著者 : 朝戸まり
何の変哲もないウェイトレスの私を、 なぜ大富豪が花嫁にしたがるのーー? 姉が遺した幼子2人を引き取ったフレディは、大学を辞め、 高級ホテルのバーでウェイトレスとして働いている。 まだ若く貧しいので、正式な養母になれないのが悩みの種だ。 そんな折、最上階の大富豪から契約結婚を持ちかけられて驚く。 ザック・ダ・ローシャは言ったーー 莫大な遺産を継承させる後継ぎのみが必要で、愛はいっさい不要、 子供さえ産んでくれれば、幼子たちも養子に迎えよう、と。 もちろん、愛する家族を守りたい。 でも……そのために純潔を捧げてしまっていいの? ハンサムなだめ男に身を滅ぼされた亡姉のようになるのが怖くて、恋愛に臆病なヒロイン。ハンサムな大富豪と契約結婚することで、運命はどう変わるのでしょうか? 『天使に魅入られた大富豪』、『王子と間に合わせの妻』に続く、身分違いロマンスの決定版! リン・グレアムが得意とする、ピュアで芯のあるヒロインが登場する心揺さぶる珠玉作です。
これは世継ぎのための結婚── 愛はおろか誓いのキスさえない。 病身の母との生活を支えるため、仕事を掛け持ちし、 働きづめの毎日を送っているジャズ。思い余って母の元雇い主に 窮状を訴える手紙を送ったところ屋敷に呼ばれるが、 現れたのはその息子、レロヴィア国の皇太子ヴィターレだった。 ああ、かつての想い人とまさかこんな形で再会するなんて……。 ヴィターレは、弟との賭に協力し、しばらく宮殿に住みこむなら 援助をしようと約束した。だが7週間後、事態は急変する。 ジャズが妊娠したのだ──たび重なる彼の誘惑の罠に落ちて。 「婚外子では世継ぎにできない。入籍する」冷淡な一言が飛んだ。 『天使に魅入られた大富豪』に続く、リン・グレアムの王道シンデレラ・ロマンスをお贈りします! 長い片思いの相手との子を身ごもり、幸せの絶頂であるはずのヒロインはあまりに孤独で……。
金で片をつけようとして音信不通になった 彼女が産んだ子は今、どうしているだろう? 父の顔を知らず母に育児放棄されたメリーは、 伯母の助けで勉学に励んで大学を卒業後、巨大企業の社長で ギリシア富豪アンゲルのアシスタントに採用され、彼と恋におち、 やがて純潔を捧げた。だが妊娠を告げる前に、解雇されたのだ。 そして生後半年の幼い娘とつつましく暮らしてきたのに、 突然アンゲルが現れ、メリーに選択を迫った。 「僕との結婚に応じるか、娘の親権を法廷で争うか」 娘には父親が必要だわ。でも……本当に結婚していいの? 身勝手で傲慢で、プロポーズ前日、美女と戯れていた男性と。 メリーは悩んだすえ、一つ条件を出す。 結婚したらほかの女性とは縁を切ってほしいというメリーの望みをアンゲルは承諾。驚いたメリーは思わず結婚に応じます。初めて我が子と対面したアンゲルは……? 〈ハーレクイン・ロマンス・プレミアム〜リン・グレアム・ベスト・セレクション〜〉第3弾!
片隅で働く娘が、世界的大富豪の妻にーー 心華やぐクリスマスのシンデレラ物語! 弟の学費を工面できずに苦悩していたオードリーはある日、 仕事の休憩中に上級秘書たちの会話を偶然耳にしてしまう。 若くして巨万の富を築き上げたCEOのヴィンチェンツォが、 義理の子供のため、母親役を務める女性を雇おうとしている、ですって? エキゾチックな黒髪、地中海のように美しいブルーの瞳、 そして映画スターのように見事なスタイルの彼が? ずっと秘かに憧れる男性のもとで、幼い子供の世話をする。 それで弟が進学できるのなら、ほかに欲しいものなんて何もないわ。 ところが面接の場で、ヴィンチェンツォが驚きの言葉を口にする! 「母親になるということは、僕の妻になるということだーー昼も、夜も」 聖なる季節にぴったりのシンデレラ・ストーリーの名作をお届けします。本作はクリスマス・シーズンに最も華やぐ街ニューヨークが舞台です!
ケリーは教会でウエディングブーケを手にして、花婿のアレコス・ザゴラキスを今か今かと待ちわびていた。だが結局、ハンサムな大富豪が結婚式に現れることはなかった。哀れにも、ケリーは土壇場で冷酷に捨てられたのだ。4年後。傷ついてどん底に落ちた彼女は小学校教師となり、ようやくアレコスのことをきっぱり忘れる決心がついた。彼に贈られたダイヤモンドの婚約指輪を思いきってオークションに出品したとたん、すぐさま400万ドルの高値で落札され、ケリーは呆然とした。いったい誰があの指輪を欲しがったの?すると不敵な笑みのアレコスが現れ、強引に彼女を連れ去り…。
妊娠判明後の皇太子からのプロポーズ。 そこに愛はあるのだろうか? ヴォリャルスはヨーロッパ一富裕と言われる王国。 その国のゴージャスな皇太子マックスがジリアンの恋人だ。 幸運にも見そめられ、たちまち恋に落ちて7カ月。 今夜こそ彼にプロポーズされると、ジリアンは信じていた。 ところが、熱いキスとベッドを堪能したあと告げられたのは、 夢見ていた求婚の言葉ではなく、すげない別れの言葉だった! 「世継ぎを産めない可能性のある女性とは結婚できない」 悲嘆に暮れるジリアンを残して、マックスは去っていった。 実はこのとき、奇跡的に小さな命を授かっていたとも知らずに。 誰もがうらやむ完璧な恋人と幸せの絶頂にいたヒロインは、ある日突然、奈落の底に突き落とされてしまいます。愛を知らない皇太子とのロマンスは王国の継承問題がらみの意外な展開をみせて……。人気作家L・モンローの劇的なシークレットベビーの名作です。
ジャネットは仕事で訪れたオフィスで、10年前に突然別れを告げて姿を消した元婚約者のウェイドと偶然再会し、息をのんだ。だが今や大企業の辣腕社長となった彼の冷酷な態度に衝撃を受け、ジャネットはその場から一目散に逃げ出した。すると翌週、ウェイドが彼女の職場に乗り込んできて、吐き捨てるように言った。「聞かせてくれ。いったい何人の子をベビーシッターに預けてきた?」彼は何を言っているの?いわれなき疑いに、ジャネットは呆然とした。「君は僕に愛を誓いながら、平然とほかの男と結婚するような女だ!」ひどいわ…。あれからずっと、結婚はおろか、誰ともつき合わず、彼のことを思い出して涙で枕を濡らす夜もあったというのに…。
ロンドンの病院で主任看護師を務めるマギーは、恋に奥手な24歳。あるとき、オランダから著名な専門医パウルが講演に訪れた。長身で鷲のような風格漂う30代半ばの彼に、看護師たちは色めき立ち、遅れて講堂に入ったマギーもまた、壇上の彼と目が合い、強く惹かれる。講演のあと、主任室に戻ったマギーを追うように現れたパウルに、「僕のことを覚えておいてほしい」と言われ、唇を奪われた。それからというもの、マギーは気づけばパウルのことを考えていたが、すでに帰国したであろう彼とどうなるわけもなく…。そんなとき、マギーが非番の日に書かれた看護ノートを目にし、驚いた。なんと、パウルの母親が病に倒れ、この病院に運び込まれたというのだ!
キャシーは広告代理店で働きながら、女手一つで幼い娘を育てている。力を誇示する男性に対して恐怖心があるため、いっさい身を飾らず目立たぬようにして異性を遠ざけ、娘との生活を大切にしてきた。ある日、化粧品会社に向けたプレゼンテーションを任されることになり、急遽、上司から、化粧をしてセクシーな服を着ていくよう命じられる。相手先へ向かったキャシーは、精悍な顔だちの男性に正面衝突して驚いた。高級スーツをまとった長身の彼こそ、化粧品会社の社長ローハンだった!怖れとともに、胸の奥に甘い疼きを覚え、キャシーは戸惑った。やがて、そんな彼女の心を見透かすように、ローハンは宣言した。「堅物を演じても無駄だ。その殻を破って、いずれ必ず君を手に入れる」。
企業経営者の適性診断をするセラピストのサリーナは、その日、ヴェネツィアの名門貴族の邸宅を訪れた。主に世界的複合企業を率いる実業家マテオ・クームー権力者らしく尊大で自信に満ちた彼は最も苦手なタイプのはず。なのに、にじむ威厳と色気に心は激しく乱れた。気づけばマテオ唇を奪われ、サリーナは陶然となった。その様子を録画されているとも知らず。やがてマテオは狼のようにほほえんで言い放った。「僕が何を要求するかー楽しむがいい」
修道院育ちのピアは、旅先のNYで初めての恋におちた。エメラルド色に輝く瞳を持つ黒髪の優美なアレスに身も心も捧げ、帰国後、思いがけない妊娠に気づく。アレスの連絡先すら知らず途方にくれたが、おなかのふくらみが目立ちだす頃、彼が現れた。そして、アティリアの皇太子という身分を明かし、おなかの子が我が子ならばと求婚してきた。子供に父親は必要よ。でも、愛のない結婚なんて…。ロンドンでのDNA鑑定のため、彼の自家用機に乗ったピア。機内で眠り込み、目を覚ましたとき…そこは彼の王国だった!
結婚するなら愛されたいと願う私を、 おとぎの国に生きているのかと彼は嘲笑う。 貧しい画学生フランセスは街で出会った美貌のマットに恋をし、 熱く結ばれた。だが、彼は夜も明けないうちに姿を消した。 3年後、あの夜の情熱の証である息子は健やかに育っている。 そして初の個展の前夜、なんとマットが画廊に現れた。 そればかりか、彼はフランセスの描いた幼子の絵を見て、 瞬時にわが子と見抜いたのだ。「僕の息子を跡継ぎにする」 彼の本当の名前はマシアス・ヴァシリアス。一国の王と明かした マシアスの突然のプロポーズに、フランセスは驚き、懊悩する。 結婚すれば息子に父親を与えられる。でも……そこに愛はない。 一夜で散った恋の相手との苦い再会。愛しい息子を奪うと迫られては、夫に愛されぬ孤独な結婚生活に耐えるほかなくて……。『水の都の孤独な花嫁』の感動的な作風で人気を博したクレア・コネリーが、身分違いの王道シークレットベビー・ロマンスで泣かせます!
彼がほしいのは週末だけの婚約者。 永遠に続く週末を願うのは私だけ……。 幼くして両親が離婚したアシュリンにとって家族は宝物だった。 だから異父姉の息子が重病を患い、高額の治療費が必要と聞いて 姉の亡父の遺産を独占した実業家ダンテの住むシチリアへ飛んだ。 だがダンテは援助を拒み、逆にアシュリンに協力を求めてきた。 パーティに婚約者として同行すれば100万ユーロ払おう、と。 取引先の要人が同席する場で遊び人の汚名を返上したいらしい。 かわいい甥を救うためなら、なんだってするわ。 アシュリンは承諾し、男女の一線だけは越えないと約束する。 ところが当日、宿には部屋が1つしかないと知って……。 婚約者のふりから始まるせつないシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。本国編集部のお墨付きの実力派作家、ミシェル・スマートも日本デビューを果たして早3年。共感を呼ぶ愛らしいヒロインを描くその手腕に、ますます磨きがかかっています。要注目!
亡き姉の幼子2人を引き取ったフレディ。大学を辞め、ホテルのバーでウェイトレスとして働いているが、まだ若く貧しいゆえに正式な養母にはなれずにいた。そんなとき、常連の滞在客から契約結婚を持ちかけられて驚く。ダイヤモンド鉱山を持つ大富豪ザック・ダ・ローシャは、莫大な遺産を継承させる後継ぎのみが必要で愛はいっさい不要、子供さえ産んでくれれば、幼子たちも養子に迎えるという。愛のない夫に純潔を捧げるの?でも、愛する家族は守りたい。悩んだ末にフレディは心を決めた。偽物のシンデレラになると。ハーレクイン・ロマンス3400記念号は、極上のシンデレラロマンス!いとしい姪と甥を守り抜くためならどんな苦しみも厭わないー無垢で芯のあるヒロインに共感せずにはいられない、心揺さぶる珠玉作。
病身の母との生活を支えるため、仕事を掛け持ちし、働きづめの毎日を送っているジャズ。思い余って母の元雇い主に窮状を訴える手紙を送ったところ屋敷に呼ばれるが、現れたのはその息子、レロヴィア国の皇太子ヴィターレだった。ああ、かつての想い人とまさかこんな形で再会するなんて…。ヴィターレは、弟との賭に協力し、しばらく宮殿に住みこむなら援助をしようと約束した。だが7週間後、事態は急変する。ジャズが妊娠したのだーたび重なる彼の誘惑の罠に落ちて。「婚外子では世継ぎにできない。入籍する」冷淡な一言が飛んだ。
彼が愛するのは我が子だけ。 私はただのおまけにすぎない。 メリーは女手一つで生後6カ月の娘を育てている。 娘の父親はかつての雇い主、巨大複合企業を率いるアンゲルだ。 妊娠を伝えたとき、彼はすべての処理を弁護士にまかせた。 そんな冷酷さに耐えられず、それ以来一切の連絡を絶っている。 そのアンゲルが娘との面会を求めていきなり訪ねてきた。 家族第一主義の父親にたきつけられ、やむなく来たらしい。 ところが娘を一目見た彼はたちまち夢中になり、結婚を申しこむ。 断れば法廷で親権を争うと半ば脅して。メリーは激しく煩悶した。 娘には父親が必要よ。でも妻への愛がないと知りつつ結婚できる? 大人気作家リン・グレアムの真骨頂、愛を信じないギリシア人億万長者と、無垢な元部下のドラマティックなロマンスをお届けします。身勝手で傲慢なヒーローが、初めて小さな我が子と対面した瞬間から、まるで別人のように劇的に変わっていく様子に要注目!
イゾベルが初めて彼に会ったのは、18歳の誕生日だった。 ラファエル・ロメローー傲慢で冷酷な大金持ちの若き実業家。 彼こそは、イゾベルがまだ8歳のときに決められた許嫁なのだ。 ラファエルの支援がなければ、彼女の家は破産の憂き目に遭う。 「あなたと結婚するくらいなら、死んだほうがましよ!」 爪を立てる仔猫さながら言い放ったイゾベルを、あろうことか ラファエルは抱き寄せて濃厚なキスをし、再会を約束した。 3年後、パリ。実家を出たイゾベルは貧しくも自由に暮らしていたが、 21歳の誕生日の夜、彼は現れたーー妻を迎えに来たと言って。 忘れもしないあのキスが、戦慄となってイゾベルの体を駆け抜けた。 アビー・グリーンの描くラテンロマンスは、まるでタンゴのリズムのように熱く激しく、速いテンポで読者を虜にします。「政略結婚なんかいや!」と抗うヒロインですが、心はあの18の夜、若く傲慢な富豪に既に奪われていて……。初恋と愛なき結婚の物語です。
目を覚ましたとき、ロギーはローワンに抱きかかえられていた。3年ぶりに彼に会って、どうやら気を失っていたらしい。億万長者のローワンは危険が迫っているとロギーに教え、なぜか国外にある彼の城で保護したがった。しかし、彼女にはどうしても国を出られない理由があった。バージンを捧げたローワンに、一夜で捨てられたからではない。私の父が原因で、彼に死ぬほど憎まれていることも関係ない。気絶してできた怪我も忘れて、ロギーは勇気を振り絞った。私たちには2歳になる娘がいるの、と告白するために…。
一族のために尽くす“人形”── そんな彼女に訪れた小さな奇跡。 クリスマスの朝、カタリナは愕然とした。 まさか妊娠してしまうなんて……ナサニエルの子を。 カタリナはお金と政治にしか興味のない父のモンテクルール大公や 兄からむごい仕打ちを受け、夢も希望も失っていた。 そんなとき、あるパーティで大富豪ナサニエルとダンスをし、 彼から人生で初めて特別な女性として扱われ、誘惑されて、 一夜かぎりと心に決め、純潔を捧げたのだった。 激怒した大公はカタリナとナサニエルの結婚を強引に進めるが、 夫になった彼は別人のように冷淡で、彼女には指一本触れず……。 気鋭の作家ミシェル・スマートが描く、胸に迫るせつないロイヤル・ロマンスです。冷酷な父の言うなりの人生を送ってきたヒロインが、思いがけない妊娠をきっかけに本物の愛に出合って……。