラマティックなサウンドがさらに進化している。
2009年でデビュー25周年となる、独メタル界のベテランの14作目。元ランニング・ワイルドのティロ・ハーマン(g)を新メンバーに迎え、あらためて質実剛健な正統派サウンドを展開。モーターヘッドの「オーヴァーキル」は、クリス・ボルテンダールの声質もあり、原曲を最大限に尊重した印象。
2008年に解散したハーレム・スキャーレムの2枚組ベスト・アルバム。マーキー移籍後の楽曲を中心にセレクト。メロディアス・ハード・ロックの代表格として活躍してきた、彼らの軌跡をたどることができる。
マイケル・シェンカーと噂の美人女性ギタリスト、エイミー・シューガーのコラボ・アルバム。シューガーのヴォーカルもフィーチャーした基本はポップなハード・ロック作品ながら、二人のキャッチーで切れ味鋭いギター・プレイもたっぷり楽しめる注目作。
演奏のみならず、文筆活動でも多忙を極める二人が、真正面から対峙した、たおやかで繊細なデュオ演奏。7つの即興とマイルス、ショーター、ストレイホーン、ミンガス、ルグランのオリジナルを収録。曲によってストリングス・カルテットの伴奏が加わる。
滋賀県出身のシンガー・ソングライター(サゴイマリコと読む)の3枚目のミニ・アルバム。ピアノをメイン楽器としている人で、王道のポップスを聴かせる。しかし声にはメッセージ性が含まれており、何かを伝えようとしていることも伝わってくる。
富樫春夫が南米で活動するDJとコラボレート。約1年ぶりとなるアルバムが完成した。ヒップホップを基盤としつつも、ジャズやファンクなど多彩な音楽要素をミックス。前作よりもメロディを意識したことで、親しみやすさも湧く仕上がりを見せた。
ブラジルのリオデジャネイロで活動するギタリスト、臼田道成のデビュー作。「ビリンバウ」や「祈り」など、ボッサのクラシック名曲をギターとピアノ、フルートなどでシンプルにカヴァーしている。しなやかなヴォーカルも素朴な味がある。
日本のアーティストによるピストルズのトリビュート・アルバム。完コピの「さらばベルリンの陽」に始まり、インストの「ライヤー」、テクノな「分かってたまるか」……と、さまざまな意匠のカヴァー曲が、UKオリジナル盤の曲順どおりに進んでいくのがなんとも楽しい。ニューオーリンズ・パンクの「Anarchy in the Bayou」には心底脱帽!★
メンバーの一人で、2009年1月に亡くなった青山孝史の追悼盤。「ずっと君を愛してた」「Never Ending」の松井五郎の詩が心に染みる。永六輔・いずみたくの作品「見上げてごらん夜の星を」に、そして故人が作曲した「it's more 愛(いつも愛)」の温もりのあるメロディに、過ぎし日を思い出す。ボーナス・トラック「会いたい」「愛燦燦」「愛乃讃歌」「Far away」は青山孝史のライヴを収録。