小説むすび | ジャンル : 外国の小説

ジャンル : 外国の小説

太陽と海とギリシア富豪太陽と海とギリシア富豪

私は彼が記憶喪失の間だけのシンデレラ。 記憶が戻れば魔法が解けて灰かぶりに……。 23歳のバニーはインドネシアの観光船で働いていたとき、 ギリシア富豪セバスティアンを見て、その美貌に一瞬で心を奪われた。 しかし船をチャーターした彼はバニーをうとましげに見ると、 「話しかけるな」と下っ端船員の彼女に冷たかった。 船が嵐にあい、二人は救命ボートで命からがら島へ流れ着くが、 セバスティアンは頭を打って二十歳以降の記憶をなくしていた。 その後セバスティアンに情熱的に迫られ、バニーは彼と一線を越えた。 甘い時間は続かない。記憶が戻ればセバスティアンは私を捨てるはず。 予想どおり、救助された富豪はバニーを一瞥もせずに立ち去った。 イギリスへ戻って6週間後、妊娠に気づいた彼女は喜びと不安の中で セバスティアンに連絡した。彼は私をもう忘れてしまっただろうか? HQロマンスはおかげさまで4000号を迎えることができました。大切な読者のみなさまへ愛と感謝をこめて、シリーズを代表する作家リン・グレアムの作品をお届けします。巻頭にはリン本人からのメッセージも収録。大人気テーマ、記憶喪失+予期せぬ妊娠です!

障害文学短編集(997)障害文学短編集(997)

【概要】 19世紀から20世紀にかけての英米文学作品8編を、「障害とケア」「視覚障害」「聴覚障害」「補綴」「知的障害」の5つのテーマに編む。 文学の中で障害はどのように描かれてきたのかーー それは単なる表現上の装置に過ぎなかったのか、それとも社会の暗黙知を揺さぶる契機になりえたのか? 作品を通じ、多様な視点から障害と社会の関係を問い直す、初の障害文学アンソロジー。 【目次】 1 障害とケア  ペン・モーファの泉 エリザベス・ギャスケル/石塚久郎訳 2 視覚障害  盲目の男 D. H. ロレンス/大久保譲訳  世慣れた男 アーネスト・ヘミングウェイ/石塚久郎訳 3 聴覚障害  鍵 ユードラ・ウェルティ/ハーン小路恭子訳 4 補綴  足の不自由な者は先に入ってよい フラナリー・オコナー/馬上紗矢香訳  脚 ウィリアム・フォークナー/岡田大樹訳 5 知的障害  ヨダレ病棟できいた話 ジャック・ロンドン/大久保譲訳  あの子 キャサリン・アン・ポーター/石塚久郎訳 解説 石塚久郎 1 障害とケア  ペン・モーファの泉 エリザベス・ギャスケル/石塚久郎訳 2 視覚障害  盲目の男 D. H. ロレンス/大久保譲訳  世慣れた男 アーネスト・ヘミングウェイ/石塚久郎訳 3 聴覚障害  鍵 ユードラ・ウェルティ/ハーン小路恭子訳 4 補綴  足の不自由な者は先に入ってよい フラナリー・オコナー/馬上紗矢香訳  脚 ウィリアム・フォークナー/岡田大樹訳 5 知的障害  ヨダレ病棟できいた話 ジャック・ロンドン/大久保譲訳  あの子 キャサリン・アン・ポーター/石塚久郎訳 解説 石塚久郎

犬の年 上犬の年 上

自由都市ダンツィヒを悠々と流れるヴァイセル河畔で生まれ育った二人の主人公とやがてヒトラーの愛犬となるシェパードの系譜を軸に、戦前から戦後の「犬の年」(ドイツ語で「ひどいみじめな歳月」の意)の日々が、饒舌と思いつきと悪戯心で、下品で卑猥で、瀆神的に、執拗に何度も繰り返し、語られていく、戦後の世界文学の最も偉大な作家の一人で、1999年ノーベル文学賞を受賞したギュンター・グラスの初期を代表する「ダンツィヒ三部作」の三作目にあたる長編小説。 本作品は、楽園・煉獄・浄罪のごとく全く異なる様相の三部を、三人の登場人物に語らせる構成になっており、上巻では、主人公たちが少年時代の、第一部「一番方」から、戦争に突入していく、第二部「愛の手紙」の途中まで。下巻は、骨の山の悪臭が去ろうとしない、第二部「愛の手紙」の続きから、敗戦の混乱と復興の時代の、第三部「マテルニアーデ」を収録。解説は作家の石沢麻依(2021年芥川賞受賞、下巻に収録)。1969年集英社発行を底本に復刊。 「ダンツィヒ三部作」はグラスの故郷ダンツィヒを舞台にした、自伝的要素が強い3作品のことで、有名な『ブリキの太鼓』は1作目にあたる。また、訳者の中野孝次は、愛犬に本作に登場する犬の名前ハラスをつけ、回想録『ハラスのいた日々』も執筆している。 ◆犬の年 第一部 一番方 第二部 愛の手紙(下巻に続く) ◆訳者あとがき

犬の年 下犬の年 下

自由都市ダンツィヒを悠々と流れるヴァイセル河畔で生まれ育った二人の主人公とやがてヒトラーの愛犬となるシェパードの系譜を軸に、戦前から戦後の「犬の年」(ドイツ語で「ひどいみじめな歳月」の意)の日々が、饒舌と思いつきと悪戯心で、下品で卑猥で、瀆神的に、執拗に何度も繰り返し、語られていく、戦後の世界文学の最も偉大な作家の一人で、1999年ノーベル文学賞を受賞したギュンター・グラスの初期を代表する「ダンツィヒ三部作」の三作目にあたる長編小説。 本作品は、楽園・煉獄・浄罪のごとく全く異なる様相の三部を、三人の登場人物に語らせる構成になっており、上巻では、主人公たちが少年時代の、第一部「一番方」から、戦争に突入していく、第二部「愛の言葉」の途中まで。下巻は、骨の山の悪臭が去ろうとしない、第二部「愛の言葉」の続きから、敗戦の混乱と復興の時代の、第三部「マテルニーアデ」を収録。解説は作家の石沢麻依(2021年芥川賞受賞、下巻に収録)。1969年集英社発行を底本に復刊。 「ダンツィヒ三部作」はグラスの故郷ダンツィヒを舞台にした、自伝的要素が強い3作品のことで、有名な『ブリキの太鼓』は1作目にあたる。また、訳者の中野孝次は、愛犬に本作に登場する犬の名前ハラスをつけ、回想録『ハラスのいた日々』も執筆している。 ◆犬の年 第二部 愛の手紙(上巻から続く) 第三部 マテルニアーデ ◆解説(石沢麻依)

もうひとつのエデンもうひとつのエデン

ある島の〈ノアの箱船〉の物語 ブッカー賞ほか最終候補作 優生学の名のもと、実在の島マラガに起きたことを題材に、美しい詩的文体で描きだすある島の年代記。 一七九二年、逃亡奴隷のベンジャミン・ハニーはアイルランド出身の妻ペイシェンスと共に様々な林檎の種を持ってメイン州の小さな無人島にやってきた。ふたりは苦労して林檎園を作り上げ、島はアップル島と呼ばれるようになる。 それから約百年、ハニー家の子孫と肌の色も様々な島民は、豊かな自然のなかでつましくもひっそりと穏やかに暮らしていた。そこへ一九一一年、理想に燃える白人の元教師マシュー・ダイアモンドがやってくる。ベンジャミンのひ孫にあたるエスターは、ダイアモンドの善意は理解しながらも心をざわつかせるが、彼の指導で何人かの子どもたちは絵画や語学、数学の才能を花開かせていく。 ある日突然、本土から知事の命で委員たちがアップル島の視察に現れる。いきなり子どもたちの頭に測定器を当ててなにやら書き留め、子どもたちは怯え、大人たちは反発する。やがて島と人々を襲う大きな悲劇とはーー。 刊行直後から話題を呼び、ブッカー賞、全米図書賞、国際ダブリン文学賞などの最終候補作に選出された。美しく痛切な祈りの物語。

無名祭祀 クトゥルー神話原典集成無名祭祀 クトゥルー神話原典集成

H・P・ラヴクラフトの熱心な愛読者であり、とりわけ「クトゥルーの呼び声」に魅せられて自らも神話創造に参入したロバート・E・ハワードによるクトゥルー神話作品のほぼ全てを網羅する、21作品600ページを収録。 キンメリアのコナンが活躍した“ハイボリア時代”と『無名祭祀書』を結びつけるミッシング・リンクともいうべき無名の小説断片や、格闘ゲームでおなじみの"シュマ・ゴラス"の出典である「黄金髑髏の呪い」など、商業未訳作品を複数収録していることに加え、既訳のある作品についてもクトゥルー神話研究家・森瀬繚が語彙のひとつひとつを徹底的に監修。 ーーーーーーーーーーー 収録作品: アーカム(詩)/無名の断片(断章)/影の王国/黄金髑髏の呪い(断章)/バル=サゴスの神々/暗黒の民/大地の妖蛆/妖蛆の谷/スカル=フェイス/夜の末裔/黒の碑/屋根の上の怪物/憑かれた指輪/われ埋葬にあたわず/墓所に棲みつくもの/黒熊は噛む/例の屋敷(断章)/翡翠の神(断章)/アッシュルバニパルの炎/蹄のあるもの/庭園への扉(断章) ーーーーーーーーーーー

反動分子反動分子

無差別爆弾テロを阻止せよ! 第二次世界大戦直前、1930年代後半のパリとその近郊を舞台に繰り広げられるテロリズム小説。 ブリュッセルの小劇場で舞台監督助手として働くピエール・シャヴには、無政府主義者グループの主要メンバーという別の顔がある。ある日、活動仲間の〈男爵(バロン)〉がパリからやってきて、グループの新入りメンバーであるセルビア人の活動家K某が組織を掌握し、仲間を危険な過激派へと導き、近々無差別爆弾テロをしかけるという。しかも実行役はシャヴが目をかけてきたロベールだ。テロを止めさせるため直ぐパリに向かったシャヴだが、テロ計画の密告をうけた公安警察からは共謀者として疑われ追われる身となり、仲間からは裏切り者と見なされ、警察が動いているのも彼のせいだと思われてしまう……。シャヴは爆弾テロを阻止すべく、ひとりパリの街を奔走する。 これぞシムノン流エンターテインメント サスペンス溢れるミステリー 本書を今回選出したのは、中期シムノンならではの“軽み”を発揮しつつ、ジャンル小説愛好家の嗜好にも応え、当時のパリの様子も鮮やかに感じ取れ、読後の充実感も優れており、これなら多くの小説愛好家の皆さまにご満足いただけるだろうと考えたためである。「シムノンってこんな面白い小説も書けるのか!」と嬉しい驚きの笑顔が広まることを願う次第だ。--「解説」より

まだ見ぬ天使に子守歌をまだ見ぬ天使に子守歌を

お願い、私をあの子の母親だと認めて。 夫になってとは決して言わないから。 将来のためにと病院に凍結卵子を預けていたタラは、 それが手違いで見知らぬ男性に提供され、半年前に男の子が 生まれていたと聞き、衝撃を受けた。私に赤ちゃんが? 息子に会いたくて矢も楯もたまらず、提供を受けたという ギリシア富豪のディオニシオスという名前だけを頼りに、 タラはアテネに飛び、彼が出席するという舞踏会に忍びこんだ。 だがそこで、彼女は世にも美しい男性と出会って瞬時に恋に落ち、 誘われるがまま彼と一夜を共にしてしまう。 翌朝、彼こそがディオニシオスだと知って、タラは凍りついた。 嘘よ! まだ見ぬ息子の父親に純潔を捧げてしまっただなんて。 16歳で両親を亡くし、幼い4人の弟妹たちをひとりで育てあげると誓ったヒロイン。思いがけず、ギリシア富豪の跡継ぎの母親となり、たとえナニーでも息子の側にいられるならと願った結末は?アビー・グリーン渾身の、心を揺さぶる感動ベビー・ロマンス!

ばら色の頬にキスばら色の頬にキス

恋という病がこんなに苦しいなんて、 罹って初めて知りました。 看護師のローズはオランダを旅行中、突然の雷雨に襲われ、 雨宿りをさせてほしいと豪奢な屋敷に救いを求めた。 屋敷の主サイブレンはハンサムな紳士で、親切にもホテルまで 高級車で送り届けてくれた。すぐさまローズは彼に心を奪われて しまうが、地味で平凡な彼女にサイブレンが好意を抱くはずがない、 二度と会うこともない人なのだと自分に言い聞かせ、淡い想いを 封じ込めた。だが数週間後、ローズの働く病院に突然彼が現れる。 なんてこと。まさかサイブレンが外科医師だったなんて! 彼は昏睡状態にある友人の息子の専任看護師を探しに来たという。 そして誰あろう、ローズに白羽の矢が立って……。 内気な看護師ヒロインと穏やかな医師ヒーローのピュアなロマンス!お互いに惹かれ合い意識しながらも、なぜか言葉にして伝えられないもどかしさ。絶大な人気を誇るベティ・ニールズの魅力が、盛りだくさんに詰め込まれた珠玉作をお楽しみください。

傷心の乙女は王子の子を宿す運命傷心の乙女は王子の子を宿す運命

乙女は王子の子を授かるとも知らず、 分不相応な恋に焦がれていく……。 一国の王子であり“オートクチュールの帝王”と呼ばれるテオの下で 働きながら、サビーンは長年彼に片想いをしていた。 彼は女性関係が華やかなことでも有名な男性だ。 半年前、彼女は熱いキスをされてますますテオに夢中になった。 いいえ、既婚者だった元恋人にだまされ、最愛の祖母を亡くした私は、 王子のたわむれを勘違いしているだけなのよ。 しかし仕事がうまくいかず、落ちこんでいたときに現れたテオを見て、 サビーンは彼への想いをとめられなくなってしまう。 もう一度だけ、あのキスを経験したいと思うのは私のわがままなの? 第1作が絶賛されたミニシリーズ〈愛と銀の瞳の王位継承者たち〉の第2作をお届けします。傷心のヒロインを癒やしたのは仕事のときは厳しいボス、プライベートでは思いきり甘やかしてくれる王子というヒーローで……。ときめきが欲しい方、必読です!

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