2010年8月発売
スウェーデンのプログレ系ロック・バンドの7枚目のアルバム。クイーンを思わせるコーラス・ワークの「ホワット・シー・ミーンズ・トゥ・ミー」に始まり、ブルージィな「ノー・ウェイ」、へヴィなワルツの「シスターズ」……と曲調はヴァリエーション豊かだが、全体を貫くトーンはサバスからNWに至る70年代ロックのダーク・サイドを強調した感じに統一されている。
バリオスを聴くときはいつも心が揺さぶられる。でも、この音色は何だろう。強靱なアタックの中に哀感があって、倍音がすごい。楽器は64年のイグナシオ・フレタだという。この演奏には曖昧な音が一つもない。鈴木大介のテクニックは圧巻だ。名器の響きを完璧に引き出している。
2010年第2弾シングル。日常のさまざまな葛藤や重圧のなかで「もう一度自分の信じた道に向かってまっすぐ歩き始めるんだ」という強い想いをこめた、新たな決意表明ともいえるナンバーだ。
西尾維新のライト・ノベルに基づく時代劇アニメ『刀語』の、後期オープニング主題歌を収録したシングル。ALI PROJECTらしい絢爛豪華な音世界と、アニメに沿った和テイストが見事に融合している。
テレビのCMソングでもその歌声を耳にするシンガー・ソングライターのアルバムは、トッド・ラングレンのカヴァーを含む12曲入り。AOR、ボサ・ノヴァ、ジャズなどを消化し、大人向けの上品なポップス集に仕上げている。リラックスした風情が伝わってくるのが何よりいい。
新宿在住の元メガデスのギタリストが、アレンジャー、トラック・メイカーにCMJKを迎えて制作した、通算10作目となるギター・インスト作品。疾走感あふれるクラブ系の打ち込みサウンドと卓越したギター・プレイの相性も最高で、80'sディスコ風なサラ・ブライトマンのカヴァー「Time To Say Goodbye」も聴きもの。
2000年代前半にメジャーで活動していたシンガー・ソングライターで、自身のレーベルからの初のフル・アルバム。宅録世代のビートルズとでもいうべきサイケデリックな音作りとまっすぐな歌声とが相まって、みずみずしさとアヴァンギャルドな毒とが同居するような作品。新鮮な手ごたえがある。
北海道出身のシンガー・ソングライターのミニ・アルバム。J-POPとしてのブラック・ミュージックをやっているような人で、ヒップホップ風やファンク風をはじめ、ストリングス入りの爽快なポップ・チューンやピアノ・バラードまで、多様なスタイルでたたみかける。パワフルなポップ感覚と屈託のなさが魅力。
制作・出演
HirotakeKitakata / JunnosukeFujita / TakaoIto / TomotakaSekiya / TRI4TH / YusukeOrita / マックス・イオナータ / ユッカ・エスコラ2006年に活動開始したTRI4TH(トライフォース)のデビュー・アルバム。ピアノ・トリオ+2管のシンプルなクインテットだが、ビッグバンドを思わせる華やかさ。といってホーン・ダビングはあるもののミックス上での過剰な音化粧はなし。リズム隊もフロントのホーンも生々しく粋なクラブ系サウンドの登場。
引退宣言後、シングル「WISDOM」のヒットで復帰を果たしたSEEDA。ヒップホップ界を代表するMCとして、本作では豪華ゲストを携え、他の追随を許さないほどの貫禄をみせている。社会批判を込めつつも、前向きで正義感のあるメッセージを日本語と英語で表現し、美しいメロディに巧くのせている。