小説むすび | ジャンル : 外国の小説

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シュテファン・バチウシュテファン・バチウ

出版社

コトニ社

発売日

2024年4月14日 発売

ジャンル

世界をさまよう宿命を背負った詩人バチウの生涯と、大洋を越えてひろがる詩の連帯の〈世界文学〉をあきらかにする、本格評伝! ルーマニアからスイス、ブラジルはリオデジャネイロ、ラテンアメリカをへて、シアトル、そしてハワイはホノルルへーー。 そのときどきの政治状況によって生を危ぶまれ、自由と真実をもとめ闘いながら、生涯を誠実な言葉とともに旅すること(亡命)を選んだ詩人バチウ。太平洋の離れにある群島から、海と大陸をこえて世界のあらゆる土地の詩人や作家、芸術家たちを結び、詩にもとづく連帯のネットワークを織りあげた。 詩誌「MELE」(ハワイ語で「詩や歌、祈り」)は、国家や民族の境界に隔てられるはるか手前で、一人ひとりがその生を凝集した言葉を交わしあってできたもの。詩の贈与交換をもとにした小さき〈世界文学〉が、知られざる海にひろがっていた。 世界の周縁に生きた彼を知るものはもはや数少ない。日本に数名、世界を見渡してもごくわずか。しかし彼の成し遂げた仕事の数々は、分断と衝突に満ちた私たちの時代へ、忘れてはならないことを教えている。 本書は、詩人の生きた土地々々へ実際に足を運び、散逸した資料を集め、知人や友人への聞き取りを合わせて研究した成果である。温かみある詩的文体でその生涯と広大にひろがる詩のネットワークを精緻にたどった、世界で初めてのシュテファン・バチウ評伝。 第一部は、ルーマニアからハワイにいたる道行きのなかで失われた時、土地、人々への〈郷愁〉”Dor, Saudade, Aloha”を描きながら、つねに詩とともにあったその生涯を緻密に追った心にせまる伝記。 第二部は、バチウの膨大な業績のなかでもとりわけ重要な詩誌「MELE International Poetry Letter」に焦点をあてる。 その世界大の詩の連帯のネットワークに参加した詩人たちの作品を具体的に取り上げ、それぞれの土地の文学や政治にいかなる価値をもったのかあきらかにする。多なる世界の言葉がひとところに響く複数性の場としてMELEを描きだす。 〈MELE、太平洋は蒼海の彼方に浮かぶ群島から、世界へむけて差し出された手紙ーーその差出人にも宛名にも、詩が自由と真実、行動、そして革命であることを信じて疑わない、すべてのものたちの名が記されてゆくであろう手紙。そして銘々の渚に立ち、我々は歌う〉(「MELE」のマニフェストより)

傲慢富豪の父親修行傲慢富豪の父親修行

結婚か、それとも親権を争うのか。 愛しい我が子を守るためなら── ロンドンのホテルで働くアレイナは、一人の男性客を目にして 凍りついた。嘘でしょう? なぜラファエロがここにいるの? イタリアの富豪弁護士である彼とは5年前、カリブで出会った。 互いに惹かれ合って逢瀬を重ね、アレイナは永遠の愛を夢見た。 ところが突然彼に“僕は誰とも結婚しない”と冷たく拒絶され、 涙を堪えて、帰国するラファエロを見送るしかなかった。 呆然とするアレイナのもとに、4歳になる息子が駆け寄ってきた。 じつは別れた直後に妊娠がわかり、密かに産み育ててきたのだ。 するとラファエロが表情を一変させ、彼女に詰め寄って……。 大スター作家リン・グレアム譲りのドラマティックな展開と、共感せずにはいられないヒロイン像に定評がある、スター作家ジュリア・ジェイムズの登場です。「息子の人生から僕を締め出すなら法廷で争う」というヒーローは、はたして良い父親になれるのか……?

五日間で宿った永遠五日間で宿った永遠

別の女性と婚約している彼を拒みたい。 でも、おなかの子から父親を奪っていいの? ギリシア富豪ヴァシリから「君が欲しい」と言われたとき、 その率直な言葉と男らしい魅力に、ローラは胸の高鳴りを覚えた。 だから男性不信だったにもかかわらず、彼を信じて純潔を捧げた。 けれど出会って5日目、ヴァシリは急にギリシアへ帰ってしまった。 一人残されたローラは、なにげなく彼をネットで調べて愕然とした。 ヴァシリが帰国したのは婚約している女性と結婚するためだったのだ。 失意と屈辱の中、彼女はヴァシリの電話番号を着信拒否にした。 だが3カ月後、ヴァシリはローラの前にふたたび現れた。 「君は妊娠しているだろう。それなら結婚が唯一の解決策だ」 ヒーローがおなかの子の父親になりたいのは跡取りが欲しいから?私は都合のいい結婚より彼の愛を望んでいるのに……。大スター作家R・ウインターズ同様、清らかなヒロインのドラマチックな運命を描いて読者から人気があるスター作家A・ウエストの作品です。

瞳の中の切望瞳の中の切望

彼は私の夢を現実にしたような人。 でも私は、彼には必要のない存在……。 赴任先のイタリアの病院で上司となる男性を見て、ケリーは絶句した。 ルカ・フェレーロ! 2年前、彼は恋人だった私のもとを突然去った。 ただ一言、別の女性と結婚することになった、とだけ告げて。 ケリーは深く傷つき、やっとその痛手から立ち直って、 今まさに、新しい人生の一歩を踏み出そうとしたところだった。 まさかこんな形で再会するなんて……。もう忘れたつもりでいたのに!  いいえ、彼はただの上司。距離をおいて冷静にふるまわなくちゃ。 どう転んでも、ルカはもう、別の女性の夫になったのだから。 だが、ケリーはまだ知らなかったーールカが今は独身であることも、 彼の結婚には、彼女が想像もしなかった理由が隠されていたことも。 ルカがケリーを捨てたのには、やむをえない深い理由がありました。道ならぬ恋の末に妊娠し、病で残り少ない余命を賭して産もうとしている幼なじみとおなかの子のために、便宜結婚を選んだのでした。しかし、故人との約束により、彼は今なおすべてを話せず……。

いくたびも夢の途中でいくたびも夢の途中で

一つ屋根の下で暮らすなんてーー たった2回会っただけの彼と。 牧師の娘のプルーデンスは今夜、一大決心をしていた。 仕事にかこつけて4年も待たされた婚約を破棄するのだ。 身勝手な婚約者には、結婚はやめて職に就くと伝えるつもりだけれど、 まだ働くあても見つかっていないのに、どう言えばいいだろう? 悩むプルーデンスに、意外な人物から声がかかる。 義弟の親友のオランダ人医師ベネディクト・ファン・フィンケに、 身の回りの世話をする住み込みの助手になってほしいと言われたのだ。 渡りに船とばかりに、プルーデンスは申し出を受けることにした。 いくらベネディクトが理知的ですてきな男性とはいえ、 ほとんど知らない彼とオランダへ行くことに一抹の不安を覚えながら……。 やさしく穏やかでどこか懐かしい、唯一無二の作風が世界中に愛され続ける大スター作家ベティ・ニールズが描いたシンデレラ・ストーリーをお贈りします。本作は、長い旅の果てにたどりついた中世の城、ウォリック城でのヒーローの告白が感動を呼ぶ名作です!

母娘短編小説集(964;964)母娘短編小説集(964;964)

すべての女性は母の娘である。出産・育児・恋愛・結婚・離婚・父の不在・反発・世代の差・虐待・差別・介護・老い・希望ーー 時を超え、世代を超えて繰り広げられる「母の娘」と「娘の母」の物語。19世紀末から20世紀末、アメリカの女性作家によって書かれた傑作9篇。 自然にもとる母親  シャーロット・パーキンズ・ギルマン 幻の三人目  エレン・グラスゴー 十七の音節(シラブル)  ヒサエ・ヤマモト 善良な田舎の人たち  フラナリー・オコナー 私はここに立ってアイロンを掛け  ティリー・オルセン 暮れがた  エリザベス・スペンサー シャイロー  ボビー・アン・メイスン ママ  ドロシー・アリスン ダーシー夫人と青い眼の見知らぬ男  リー・スミス 解説  利根川真紀 参考文献 自然にもとる母親  シャーロット・パーキンズ・ギルマン 幻の三人目  エレン・グラスゴー 十七の音節(シラブル)  ヒサエ・ヤマモト 善良な田舎の人たち  フラナリー・オコナー 私はここに立ってアイロンを掛け  ティリー・オルセン 暮れがた  エリザベス・スペンサー シャイロー  ボビー・アン・メイスン ママ  ドロシー・アリスン ダーシー夫人と青い眼の見知らぬ男  リー・スミス 解説  利根川真紀 参考文献

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