小説むすび | ジャンル : 外国の小説

ジャンル : 外国の小説

高雄港の娘高雄港の娘

出版社

春秋社

発売日

2024年10月31日 発売

ジャンル

日本統治時代に台湾南部の港町・高雄で生まれた孫愛雪。戦後の政治的弾圧で父と夫は国を去り、やがて愛雪も夫を追って日本へ渡る。「良妻賢母」の価値観を教え込まれた愛雪は、その通りに家の仕事をこなし、台湾独立運動に奔走する夫を支えながら、自らも実業家として道を切り拓き強く生きた。そして晩年、家族を陥れた意外な真実を知る……。 数々の歴史ノンフィクションを手掛けた陳柔縉ならではの、歴史の細部まで描き込んだ生き生きとした筆致。実在の人物・郭孫雪娥をモデルとしつつ、虚構を交えながら女性の視点で台湾の現代史を問い直す歴史小説。 装幀:佐野裕哉 装画:原倫子 蔡英文・前総統推薦! 「この小説は、高雄港を舞台とし、女性の視点を通して現代台湾の100年にわたる流転が丁寧に描かれている。 ぜひご一読を!」--蔡英文氏Facebookより 「どのようにして革命家の妻が、世で言う「良妻賢母」を全うし、さらにその枠を飛び出して自分の名前で生きるようになったのかを書きたいと思った。それだけではない。日本統治時代の高雄港、高女世代、そして台湾の百年の移り変わりを書きたいと思うようになっていた。」--「著者あとがき」より

病案本 1 Case File Compendium病案本 1 Case File Compendium

出版社

すばる舎

発売日

2024年10月31日 発売

ジャンル

人気作家肉包不吃肉(ロウバオブーチーロウ)先生、日本初上陸作品。 連載を追っていた読者を阿鼻叫喚の渦に巻き込んだ、陰謀うずまくスペクタルサスペンスBL。装画、挿絵は大人気イラストレーターyoco氏が担当。帯コピーは電子連載を追ってくれていたBLコミック界の奇才・丸木戸マキ先生。 巨大製薬会社の御曹司である19歳の賀予(ハーユー)は、国内に4人しか患者がいない特殊な精神病を患っている。 彼が幼少の頃、賀予専属の医師として賀家に雇われていたのは13歳年上の謝清呈(シエチンチョン)。謝清呈の妹、謝雪(シエシュエ)が滬州(こしゅう)大学芸術学部で教鞭をとることを知り、賀予は中国に戻り、滬州大学に入学した。 32歳になった謝清呈とは顔を合わせたくなかった賀予だが、謝雪の寮で数年ぶりの再会を果たす。 何かと反発し合う二人だが、とある事件を契機にかつての医師と患者としての関係性を意識していく。新たな事件に巻き込まれる二人だったが、19年前の謝兄妹の両親の交通事故死の真相に迫り……。 連載版1〜35話を収録

In Ghostly JapanIn Ghostly Japan

In this book, famed author Lafcadio Hearn presents 14 fascinating stories-including deathless ghosts and yokai, local folklore and haunted places, as well as Buddhist traditions. This edition includes a new foreword by Michael Dylan Foster which explains the book's importance as a Japanese cultural and literary classic. The Japanese have two kinds of ghosts in their folklore-the spirits of the dead and the spirits of the living. In Ghostly Japan examines both and, in the process, offers a fascinating window into Japan's supernatural and spiritual world. The 14 stories include: ●"Fragment"-A young pilgrim encounters a mountain of skulls and is shown a terrible truth ●"Ingwa-banashi"-On her deathbed, a dying wife bequeaths to her young rival a sinister and horrific gift ●"A Passional Karma"-A spectral beauty transcends death to return for her handsome samurai lover ●"Story of a Tengu"-A priest saves the life of a Yokai monk and is granted a wish, but the outcome is not as expected 霊の日本 再話作家の第一人者であるハーンが日本の霊を描く14編をまとめた短編集。「振袖」、「焼津にて」、「悪因縁」など、伝説からエッセイまで幅広く扱った本書は、霊やご先祖様と交わる古き良き日本を垣間見ることができます。また、ハーンは作品において、ただの「おばけ」ではない“日本の八百万の神々と源を同じくしている物の怪”と“失われた日本の姿”の存在を伝えています。日本の文化や文学における本作品の重要性を解説した新しい序文も必見です。

白猫、黒犬白猫、黒犬

奇想の天才が放つ、7つの童話を基にした万華鏡のような新作短篇集、 2024年のローカス賞短篇集部門受賞作品。 親切な白猫の大麻農園(『白猫の離婚』)、 妖精の婚約者が眠る地獄の底(『地下のプリンス・ハット』)、 主人だけは絶対に入れてはいけない家(『スキンダーのヴェール』)……。 夢と幻想、誘惑と謎に満ちた摩訶不思議な物語。 変幻自在の物語の魔術師、ケリー・リンクの世界へようこそーー。 原題:White Cat, Black Dog 装画:ヒグチユウコ 【著者略歴】 ケリー・リンク(Kelly Link) フロリダ州マイアミ生まれ。コロンビア大学を卒業後、ノースカロライナ大学で修士号を取得。「黒犬の背に水」で作家デビュー。1998年刊『スペシャリストの帽子』で世界幻想文学大賞を、本書で2024年のローカス賞短篇集部門を受賞した。その他の作品に『マジック・フォー・ビギナーズ』、『プリティ・モンスターズ』(以上早川書房)など。作家活動のほかマサチューセッツ州ノースハンプトンを拠点に出版社Small Beer Pressを夫と共同経営している。 【訳者略歴】 金子ゆき子(Yukiko Kaneko) 横浜国立大学経済学部卒、英仏文学翻訳家。主な訳書にオリヴィエ・ブルドー『ボージャングルを待ちながら』、ニー・ヴォ『塩と運命の皇后』(以上集英社)ほか、共訳書にケリー・リンク『スペシャリストの帽子』(早川書房)など。

終わらない片思い終わらない片思い

愛のままには生きられない。 私はただの政略結婚の道具だから。 許婚が事故死し、ランツァは心から嘆くも、親の決めた政略結婚から 解放されたことにほっとしている自分に後ろめたさを感じていた。 そんなある日、今度は亡き許婚の兄ステファノとの結婚を命じられる。 彼とは、大人になってからまともに会ったこともないのに。 病を患う父を安心させるためにも、ランツァは従うほかなかった。 1年後の結婚式の日、祭壇でようやく顔を合わせたステファノは、 驚くほど端整な顔だちで、大人の魅力をまとい、きらきら輝いて見えた。 そう、ランツァは幼き日から、本当はステファノが好きだったのだ。 だが、人知れず頬を染めるランツァに、彼は事務的に告げた。 これはあくまでも形だけの結婚で、寝室は別だ、と。 大スター作家レベッカ・ウインターズが描いた、愛なきロイヤル・ウエディングと切ない片恋の物語。もどかしい二人のロマンスに加えて、ヒーローの亡き弟との兄弟愛が優しい筆致で綴られた本作は涙なくして読めない名作です。

摩天楼の大富豪と永遠の絆摩天楼の大富豪と永遠の絆

なかったことになんかできない。 私の想いも、授かった小さな命も。 ローマにできたばかりの新しいホテルで働くエレノラ。 オープニングパーティの夜、直属のボスでホテル王のマルコへの 長年の片想いがようやく報われ、情熱の一夜を過ごした。 愛しい人の肌のぬくもり……この瞬間を、私はずっと思い描いていた。 だが翌朝目を覚ましたとき、マルコの姿はすでになかった。 早朝の便でNYへ帰ったのだと知った数日後、彼から電話で、 きみと過ごしたあの一夜は間違いだったと謝罪された。 2カ月後、エレノラは彼の薄情な言葉を思い出し、ぎゅっと目を閉じた。 身ごもってしまったのだーーマルコの子を。 部下と過ごした一夜をなかったことにしたがっているボスの子を。 老舗ホテルグループを持つ大富豪マルコと、彼に20年以上も密かに憧れ続けてきたエレノラの、甘酸っぱくてもどかしいロマンスをお贈りします。クリスマスの装いをしてまぶしいほど煌めくNYを舞台に、予期せぬ妊娠に揺れる二人の心模様が巧みに描かれています。

あなたしか知らないあなたしか知らない

純潔を捧げたのは、本気だったから。 でも本気なのは、わたしだけだった。 “永遠に君を愛する”--繰り返される口づけ。18歳の切ない誓い。 義兄ジェイクと結ばれたジェイミーは幸せの輝きに包まれていた。 だがその日、ジェイクがほかの女性と抱きあう姿を見て、 彼女はすべてに絶望し、無言のまま家を去ったのだった。 6年がたち、義兄との思いもよらぬ突然の再会が、 あの日の苦痛よりはるかに酷な傷をジェイミーに刻みつけた。 すでに婚約者がいる、大企業社長となったジェイクが唇を歪め、 辛辣な言葉を浴びせてきたのだ。「あれから何人の男を知ったんだ?」 ああ、なぜそんなことを。わたしは……あなたしか知らないのに。 ジェイミーは心の中でつぶやき、胸に巣くう孤独感にもだえた。 波瀾万丈の展開を圧巻の筆力で描く大スター作家による、血のつながらない兄と妹の切ない恋物語です。再会後、ジェイクの情熱的なキスに応えてしまったジェイミーは、求め求められることを望んでいる自分に気づきますが、彼の非情な言葉に心の傷をえぐられ……。

ジゼルの不条理な契約結婚ジゼルの不条理な契約結婚

家族と大切な会社を守るため、 彼女は血も涙もない富豪に自らを売った。 ジゼルは代々続いてきた家業の会社を倒産から救うため、 冷酷非情で有名な富豪アダムに助けを求めた。 南仏のレストランに現れたアダムはとても大柄で屈強な男性で、 いきなり彼女をファーストネームで気安く呼ぶほど傍若無人だった。 なんて失礼な人。ジゼルは憤慨したが、彼の機嫌は損ねられなかった。 緊張で食べられない彼女と違い、アダムは食欲旺盛に料理を平らげると にこやかに言った。「僕は君が欲しい。僕と結婚するなら金を出そう」 ジゼルは屈辱と怒りで爆発しそうだった。けれど心の奥には、 アダムの荒削りな魅力に惹かれるのをとめられない自分がいた……。 清純なヒロインを描いて人気があるスター作家A・ウエスト。契約結婚を承知したヒロインはヒーローの意外なやさしさに触れて胸がときめきますが、彼女は修道女みたいだと富豪が人に話すのを聞いて……。大スター作家R・ウインターズがお好きな方にもお勧め!

黒衣のシンデレラは涙を隠す黒衣のシンデレラは涙を隠す

金目当ての悪女の白い結婚なんて、 いったい誰が信じるだろう? エリアナはパーティ会場で見覚えのある顔を見つけ、凍りついた。 元婚約者のレアンドロス! 6年前、エリアナは婚約指輪を返し、 別の男性と政略結婚した。病床の父と困窮した家を守るための決断 だったが、彼は知る由もない。しかも夫は事故死してしまい、 エリアナは遺産も屋敷もすべて義父に奪われて放り出され、 今は薄給のパート従業員の身。だが彼はその弱みを知ってか、 強引に彼女をパリへ連れ出し、贅沢に着飾らせ、オペラに同伴し、 ついにはベッドへ組み敷いた。ああ、これが新婚旅行だったら……。 すると突然彼女が苦悶の声をあげ、レアンドロスはショックで 呆然とした。「きみは初めてだったのか? どういうことだ?」 大スター作家リン・グレアムも惜しみない賛辞を贈る、スター作家ジュリア・ジェイムズのドラマティックなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。最愛の人から“不実な婚約者”と罵られても、ヒロインには守るべき秘密があって……。感涙必至の珠玉作!

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