2010年6月発売
2008年にソロ・デビューを果たしたMC、HAIIRO DE ROSSIの2ndアルバム。現実と理想のギャップや多くの葛藤に鍛えられたリリック、独自の目線でとらえた現代風景が全編に広がっている。存在感の大きさも前作以上だ。
多くの楽器を操るマルチ・プレイヤーの草分け的存在の彼が本作で聴かせてくれるのは、心地よいボサ・ノヴァ、サイケなど多様なサウンドにコーティングされた混沌としたシュールな世界。アルバムの中身は“日本語の歌”“洋楽風?”“ポリリズム!”と三つに分けられ、パートごとにその奇才ぶりを発揮している。
歌謡曲の豊かで確かなメロディを抽出していく花岡千春のピアノは、背筋が伸びた演奏で清々しく、曲への敬意というか愛情も感じられて心地良い。この2枚組アルバムは、クラシックのピアニストによる歌謡曲を演奏した作品の中でも秀逸だ。媚びることのない情感と音色の表情がいい。
活動拠点である下北沢はラカーニャにおけるライヴ盤シリーズの“夏”盤。自由な解釈で歌いまくるカヴァー・ソングが痛快。特に「乾杯」と「川の流れのように」は素晴らしい。もちろん、オリジナルもよい。タイプはまったく違うが、矢野顕子と同じように彼女も音楽とピアノに選ばれた人なのだ。
『Strangefolk』に続く復活第2弾アルバム。ロックにインド音楽をブレンドした、サイケデリックな音楽性はそのままに、ユニークかつキャッチーなサウンドに仕上げている。
前作「Tomorrow Waltz」に続く、2010年第2弾となるシングル。同年5月より放送のフジテレビ系ドラマ『月の恋人 Moon Lovers』主題歌で、ドラマの世界とリンクした明るくも胸キュンなポップ・チューンに仕上げている。 ⇒★ドラマ原作本「月の恋人 Moon Lovers」★をチェック!