2010年8月発売
島津悦子のシングル「涙の河」は、これぞ演歌の王道を往くといった感じの、吉岡治の詩と弦哲也の曲。島津の自然体の歌唱も曲調を活かし、好感が持てる。「鹿児島の恋」は、日本作曲家協会音楽祭2010ソングコンテストでグランプリを受賞。半音下げのカラオケなど、サービスも充実。マニアの間で人気を呼ぶことだろう。
マンスの健在を伝えるソロ・アルバム。独特のブルース・フィーリングが淡々とした味わいの中で綴られていく。いっさいの虚飾がないシンプルなプレイとヴェテランならではの深い表現に胸を打たれる。魅力的なフレーズの連続にしばし時間を忘れた。
発売元
キングレコード株式会社どちらも敗戦直後に結成されたビッグバンド界の老舗中の老舗。本作はその共演盤、いや融合盤というべきだろう。オープニングの「ビギン・ザ・ビギン」ではテーマの各小節を往年のスウィング・ジャズとラテンのアレンジに分けられるなど、どこから聴いても一度で二度美味しい贅沢な作りに。
美貌に反した狂乱のヴォーカル・スタイルを聴かせるマリア嬢率いるメタル・バンドの3作目。ダークでヘヴィネスな曲が機軸なのは変わっていないが、マリア嬢の歌は格段に成長。感情をえぐり出すスクリームやメロディアスなクリーンといった振り幅はもちろん、表現力にはいちいち圧倒される。
作曲家・杉本眞人のシンガー・ソングライターとしての作品。70年代のフォーク全盛期に戦無世代の歌謡曲だなと感じたのが、間違いではなかったと実感させられる。私小説的な物語が似合う年代になったすぎもとの歌声ならではの深い歌謡性によって説得され、納得。
12インチ・シングルに収録された音源を集めたコンピレーション・シリーズ。90年代ヒップホップを集めた本作は、LLクールJやドクター・ドレーらクラシック・ヒップホップを多数収録。オフビートなトラックが満載だ。
制作・出演
カール・オルフ / クリスティアン・ゲアハーヘル / ゲルハルト・シュミット=ガデン / ダニエル・ハーディング / ハンス=ヴェルナー・ブンツ / バイエルン放送交響楽団 / バイエルン放送合唱団 / パトリシア・プティボン / ラルフ・ルーデヴィヒ近年声楽大作にヒットが多いハーディング。当演奏も躍動的なリズムで一気に聴かせる。特筆すべきはオケと合唱の優秀さだ。たとえばTk8でのフルートの味わいや、交替に出るコーラスの透明感と音程のよさ。Tk16など速いテンポにもピタリと付けている。ゲルハーヘルも素晴らしい。
2010年6月に復活したALLISTERのスコット・マーフィーが続けてきたJ-POPカヴァー・アルバム、まさかの第4弾。何も知らせずに聴けば外国人が歌っているとは思わないほど流暢な日本語で歌い、しかもロックにアレンジしながら原曲の持ち味は失わないその手腕は見事。幅広い選曲も楽しい。
はじける若さとでも言ったら良いのか、音を出した瞬間に鮮烈な音がポーンと飛び出してくるよう。自由自在に動き回り、難所もまったくのポーカーフェースで通り過ぎる。それでいてほんのりと甘い空気や色っぽい音色をさりげなく振りまいてくれる。なかなかの逸材。
「ビコーズ・オブ・ユー」をはじめとするNe-Yoの代表曲4曲を収めた“コンパクト”なベスト盤。大ヒット曲ばかりを集めた充実の内容にして500円という、Ne-Yo入門編としてもピッタリの一枚だ。
ニューヨークを拠点にした活動も10年を迎え、世界中のダンス・フロアを盛り上げてきたAKがこれまでにリリースしてきた楽曲の中から、ダンス/ハウス/エレクトロなものばかりを集めたコレクション・アルバム。フランソワKほか、豪華アーティストとのコラボレーションも多数収録している。
2010年8月発表の3年ぶりとなるアルバム。みうらじゅん、Elvis Woodstock(リリー・フランキー)、つんく♂、綾小路翔ら、豪華ゲストが参加。ハードでありながらメロディアスなナンバーが揃っている。
制作・出演
OLDNICKakaDJHASEBE / アヴリル・ラヴィーン / ケイティー・タンストール / ケイトリン・ターヴァー / コリーヌ・ベイリー・レイ / ジェシカ・シンプソン / ジャスティン・ノヅカ / トリスタン・プリティマン発売元
ユニバーサルミュージックジャンル
人気コンピ・シリーズ『V.I.P.』と、OLD NICKことDJ HASEBEがコラボレート。“ちょっと贅沢したい日のBGM”をテーマに、上質な作品をセレクト&ミックス。匠の手にかかった極上トラックが、普段の休日をワンランク上質に演出する。
★グラミー賞受賞作品はこちら⇒ レズっ気ソングで物議を醸した小悪魔シンガーのセカンド・アルバムは、Dr.ルークをプロデューサーに起用、スヌープ・ドッグとの「カリフォルニア・ガールズ」を筆頭に、カラフルでちょっぴり刺激的なポップ・チューンが満載だ。初回限定は“わたあめの香り付き”という甘美さとともに夢が広がる一作。