2010年6月発売
『レット・ゴー』(2007年)に続く3作目。そのハスキー・ヴォイスゆえに、女性らしい優しさ、強さ、潔さが説得力を持って響く利点はあるものの、以前よりも充足感のある出来栄えだ。日本のTVドラマで評判となった作品の新録「夢がかなうまで 2010」や東京を舞台にした「ジャパン」、スティーヴィー・ワンダーの「レイトリー」なども収録。
通算8枚目となるアルバム。前作『アンテナ』以来およそ1年4ヵ月ぶりとなる本作には、「今日の歌」「まやかしの世界」などライヴで披露され好評の楽曲を多数収録。怒涛のライヴ・ツアーで培ったパワフルなサウンドが全開。
制作・出演
アルマンド・サバル=レッコ / ザ・スタンリー・クラーク・バンドfeat.上原ひろみ / シェリル・ベンティーン / スタンリー・クラーク / チャールズ・アルトゥラ / ルスラン / ロナルド・ブルナーJr. / 上原ひろみ『ジャズ・イン・ザ・ガーデン』に次ぐ、スタンリー・クラークとのプロジェクト第2弾。上原を全面にフィーチャーし、ロサンゼルスにてレコーディングを敢行。エレクトリック・サウンドを基調にしたアルバムに仕上がっている。
ラジオやテレビ、イベントなどで幅広く活動する姫野さおりのデビュー・シングル。古き良き昭和の時代の香りプンプンのサウンドに乗せた、若さに似合わず演歌の味わいさえ感じさせる歌声。ルックスとのギャップが楽しい。大和撫子、見返り美人、十二単衣のお姫様……す、すごい歌詞だ。
2009年にリリースされた「春夏秋冬」のスマッシュ・ヒットで同年の各新人賞を総なめして人気を確立した二人組ラップ・ユニットによる5枚目のマキシ。軽快なトラックとキャッチーなメロディに乗せて“自由に書いていいぜ/何度でもやり直せるそのノート”というポジティヴなメッセージを歌い上げる。
その機会ごとにキーとなるシンガーを前面に立てて歌を聴かせる路線を得意としてきたDJユニット、スポンテニアが、シンガーのKaoriを加えてよりダンサブルな音で送るシングル。テクノ感覚に満ちたPVなど、ビジュアル面も徹底的にトータリティあふれるものに仕上がっている。
オリアンティやレディー・ガガをはじめ、パワフルでキュートな女性アーティストのヒット・ナンバーをたっぷりと収録したコンピレーション。それぞれに魅力あふれる歌姫たちの曲を聴けば、元気な毎日が過ごせそう。
モータウンに残されたマイケル・ジャクソンとジャクソン5の音源を使用した、藤原ヒロシとK.U.D.O.によるリミックス集。ポップな原曲がダブ・スタイルを基本に浮遊感たっぷりにリミックスされている。ヒップホップ世代によるマイケルへの鎮魂ミックス集として、心地よく楽しむべき作品だ。
9ヵ月ぶりのセカンド・アルバムは、スマッシュ・ヒットした曲やシングル曲、ロング・ヒットした「ずっと二人で」のアンプラグド・ヴァージョンを収録した現時点でのベスト盤的内容。恋愛の幸せな局面や切ない場面を切り取ったいろんな“ラブ”の形が詰まったアルバム。
ソマリア出身のラッパー、ケイナーンが2009年に発表したアルバムの特別盤。サッカーW杯南アフリカ大会の公式スポンサー、コカ・コーラ社のイメージ曲で、力強さと優しさを併せ持った「ウェイヴィン・フラッグ」などを追加収録。
キャラ含めデコラティヴなイメージの強い人が、この6作目でも選んだ手法はピアノの弾き語り。実妹マーサに呼びかける設定の「マーサ」もあり、母ケイト・マクガリグルの死に触発された内面吐露、といった側面も。シェイクスピアのソネットを俎上に上げた6〜8曲目が、次作を予告するかのよう。
アシュケナージのバッハ第2弾。美しいピアニズムにあふれるバッハ演奏である。タッチもそうだが、一音一音に対する木目細やかな奏法と解釈が行き渡る。もはやピアノ音楽としての究極の表現としての唯一無二のバッハの世界が広がる印象。ただし両手の微妙な“もつれ”が気になる。
制作・出演
ウェン・シャオツェン / エフゲニー・ボザノフ / キム・スーヤン / クラウス=ディーター・ブラント / クララ=ユミ・カン / クリストファー・パーク / スミ・ジョー / ソン・ミンジェ / モーツァルト / ヨーハン・ゲオルク・ヤコービいま最も旬な歌手はスミ・ジョーだろう。どんな歌でも彼女色に染まる。本盤ではベートーヴェンやシューベルト、メンデルスゾーンなどの歌曲をさまざまな器楽アンサンブルに調理して聴かせる(20曲収録)。どれをとっても清新。耳慣れた名品も飽くことなく堪能できる。必聴の一点だ。
リトアニアでの両者の共演は大成功。その折の録音セッションで作られたアルバム。前半はジョーの魅力が花開く。近年、レパートリーに加えた「椿姫」は聴きもの。オペラ指揮者としてもキャリアを重ねる西本が好サポート。後半の「展覧会」もいいが、もっと共演が聴きたかった。
パーヴォ・ヤルヴィが手兵の一つであるフランクフルト放送響と「復活」を録音。合唱にはバスク地方のオルフェオン・ドノスティアラを招く。音色や楽器のバランスなど細部にまでこだわりが感じられ、それでいて、全体としての起伏や推進力もすごい。
2010年デビューのエレクトロ・ポップ・シンガーの2ndシングル。前作「キラキラ☆」以上にキャッチーで感度抜群のナンバーとなっている。カップリングの「last cross」はTVアニメ『家庭教師ヒットマン REBORN!』の主題歌。
2011年にデビュー40周年を迎えるシンガー・ソングライター、イルカのベスト・アルバム。デビュー時から大切にしてきた“いのち、家族、自然、動物”といったメッセージを織り込んだ珠玉の楽曲から、自身がセレクト。リメイクや新曲も収録する。