2010年7月発売
マスタープランで活躍していたノルウェー出身のヨルン・ランデのソロ・プロジェクト、ヨルンのカヴァー・アルバム第2弾は、故ロニー・ジェイムズ・ディオに捧げたトリビュート盤。大半がロニーのカヴァーで構成されているが、ヨルンがロニーへの想いを綴った自作の1曲目が泣かせる。★
ドイツのペイガン・メタル系バンド、エクリブリウムの3作目。シンフォニックなプログレと見紛う楽曲もあり、全体的にドラマティックな作り。また、神話に題材を求めただけに、その響きは深遠でもある。新ヴォーカリストであるロブセの強力なダミ声も話題を呼びそう。★
99年に解散するものの2003年に復活した英国産ロック・バンドの11枚目となる復活第1弾アルバムで、75年に結成されたバンドの歴史絵巻の趣を湛えている。行進曲を思わせるトライバルな音楽風景がいつしかクラシックへ帰結していくコンセプト作品は、タイトルにもある音楽の“旅”をイメージさせてならない。
17年ぶりのアルバムは、少年時代から親しんだブルース〜R&Bの名曲を、これはミラー本人の持ち味である、からりと乾いた解釈で。オーティス・ラッシュの「オール・ユア・ラヴ(アイ・ミス・ラヴィング)」にちらりと出てくるラテン調のギターを“愛のルンバ”と位置づけるなど、セルフ・ライナーがいちいちおもしろい。
91歳で惜しまれながら亡くなった巨匠のラスト・レコーディング。もはや孫ほども年齢の離れたメンバーとともに、楽しげに演奏する姿が目に浮かぶ。急遽ロイ・ハーグローヴが参加し、更にスペシャルな録音となった。
前身バンドを含めるとすでに8年のキャリアがある、福岡出身のメロディック・ハードコア4人組の初フル。シンガロングなメロディと、ライヴで叩き上げたアグレッシヴなバンド・ダイナミズムを武器として無骨に疾走するさまは、痛快のひと言。逆に「He came back from London.」でのナイーヴでポップな側面が、新鮮に映る。
アメリカやキューバの各音楽誌やラジオで称賛を浴びた、札幌市在住の空間演出家によるデビュー・アルバム(本作は2枚同時リリースのうちの一枚)。MySpaceのインディーズ・エレクトロニカ・ランキングでも3位にランクインするなど話題の一枚だが、無国籍民族電子音楽とでも言うべき才気あふれるサウンドが印象的。
北海道札幌在住の空間演出家/作曲家/演出家の国内デビュー作。MySpaceを通じてヨーロッパを中心に高い評価を得ているという彼の音楽は、目を瞑って聴いているとさまざまな情景が浮かぶような幻想的なエレクトロニカ・ミュージックで、その表現力の高さには他にはない個性がある。