2010年1月27日発売
ショパン生誕200年記念企画アルバム。ショパンの名曲の数々を日曜日から土曜日まで、その“曜日”の気分で楽しめるよう選曲し、それぞれ7枚のCDに収録。ヴォリュームがある分、しっかりと聴けるのも特徴だ。
3社共同ディスコ・コンピのソニー編。“サーファー・ディスコ”とくくるにはやや強引な気もするが、爽やかでカラフルな選曲は夏のパーティを思わせる。ミラーボール直球な「おしゃれフリーク」「パーティ・ナウ」「ガット・トゥ・ビー・リアル」に加え、ヒップホップ調の「ザ・ビーチ」「ロック・イット」など進取的な曲も。アラフィフ以外の世代も聴きたい一枚。
2005年にポーランドで刊行された校訂譜による録音だが、そんな話題性よりも徹底的に楽譜を読み込んだ小山実稚恵の演奏がいい。ショパン弾きとして知られる彼女にとって初の協奏曲録音。愛着を込めて弾く指先から薫り立つようなショパンが聴こえてくる。
ホロヴィッツが1945〜1948年にカーネギー・ホールで行なったリサイタルの未発表音源。スクラッチ・ノイズは気になるが、巨匠の最盛期の至芸をこれほどの高音質で堪能できるのは喜ばしい限りだ。中でも戯れるような軽やかな指さばきで、些かの躊躇もなくグングンと猛進してゆく疾走ぶりは圧巻。
アコーディオン、トランペットを演奏する傍ら、美容師としても活躍する女性シンガー・ソングライターによるカヴァー・アルバム。哀愁漂うアコーディオンの音色が、昭和の歌謡曲にベスト・マッチ。どこか懐かしい響きがあるのは、ミラクル・ヴォイスと呼ばれる歌声から生まれる絶妙な“間”のせいだろうか。
新世代R&Bシンガーの旗頭による通算3作目。ポロウ・ダ・ドン、スウィズ・ビーツらを制作に、リル・ウェイン、トレイ・ソングスらをゲストに迎え、切ないバラードからエレクトロまで多彩な楽曲を収録。自らの落ち度による逆境を乗り越え、一段と成長した歌声が聴ける充実の復帰作。
マイケル・ジャクソンの急逝に伴って話題を集めた元“カナダの天才少年”が57歳になった98年に発表したアルバム。大半が既発表曲だったが、フランク・シナトラやトム・ジョーンズ、セリーヌ・ディオンらとのデュエット、バリー・ギブなどの協力で新たな装いをしている。
自身のレーベルを立ち上げて前作から4年ぶりのサード作を発表。グーチ・メイン、同世代の盟友マーケス・ヒューストンなどの参加はあるものの、プロデューサー陣は無名の若手がメイン。フレッシュな勢いが貫き、野性味と甘さを兼備したオマリオンの歌が映えている。
石ノ森章太郎の『マンガ家入門』の外箱&カバーを使用したジャケット・デザインが秀逸なフラワーカンパニーズのベスト。結成から20周年を越え、メンバー不動、情けなさもカッコ悪さも飲み込んで走り続ける男たち。巷にあふれる青春頑張れロックとは一味も二味も違うガッツを感じる。
結成10周年を迎えたHYの、前作『HeartY』から約2年ぶりとなる2010年1月27日発表の6thアルバム。表題『Whistle』には彼らの新たな挑戦とテーマが込められている。リード曲「レール」を含む、未来への決意を感じる一枚。