2010年6月発売
大阪在住の3ピース・パンク・バンド、locofrankの4thアルバム。数々のライヴで強靭に練り上げた感度の高い楽曲は、どれも期待を裏切らない仕上がり。力強く心に残るサウンドが満載だ。
若きバリトンの颯爽たるデビュー録音。シューベルトを中心としたドイツ歌曲にポピュラーな名歌を配した曲目に野口の意欲が感じられる。幾分ハスキーな地声を生かして朗々と綴られた「ハナミズキ」や「愛燦燦」など歌への一途な思いが感じられて共感を持てる。
沖縄音楽にロックやレゲエ、パンクなどの要素を取り入れた独自のサウンドで人気の4人組、かりゆし58による8枚目のシングル。今回はウルフルズばりにポジティヴでパワフルでアッパーな応援ソング。こういうことをやらせてバシッとサマになるバンドは貴重だなと思う。
グラスゴーの人気バンド約5年ぶりのアルバム。前作はジョン・マッケンタイアのプロデュースだったが、今回は三人の素晴らしいソングライターを揃えるバンドの良さを飾らずに伝えるシンプルかつヒューマンな仕上がりで、元ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキのエイロス・チャイルズも参加。
ダン・スナイスことカリブーの5thアルバム。クラウト・ロック/サイケ寄りのバンド・サウンドを離れ、本作ではエレクトロ・サウンドに原点回帰。スリリングな楽曲展開が楽しめる、痛快ダンス・ビート・アルバムだ。
日本の名ピアニスト、鈴木宏昌が最後に残したライヴ・アルバム。死去する前年、ガンと闘病する中、親友のスタジオで収録した。原朋直をフロントに迎えたカルテット。本人には最後の作品という思いがあったのかもしれない。渾身の力をふりしぼるような熱演が胸を打つ。
嵐など他アーティストへの楽曲提供でも知られるシンガー・ソングライターのセカンド。持ち味のセンチメンタルでうねりのあるメロディと、エレクトロニカにストリングスなどを加えた透明感あふれるサウンドとで、彼独自の世界観を生み出している。ポップ・センスに長けた才能だ。