2019年8月9日発売
スラッシュ・シーンを牽引しつづけてきたシュミーア擁するデストラクションが、 誰も予想だにしなかった4人編成へとモデル・チェンジして放つニュー・アルバム! ツイン・ギターの利点をフル活用し、さらなるグレードアップが図られたデストラクション節。彼らの進化は止まらない! デストラクションについて、改めて多くを説明する必要はないだろう。 ドイツが誇るベテラン・スラッシャー、というよりも、スラッシュ・メタルというジャンル自体の成立に深く関わり、 そのシーンを牽引し続けてきたパイオニア・バンドの1つである。そんなデストラクションが、14枚目となるニュー・アルバム、 『ボーン・トゥ・ペリッシュ』をリリースする。(これが何枚目のスタジオ・アルバムなのかは議論のあるところだが。 デストラクションには再録盤のスタジオ・アルバムが複数あり、さらに90年代には、 現在その存在を認めていない黒歴史すぎるアルバムをリリースしているからだ。) 82年に結成されたデストラクションは、84年『Sentence of Death』EPでデビュー。翌85年にリリースされた初のフルレングス『Infernal Overkill』は、 後のブラック・メタルやデス・メタル、さらにはグラインドコアの誕生にも大きな影響を与えた歴史的金字塔だ。続く『Eternal Devastation』(86年)も、 名盤の呼び声が高い傑作である。だが、80年代後半から90年代初頭にかけてのスラッシュ・メタル暗黒時代は、デストラクションにも暗い影を投げかけた。 89年、バンドの顔でもあるヴォーカリスト/ベーシストのシュミーアが脱退。残されたメンバーはデストラクション名義での活動は継続するも、 シュミーアを欠いたデストラクションは迷走を余儀なくされた。シュミーアが戻ってきたのが、脱退から10年後の99年。 00年の『All Hell Breaks Loose』を皮切りに、その後は数年に1度スタジオ・アルバムをリリースするというペースを守り続け、今日に至るまで順調に活動を続けている。 さて、この度リリースとなる『ボーン・トゥ・ペリッシュ』は、新生デストラクションの第一歩となる作品だ。コア・メンバーがシュミーア、 そしてギタリストのマイクであることに変わりはない。だが、ドラマーはランディ・ブラックへと交代。ランディはカナダ出身で、 アナイアレイターやプライマル・フィアにも在籍していた経験を持つ猛者だ。しかしまあ、ドラマーの交代は、デストラクションにとっては恒例のイベントとも言える。 99年以降の活動を見ただけでも、ランディですでに4代目。驚くべきは、ギタリストをもう1人加えたことだ。ギターが2人になったくらいで大げさな、 と思われるかもしれない。だが、デストラクションはトリオであることをポリシーにしていたバンドである。シュミーアは「3人編成が一番しっくりくるし、 それをわざわざ変える理由がない」と言っていたし、マイクの方も「3人編成の方が好きだし、ステージでのノイズも減ってやりやすい」と明言していた。 もちろん、デストラクションは過去にセカンド・ギタリストがいたこともある。日本ではなぜか代表作扱いされることも少なくない87年の『Release from Agony』は、 確かに4人体制で作られている。だが、これはデストラクションとしては特殊な位置づけにある作品だ。シュミーアやマイクは、この作品を経た上で、 「3人編成が一番だ」と発言し、実際に20年近く3人で活動をしてきたのだ。それがここへ来て、もう1人ギタリストを加入させたわけだから、 これが驚きでなくて何であろう。さらにシュミーアは、「ずっともう1人ギタリストを加えたいと思っていた」と、あっさり前言を翻しているのである! 実際『ボーン・トゥ・ペリッシュ』を聴いてみれば、彼らがやすやすと前言撤回をした理由も理解できる。そのくらい、本作の出来は素晴らしい。 かつてシュミーアは、「確かにツイン・ギターというのも悪くはない。だけどぴったりハマるセカンド・ギタリストを見つけるのは簡単なことじゃない」とも語っていた。 言い換えれば、それに値する人物さえいれば、4人編成も視野に入れるということ。そして今回ついに、「ぴったりとハマる」ギタリストが見つかったのだ。 その人物とはダミール・エスキッチ。スイス出身のダミールは、前作『Under Attack』(16年)でもギター・ソロでゲスト参加。 さらにはシュミーアがマネジメントを手掛けているスイスの女性ヘヴィメタル・バンド、バーニング・ウィッチーズのアルバムや、デストラクションのレコーディング、 プロデュースを長年担当しているV.O.プルヴァーのプロジェクト、GURDにも参加経験を持つ、言わば生粋のデストラクション・ファミリーだ。 加えて長年バンドの大ファンでもあったというのだから、これ以上の適任はいないだろう。リフやメロディの随所にハーモニーがちりばめられ、 ギターが2人になった利点がフルに生かされている本作は、さらなるグレード・アップを果たしたデストラクションに他ならない。 こんな作品が作れるならば、スリーピースに固執する理由などどこにもない。「ギターが2人になり、曲作り、レコーディング、ライヴ、 いずれにおいても可能性が広がった」というシュミーアの発言は、偽りのない本心であろう。 『ボーン・トゥ・ペリッシュ』は、ベテラン・バンド、デストラクションの新たなる一歩となる作品。まだまだ彼らの進化は止まらない。 【メンバー】 シュミーア(ベース/ヴォーカル) マイク(ギター) ダミール(ギター) ランディ(ドラムス)
アイオワが産んだ猟奇趣味的激烈音楽集団、スリップノット。数々の苦難&受難を乗り越え、いよいよ完全復活を果たすーーーー 通算6枚目となるニュー・アルバム『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』をロードランナーよりリリース!! 今回のアルバム・リリースについて、ギタリストのジム・ルートは「これまでの中で最も作詞作曲とレコーディングに時間をかけたアルバムだ。 このアルバムを作った時にインスピレーションになったのは、シングルだけじゃなくフル・アルバムを作る事にこだわっているアーティストたちだ。 今の音楽業界はとにかくシングルを出して稼ぐ方向に傾いているけど、俺たちスリップノットは一つの作品として完成している、 アルバムでしか味わえない体験を届けたかった。」と話し、M・ショーン・クラハンは、「俺たちが作っているアートは制作するのに時間がとても掛かるっているんだが、 その分すごくやりがいがある。4年間をかけてメンバーの感情と情熱を注いだこのアルバムだからこそ、やっと今回リリースすることになって俺たちは救われた気分だよ」と語る。 今作は19カ国の総合アルバム・チャートにトップ5でデビューを果たし、日本、オーストラリア、そしてアメリカで1位を獲得した2014年のアルバム 『.5:ザ・グレイ・チャプター』以来となる6作目。同作を手がけたグレッグ・フィデルマンが、この最新アルバムでもスリップノットとプロデューサーとして名を連ねている。 昨年発表されたシングル「オール・アウト・ライフ」は、今回の「アンセインテッド」同様にM・ショーン・クラハンが監督を務めたミュージック・ビデオがリリース同日に YouTube上でトップ10にトレンド入りを果たし、ミュージック・ビデオ再生数が3500万回を記録、すでにストリーミング回数3500万回を突破している。 5月17日にスリップノットは人気テレビ番組「ジミー・キンメル・ライヴ」のアウトドア・ステージでパフォーマンスを披露する予定であり、 従来のステージのスタンダードを覆すようなライブが期待できるだろう。 さらに6月9日には、完全ソールドアウトを記録したドイツのロック・アム・リング・フェスティバルにて、約9万人の前でパフォーマンスを披露する予定で、 この模様はMagentaMusik 360を通して世界にライブストリーミングされる予定だ。 夏にはヴォルビート、ゴジラ、ベヒモスらアーティストと共に「ノットフェス・ロードショー・ヘッドライン・ツアー」と銘打たれた北米ツアーを行い、 10月にはオーストラリアでメタリカとのツアーが決定している。