2010年10月13日発売
レスピーギ:『風変りな店』全曲、組曲『鳥』 レスピーギの楽しい管弦楽作品を2つ。『風変りな店』は、ロッシーニの『老いのいたずら』からの幾つかの曲をレスピーギが管弦楽曲に編曲したもの。ディアギレフのロシア・バレエ団からの依頼を受け1919年に初演されたもので、内容は南仏ニースを舞台にした物語。おもちゃ店の店主が様々な客や人形とのやりとりをコミカルに描いたもので、ロッシーニの楽しさが存分に表現された素晴らしい作品です。 かたや『鳥』はラモーやパスクィーニ、その他作者不明のクラヴサン曲を管弦楽曲へと編曲したもの。『リュートのための古い歌と舞曲』と同じく、レスピーギの音楽史への興味が伺われる作品です。 コンティの指揮は躍動感たっぷりで、レスピーギの色彩豊かな管弦楽法を存分に表現したものです。また、この録音はSACDハイブリッドの特性を生かしたもので、素晴らしい臨場感を味わうことができるでしょう。(ナクソス・ジャパン) 【収録情報】 レスピーギ: ・バレエ音楽『風変りな店』全曲 ・組曲『鳥』 パレルモ・マッシモ劇場交響楽団 マルツィオ・コンティ(指揮) 録音時期:2007年 録音方式:デジタル SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Powered by HMV
ホフマン:ジンクシュピール『愛と嫉妬』 エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン[1776-1822]はドイツの幻想文学の鬼才として知られていますが、彼の才能は文学だけに留まらず、音楽、評論、法律、絵画など多岐に渡り、どの分野にも素晴らしい足跡を残しています。このジンクシュピールは、そんな彼の才能の片鱗を見せつけるものです。 この作品は、当時流行していたスペインの劇作家カルデロンの戯曲を、シュレーゲル兄弟がドイツ語に翻訳したものを台本として使い1807年に作曲されたものですが、スコアは失われてしまい、およそ150年経ってようやく図書館で発見されました。今回の上演は、ルートヴィヒスブルク音楽祭において、ホフマンの意図した形を再現することに成功。ここに世界初録音が実現したのです。曲はモーツァルト的な軽やかさと、ロマン派特有の豊かな表現力を併せ持ったもので、E.T.A.ホフマンの音楽への深淵な知識も存分に味わえるものです。(ナクソス・ジャパン) 【収録情報】 ・ホフマン:3幕のジンクシュピール『愛と嫉妬』AV33 ロベルト・ゼリアー(テノール) クリスティーナ・ゲルストベルガー(ソプラノ) フローリアン・シムソン(テノール) シビレ・スペクト(ソプラノ) ゲイリー・マーティン(バス) テレーゼ・ビンセント(ソプラノ)、他 ルートヴィヒスブルク・シュロス祝祭管弦楽団(オリジナル楽器使用) ミハエル・ホフシュテッター(指揮) 録音時期:2008年 録音方式:デジタル Disc1 1 : Liebe Und Eifersucht - Various Performers 2 : Singspiel in Drei Akten Av 33 Powered by HMV
カリヴォダ:交響曲第2番、第4番 ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダはボヘミア出身の作曲家、楽長、ヴァイオリニストです。彼はプラハ音楽院でヴェーバーに作曲、ピクシス(リストのヘクサメロンで1曲を担当したことで知られます)にヴァイオリンを学び、14歳でヴァイオリニストとしてデビューし、ヨーロッパ各地で演奏旅行を行い、名声を高めます。結局チェコには戻らず、ドナウエッシンゲンの宮廷楽長に就任し、亡くなるまでこの地で作曲家として活躍しました。 彼の作品はとても劇的で、よくベートーヴェンと比較されますが、もっと柔軟でロマン派的性格も持っています。今回のアルバムは2曲の交響曲の他に演奏会序曲を収録。交響曲2番の終楽章のフーガは何とも見事なものですし、1860年頃に書かれた演奏会序曲は、ブラームス風でもあります。交響曲第5&7番(777139)も発売中。(ナクソス・ジャパン) 【収録情報】 カリヴォダ: ・交響曲第2番変ホ長調 Op.17 ・交響曲第4番ハ短調 Op.60 ・演奏会用序曲第17番 Op.242 ケルン・アカデミー ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンス(指揮) 録音時期:2009年 録音方式:デジタル Powered by HMV
3ピース・ロック・バンドのファースト・フル。70年代フォーク的な素朴さをハード・ロックの衣装に包んだような「幸せまでも腹八分」、ディスコ・ビートの「コンクリートジャングル☆ライフ」、生ギターのリフがおしゃれな「幽霊部員グ」と、三人組とは思えないほどカラフルな音が楽しめる。ちょっとXTC風のひねくれたポップ・センスも感じる。
女性ヴォーカルとギタリストを擁する大阪ゴシック系バンドの2作目。全編にシーケンスを導入しながらラウドで刺激的な音を構築し、自分の世界へ誘うような歌が広がる。ケイト・ブッシュにも通じるヴォーカルの表現力がすさまじい。トランス系ナンバーも収めるなど、楽曲にも広がりが出た。
紅一点ドラマーを含む米アリゾナ州出身の5人組ロック・バンドのデビュー作。エレクトロ、パワー・ポップ、エモ系のキャッチーなメロディと親しみやすいサウンドなど、フレッシュで爽やかで、テイラー・スウィフトもファンとか。若者らしい青春ソングがぎっしりだ。