小説むすび | ジャンル : 外国の小説

ジャンル : 外国の小説

犬が尻尾で吠える場所犬が尻尾で吠える場所

パリとカリブ海、一族の物語。 小さな島の一つの家族の歴史と世界の歴史・人・文化が混ざり合い、壮大な物語が展開されるーー。 カリブ海/全゠世界カルベ賞などを受賞し、各所で好評を博した著者デビュー小説! パリの街外れに生まれ、父がルーツを持つカリブ海のグアドループ島とは肌色と休暇時の記憶のみでしか接点を持たない若い女性である「姪」が、家族のルーツを求めて自身の父と父方の伯母たちに話を聞きながら一族の歴史を掘り起こし、自らの混血としてのアイデンティティを練り上げていくーー。 複数の言語の間で、語り手の三姉弟はそれぞれに、自らの望むありようや生き方にふさわしい言語態度を探り当てようとした。(…)「姪」も、クレオール語を母語とはしていない。十全に話せるわけでもない。それでも「姪」はグアドループから受け継いだ何かを「自分の体の内に、言語の内に、世界の多様性の受け止め方の内に感じて」(…)いたし、「すべての大陸を旅した迷えるさすらい人たるアンティル人」(…)としての「自分の来歴とそれを形作るものを愛することを学んでいた」(「訳者あとがき」より)

あなたがいたからあなたがいたから

顔と名前は変わっても、 あなたへの愛だけは、今も変わらないーー。 コルト・レインツリーが代理母を求めているーー 噂を聞いたメラニーは、勇気を振り絞って彼に電話をし、 面会をとりつけた。これでやっと、恩返しができる……。 昔、“がり勉ガーティ”と呼ばれ、仲間外れにされていた私に、 ただ一人やさしくしてくれた、初恋の男性コルト。 住む場所は離れても、恋心が消えることはなかった。 数年前、事故に遭った私は手術で顔が変わり、名前も変えた。 会っても、コルトは“がり勉ガーティ”とはわからないはず。 それどころか私の存在さえ忘れていても、構わない。 妻と娘を亡くし絶望に沈む彼に、子供を授けてあげたい……。 大人気テーマ“代理母もの”です。まるで別人になったヒロインの恋心を知る由もないヒーローは、なぜこんな美女が応募してきたのか不思議でなりません。代理母に恋するのは御法度と自分を戒めたのに、ある夜情熱を交わしてしまった彼女はバージンでーー?!

億万長者の冷たい寝室億万長者の冷たい寝室

なぜか冷淡になった億万長者の夫。 私のせい? それとも、何か秘密が? 「君がどんなに魅力的でも、僕は君と結婚するべきではなかった」 夫のチェーザレの口から放たれた言葉に、アーヴァは凍りついた。 イタリアの湖畔に大邸宅を構える億万長者との出会いは電撃的で、 二人とも瞬時に燃えあがり、気づけば純潔を捧げていた。 そのあとの妊娠と結婚は、家族との縁が薄いアーヴァにとって、 やっと安らぎの地を見つけたような奇跡だった。 ところが娘が生まれるやいなやチェーザレは仕事に没頭し、 まったく家庭を顧みなくなる。理由を聞いても無視されるだけ。 もう愛は終わったの? 独りの寝室で、アーヴァは涙に暮れ……。 熱い電撃婚のあと、ヒロインは原因不明の冷えきった結婚生活を耐え忍んでいます。頑なに口を閉ざしていたヒーローが最後に明かす驚くべき真実とは? 今やハーレクイン・ロマンスを代表する作家となったマヤ・ブレイクのドラマティックな名作をお見逃しなく!

十八年前の恋人たちに十八年前の恋人たちに

たった一度だけ腕に抱いたわが子の面影は、 18年経っても消えなかった。 ヴィクトリアにはどうしても会いたい少女がいた。 16歳で妊娠し、養子に出さざるをえなかった実の娘だ。 出産後、養子斡旋業者に託す前に一度だけ腕に抱いたのが最後だった。 その切なく悲しかった瞬間とともにいつも思い出されるのは、 娘の父親で高校時代の恋人だったライアンのこと。 出産の日が来たら、私たちの子を一緒に迎え、一緒に送り出そうと 約束してあったのに、彼は電話にも出ず、ついぞ姿を現さなかった……。 今、ヴィクトリアは18歳になった娘とどうにか再会を果たし、 胸がはち切れそうなほどの感謝と感激に包まれていた。 しかし、娘が実の父親にも会いたいと言いだしーー 最も大切な約束を破られ、途方に暮れた16歳のヒロインは町を出て、その後一度もヒーローと顔を合わせることはありませんでした。そんな彼と再会するのは、過去の傷をもう一度なぞるに等しくとても勇気が必要で……。すれ違った恋人たちと娘の再会を描いた感動作!

ヒロインになれなくてヒロインになれなくて

愛情に恵まれなかった少女は、 愛を求め、拒まれ続け……。 父危篤の知らせを受け、ケイトリンは再び故郷の土を踏んだ。 父の再婚で義兄となったリノに片想いをしていた十代のころ、 彼女はリノの弟の事故死の責めを負わされ、無実ながら故郷を去った。 皆の冷遇には耐えられても、リノの憎しみの視線は胸にこたえた。 5年ぶりに再会した今なお、その瞳からは敵意が消えていない。 とうとう父が亡くなって通夜と告別式が営まれたが、 周囲の人々もやはりケイトリンに冷たくよそよそしい態度をとった。 ここに私の居場所はないのね……。最後にもう一度、リノに伝えたくて かつての事故の真実を話そうとしたが、彼は聞く耳を持たなかった。 だが直後、火事に巻き込まれ、生死の境を彷徨う彼女を見たリノはーー 《至福の名作選》より、2000年下半期のベスト作品賞コンテストにおいて、ハーレクインファンの投票により“ベストヒロイン賞”を受賞した作品をお届けします。耐え忍ぶヒロインを描いて人気の、スーザン・フォックスの真骨頂とも呼べる伝説の義兄妹ロマンス!

クレムリンの魔術師クレムリンの魔術師

彼は「クレムリンの魔術師」として知られていた。ヴァディム・バラノフは、ロシアの皇帝の黒幕になる前はTVのリアリティ番組のプロデューサーだったという。“私”はある夜、SNSで知り合った人物からモスクワ郊外の邸宅に招かれて、その祖父の代からの「ロシアの権力の歴史」を知る。ヴァディム・バラノフには、舞台芸術アカデミーで演劇を学んだ青春時代、ヒッピーの両親をもつクセニアという美しい恋人がいたという。ロシアのプロパガンダ戦略や、ウクライナとの戦争において、ヴァディム・バラノフはどんな役割を担っていたのだろうか?エリツィン、クリントン、メルケル…実在の政治家たちも実名で登場し、ソチ冬季オリンピック開会式で赤軍合唱団にダフト・パンクを歌わせた史実なども挿話され、プーチンの権力掌握術やロシアの国民感情が語られてゆく。迫真のリアルポリティーク小説(全31章)。2022年バルザック賞受賞、ゴンクール賞最終候補など、話題沸騰のベストセラー!アカデミー・フランセーズ賞受賞作品。

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