2010年2月24日発売
2枚組全19曲中、美空ひばりと森繁久彌のデュエットは2曲だが、昭和中後期を代表する大御所二人の唄声とカラミを楽しめる貴重盤。69年1月の大阪フェスティバル・ホールでのライヴ盤で、全盛期の美空のステージの凄さと森繁の舞台での存在感がひしひしと伝わってくる。贅沢な音源です。
2009年秋に亡くなった五代目三遊亭圓楽は、昭和中期に落語界の若手四天王の一人として人気者となった。この7枚は、東京のラジオ局の文化放送で83年に『圓楽十三夜』というタイトルで放送された噺を放送順に13席、89年に自身で作った寄席・若竹で収録し放送された一席を収録したものだ。見た目も、声も、話しっぷりもスケールの大きな噺家だった。それゆえ、大味と評されることもあったが、その実、人情噺における押し退きや強弱の妙には繊細な感覚がうかがえる。師匠の六代目圓生を失い、頭領として一門を率いて若竹の運営にも全力を注ぐなど、気力・体力ともに充実していた時期の音源だけにテンポも良く、落語の面白さを堪能できる。「浜野矩随」などの人情噺もいいが、万人受けする「たがや」や艶笑系の「錦の袈裟」といった軽めのネタの面白さも師匠譲りの藝だ。
日本テレビ系『笑点』大喜利コーナーの顔として親しまれ、2009年にこの世を去った五代目 三遊亭圓楽の高座を収録するシリーズ第2弾。“蔵出し”音源や初CD化の貴重な音源を含む名演が堪能できる。
日本テレビ系『笑点』大喜利コーナーの顔として親しまれ、2009年にこの世を去った五代目 三遊亭圓楽の高座を収録するシリーズ第3弾。“蔵出し”音源や初CD化の貴重な音源を含む名演が堪能できる。
日本テレビ系『笑点』大喜利コーナーの顔として親しまれ、2009年にこの世を去った五代目 三遊亭圓楽の高座を収録するシリーズ第4弾。“蔵出し”音源や初CD化の貴重な音源を含む名演が堪能できる。
日本テレビ系『笑点』大喜利コーナーの顔として親しまれ、2009年にこの世を去った五代目 三遊亭圓楽の高座を収録するシリーズ第5弾。“蔵出し”音源や初CD化の貴重な音源を含む名演が堪能できる。
日本テレビ系『笑点』大喜利コーナーの顔として親しまれ、2009年にこの世を去った五代目 三遊亭圓楽の高座を収録するシリーズ第6弾。“蔵出し”音源や初CD化の貴重な音源を含む名演が堪能できる。
日本テレビ系『笑点』大喜利コーナーの顔として親しまれ、2009年にこの世を去った五代目 三遊亭圓楽の高座を収録するシリーズ第7弾。“蔵出し”音源や初CD化の貴重な音源を含む名演が堪能できる。
エンカな高校生と呼ばれた少年も、郷ひろみ的な声質が魅力の大人になり、ネオン街が似合うイケメン演歌を背負う歌手に成長。恋に傷つき北の地を彷徨う歌をうたう10作目。カヴァー曲「恋する街角」での熱唱に注目、「オホーツクの舟唄」は時間をかけて味を出すのだろうなどと思わせる。
ダン・タイ・ソンならではの美しく透明感のある響き。しなやかなリズムを自在に操りながら、流れるように旋律線を描き出していく。作為的な表情はどこにもない。自然に湧き出す音楽の心地よさ。音たちが、まるで会話を楽しむかのように戯れている。その自在なタッチがすばらしい。
津軽三味線奏者が2009年にフランスで録音した第3作。コンボをバックに三味線独特のフレーズでスウィングするさまが小気味いい「マイ・フェイヴァリット・シングス」、コンポーザーとしての現代感覚を示す「ビリーブ」、リュートとのデュオで映像的イメージを喚起する「さくらさくら」、ニュアンスに富んだ演奏が見事な「津軽じょんから節」など、ヴァーサタイルな魅力にあふれる。
日本のアンダーグラウンドのトランス系DJが、人気曲を自分流に料理したカヴァー・アルバム。YMOの名曲「RYDEEN」やプロディジーの「BREATHE」といったらしいところから「トトロ」といった意外どころまで、正統かつ今の気分でグイグイと攻め上げる勢いがある。
元スリープのマット・パイク(vo,g)率いるスラッジ・メタル・バンドの5作目。ドゥーム・メタルの重厚さにモーターヘッド的な暴走感を加味したサウンドと、『Rolling Stone』誌でも新たなギター・ヒーローとして注目されているマットのアグレッシヴなギター・ワークが聴きもの。
『歌さがし』シリーズの2作目。日中のスタンダード曲カヴァー集となっていて、日本語ヴァージョン盤と北京語盤の2枚組。朴訥さと洗練された歌唱とがいい具合に溶け合い、テレサ・テンを思わせる優しい歌声でうたわれる。歌に余裕と奥行きを感じさせるアルバムだ。
作曲家・曽根幸明に師事、演歌系アーティストに曲を提供してきた大谷めいゆうの、アルバム『俺たちのセ・ラ・ヴィー』(2009年)からのリカット・シングル。若干、演歌のテイストは入っているが、中高年に向けた青春フォーク。思い出に逃げ込むのではなく、それをよすがに今を生きる、それが彼のメッセージだろう。
ギター教則本『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』の著者として知られる超絶テクニシャン・ギタリストによるソロ名義として初のインスト・アルバム。終始ギター・キッズ悶絶のハイパー・プレイのオン・パレード。題名はコミカルだが、正統派のメタル作である。
2009年に渋谷O-EASTで行なわれたライヴを収録したライヴ・アルバム。フランシス・ダナリーとディック・ノーランが不参加ながら、サポートでネイザン・キングが参加したのは嬉しい誤算。ダナリーの後任のジョン・ミッチェルも、ダナリーのイメージを損なわないパフォーマンスで好演している。