2010年3月24日発売
ピリオド楽器オーケストラをバックにした「メサイア」から、19曲を収録したハイライト盤。互いに深い結びつきを持つ指揮者と合唱団とオーケストラだけに、緊密で素晴らしいアンサンブルを繰り広げている。
制作・出演
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター / イングリッシュ・バロック・ソロイスツ / ウィラード・ホワイト / ジョン・エリオット・ガーディナー / スーザン・アディソン / ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ / バーバラ・ボニー / モンテヴェルディ合唱団 / モーツァルトガーディナーによる待望のモーツァルト「レクイエム」として好評を得た、またピリオド楽器による演奏のひとつの規範ともなった録音だ。明快さと荘厳さを併せもつ演奏で、いまだにその価値は減じていない。
制作・出演
アントニー・ハルステッド / ゲオルク・フリードリヒ・ダウマー / ジョン・エリオット・ガーディナー / ジョン・ペリー / テレサ・ショウ / デリス・ウィン / フィリップ・ソルモン / ブラームス / モンテヴェルディ合唱団 / ロバート・レヴィンレントラーで書かれた愛らしい「愛の歌」を中心に、ブラームスの重唱曲や合唱曲を集めたアルバム。ルネサンス音楽に魅了されて書いたというブラームスの声楽曲の本質を、卓越した歌唱で明らかにしている。
「晩祷」は、ロシア正教の典礼音楽として書かれたラフマニノフの代表的な宗教曲。宗教曲ではあるものの、抒情的でロマンティックな装いの曲だ。サンクトペテルブルク室内合唱団が、心に沁み入る演奏を聴かせている。
毎年のリリースが恒例となっている、読売ジャイアンツ選手別応援歌の2010年盤。闘魂あふれる清々しき応援歌の数々を収録。お気に入りの選手のものは、ぜひ覚えて球場にて熱唱されたい。
制作・出演
クラウディオ・アバド / サラ・ミンガルド / スイス・イタリア語放送協会合唱団 / テレサ・ロマーノ / ペルゴレージ / モーツァルト管弦楽団 / ラヘル・ハルニッシュ / ヴェロニカ・カンジェミ作曲家生誕300年を機に制作された3枚のうち2番目のリリースとなる。アバドに率いられた音楽家たちの演奏と選曲の秀逸さは各誌/紙で絶賛された前作譲り、絶句の素晴らしさ。26歳で世を去ったペルゴレージが遺したものの大きさを再認識。典型的DG録音バランスだけは、やや異質?
これも最近のムターならではの名演だ。聴き手の心に分け入ってくるような強い訴求力が魅力。じっと祈りをささげるような弱音から、大きな振幅のようなヴィブラートをともなった強い音、そして細かな感情の揺れを表現するような微妙な変化。実に濃い内容。
ムターのメンデルスゾーン・アルバム。協奏曲ではムターらしい表現の幅の広い独創的な演奏が聴ける。ピアノ三重奏曲第1番では、個性的なムター、ロマンティックなハレル、優美なプレヴィンの組み合わせが面白い。ソナタはプレヴィンとの親密なデュオ。
一枚のCDをこれほど慈しんで聴き通したことがあっただろうか。ネトレプコの情感あふれる歌唱は聴く者の心に沁みわたり、繊細かつダイナミックに寄り添うバレンボイムのピアノが胸に響く。祖国の作曲家に寄せるソプラノの深い共感が育んだ感動のライヴである。★
“美メロ×セクシー”をコンセプトに、全米全英のモテ・オトコたちによる甘美なラブ・ソングを集めた美メロR&B図鑑。Ne-Yoの「セクシー・ラヴ」やジェレマイの「バースデイ・セックス」をはじめ、エロティシズムあふれる旬のナンバーが集結。
「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」の全米No.1ヒットで知られる希代のヴォイス・パフォーマー、ボビー・マクファーリンの8年ぶりのアルバム。歌声がいくつも重なり合い、絡み合い、複雑に交錯する。ほとんど楽器は使わずにヴォイスのみで構成されたシンフォニー。凄い!の一言。★
半世紀にわたりトップ・ドラマーであり続けるモチアンの2010年作。トリオとして共演する二人も、それぞれに「アット・ヴィレッジ・ヴァンガード」作品を残しているが、ベースレスの本作は唯一無二の出来だ。
ファン投票の10曲+本人セレクトのライヴ音源5曲を収録したベスト・アルバム。ギターとヴォーカルの掛け合いがスリリングな「How to love」、その場の臨場感がリアルに伝わる「自分革命ー2007-」、ハートウォームなリリックが心に響く「ジングルベル」など、本人自らが世に出すことを許諾したという意味でも、ライヴ音源は特に興味深い。
西海岸ヒップホップの重鎮による通算10枚目で、前作『魔リス』(2009年)の続編。一番のトピックスはリード曲となるジェイ・Zとの「アイ・ワナ・ロック」。ほかにも、カニエ・ウェストのレーベル所属のキッド・カディやザ・ドリームら、参加陣も豪華。スヌープの好調を物語る“別冊”的な一枚だ。
2009年10月発表の「無情の雨が降る」に続く、2010年第1弾シングル。恋に一途な女の想いを、椿の花に準えた艶演歌。持ち前のしっとりとした歌唱とマイナー調のメロディで、男女の情愛を哀愁たっぷりに描く。
ガンプラ発売30周年を祝う公式企画盤。T.M. Revolutionが『機動戦士ガンダムSEED』などに提供した5曲のほか、この企画のための新曲を追加。しかし、浅倉大介制作のハイパーなダンス・ポップと、ガンプラがコラボする時代になるとは、30年前には思いもよらないことでした。