2010年4月21日発売
今の時代にスカ・パンクを志す見上げた若者たちが、元祖スカ・パンク・POTSHOTのRYOJI率いるTV-FREAKから初のフル・アルバムをリリース。迫力ある3管のフレーズ、メロコア寄りのポップなメロディ、ワイルドなシャウトなど、聴きどころは盛りだくさん。RYOJI提供曲「Beautiful Daybreak」もばっちりハマってます。
台湾のバラエティ番組の司会や俳優、歌手として大人気の黄鴻升(エイリアン・ホァン)のアルバム。ロック・テイストにあふれた楽曲を中心に、バラエティに富んだ全11曲を収録している。
第10回邦楽技能者オーディション合格者、女流義太夫三味線の鶴澤津賀花の記念CDがこれ。平実盛や後の木曽義仲など『平家物語』『源平盛衰記』に登場する人物が出てくる『源平布引滝』”が語られている。浄瑠璃の竹本駒之助による語りとの絶妙の間合いの三味線を聴かせる。
夭折の音楽家、貴志康一(1909〜1937)の生誕100周年を記念するライヴからの収録。歌曲からの編曲作品ながら、中村茂隆による編曲は、合唱としての魅力も十全に発揮し、古典的な上品さと充実した響きの両方を持つもの。歌唱力に覚えのある団体の、好適なレパートリーになりうると感じた。
83年録音だが、発売はこれが初めて。4曲中2曲はピアノ・トリオにヴァイオリンとチェロを加えたクインテットによるスピリチュアルな演奏。フリーまではいかないが、やや前衛的なアプローチ。タプスコットは西海岸で独自の活動を続ける鬼才。個性の強い演奏だ。
LAで活躍するギタリスト、ダグ・マクドナルドが彼の地元ハワイのプレイヤーと共演した81年の作品。オリジナル6曲含めて、いずれも親しみやすいメロディでノリも良い。特筆すべきは「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス」か。ビル・エヴァンスのレパートリーとしても有名だが、ここでの彼の美しいプレイも強く心に残るものがある。
人気アルバムなのに長年廃盤だったという。オリジナルに4曲を加え、ヴァン・ゲルダーがリマスタリングした好盤。彼女のピアノは気負わずやさしく丁寧、とても気持ちのよい寛いだ演奏だ。特にクインテットによるプレイは自然でケレン味がない。リラクゼーションが横溢した良い作品であった。★
カリフォルニアの新進ピアニスト。基本的にピアノ・トリオだが、エレクトリック・ベースがファンキーに刻み、ドラム・サウンドもガッツがあるので、ジャズに聴こえるときもあればファンキー・フュージョンを思わせる時もある。一曲ある男性ヴォーカルの歌モノはAORの趣だ。
2003年に結成されたフォーク・デュオによるミニ・アルバムは、アーティスト名さながら、季節は変われど秋風のせつなさを漂わせている。懐かしく普遍的なメロディ、心に突き刺さりつつ温かみも感じられる詞世界、安定感のあるハーモニーなど、心に染みる一枚といえる。
発売元
株式会社ポニーキャニオン人気が高いクラシック・シリーズ、EJTのアルバムはウィーンにまつわる曲をピックアップ。今回も不動のトリオ、リリカルな演奏は変わらない。ジャズのエントリー層開拓に向けた一つの方策としても定着したのではないか。そつのない選曲と、やさしく端正な彼らのアプローチに飽きることがない。