小説むすび | 出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

思い出のなかの結婚思い出のなかの結婚

私の心は、空白のノート。 わが子の存在さえ、知らない。 事故で1カ月も昏睡状態にあったメイブは、記憶を失っていた。 退院した彼女を迎えたのは、夫のダリオ・コスタンツォ。 世界的大企業の創業者一族の御曹司で、とびきりのハンサムだ。 自家用ジェットで飛んだ静養先は楽園のように豪華なヴィラで、 メイブはともに過ごすうち、ダリオに強く惹かれていった。 こんなにもすてきな大富豪が、わたしの夫だなんて……。 ダリオは彼女を気遣い、情熱的に見つめても、触れようとはしない。 もし記憶が戻ったら、本当の夫婦に戻れる? 子どもを作れるかしら。 だがまもなくして、メイブにとって衝撃的な事実が明らかになる。 二人にはすでに赤ん坊がいた。夫はそれを、ひた隠しにしていたのだ! ダリオと一緒に過ごすものの、寝室は別。“本当の夫婦”としての実感がないまま、メイブは彼の誠実さや類いまれなる魅力にみるみる心を奪われていきます。衝撃の展開をスパイスに、切なさと情熱を織り込んだロマンスを描いて人気の、C・スペンサーの珠玉作!

黒伯爵と罪深きワルツを黒伯爵と罪深きワルツを

悪い伯爵のままでいて。 叶わぬ恋に落ちてしまうから。 「君はそうとう変わった小娘だ。自覚はあるのかい?」 伯爵に見つめられ、オリビアは逃げ出したい衝動を懸命にこらえた。 物憂げな黒い瞳と漆黒の髪。危険な魅力にあふれた強烈な存在感。 彼がシンフル・シンクレアーー罪深きシンクレア伯爵と呼ばれるのは、 名字の語呂合わせと黒い噂のせいだけではないらしい。 オリビアは勇気をかき集め、ある私的な調査に行きづまったこと、 その調査で先代伯爵の汚名を晴らせる可能性があることを説明した。 一笑に付されながらも必死に協力を仰ぐオリビアだったが、 ふいに伯爵は身をかがめ、彼女の柔らかな唇に指をすべらせた。 「帰ってくれ。夜の楽しみを台無しにした償いをさせたくなる前に」 おびえて逃げるように帰ったオリビアに、後日伯爵は協力を申し出ます。ともに謎を追ううちに冷酷非情なはずの彼の優しさに触れ、心ならずも強く惹かれていくオリビアでしたが……。人気作家L・テンプルの真骨頂、愛と癒やしのノンストップ・リージェンシー!

聖なる夜に聖なる夜に

貧しくも女手一つで懸命に幼い娘を育てるエリー。ある雪の夜、家の前に見知らぬ男性が倒れていた。記憶喪失の彼を看病するうち、いつしかエリーは彼を愛するように。しかしそれも彼の素性が明らかになるまでのこと。まさか、彼の正体が伯爵とはつゆ知らず…。(『雪のプロローグ』)。もとはレディでありながら家庭教師に身をやつすセーラの前に、思いもよらない人物が現れたー公爵の弟にして“サファイア王”と呼ばれるほど富を築いた大富豪レヴィールだ。かつては愛し合ったのに、セーラを捨て去った男との6年ぶりの再会。彼女の心は複雑に揺れた。だが今、一介の使用人と上流階級の来客という身分の壁に阻まれ、セーラは彼と自由に話すことさえままならないのだった。(『サファイアの魔法』)。男爵の娘ベスは生涯独身を通すと決めている。自分勝手な人間の多い貴族社会にはもううんざりだから。そこで、父が決めた意に染まぬ婚約者をかわすため、幼なじみの貴族ジャックに求婚者のふりをしてほしいと頼み、偽りの婚約劇を繰り広げることに。実のところ、ジャックはベスを本当の妻にするつもりでいるとは思いもせずに。(『クリスマスは伯爵と』)。リージェンシー・ロマンスの名手たちが贈る、愛の奇跡がきらめくクリスマス短篇集!

シンデレラの置き手紙シンデレラの置き手紙

これはひとときのシンデレラ契約。 夢見る永遠の愛は、叶わない。 仕事を失ったうえ恋人にも裏切られ、キティの心はぼろぼろだった。 そんななか、友人と立ち上げた引っ越し会社に思わぬ依頼がーー 依頼人は由緒正しき准男爵家の新当主セバスチャン・デルフォント。 ロンドンの高級住宅街にある屋敷へ移り住むのだという。 黒髪に精悍な顔だち、たくましくて長身の彼を一目見た瞬間、 キティは心を奪われてしまった! そして丁寧な仕事ぶりが認められたのか、 爵位の継承を広く知らせるための仕事もすることになる。 6週間の契約でセバスチャンが催すパーティを手伝ううち、 いつしかキティは彼の“恋人”として寄り添える日を夢見るように……。 人気急上昇中のキャンディ・シェパードが描く、好感度の高いヒーローと不遇な人生に耐える健気なヒロインのシンデレラ・ロマンスです! 身分違いの恋心をひた隠しにするキティですが、つらい過去を打ち明けて弱みを見せたのを機にセバスチャンと急接近し……。

愛し子の秘密の父愛し子の秘密の父

8年間、泣き暮らした日々を、 なかったことになんかできない……。 アナベルはロンドンの病院で働く救急救命士。 日夜患者の救助にあたりながら、女手一つで7歳の息子を育てている。 同僚や友人に恵まれ、今でこそ暮らしは落ち着いたが、8年前は違った。 当時、恋人のハリーとともに救命士を目指していた。 先に彼の就職が決まり、勤務地のドバイへ一緒に旅立つことにしたのに、 彼は空港で突然アナベルに別れを告げ、一人で行ってしまったのだ。 その後、妊娠に気づいた彼女が連絡をしても、返事さえよこさなかった。 音信不通のまま時が過ぎ、半年前に息子が大けがで死線を彷徨ったとき、 最後に一度だけ留守電にメッセージを残した。「帰ってきて」と。 そして今、アナベルは乗客救助に向かった空港で、ハリーと再会するーー 映画のようにドラマティックな“シークレットベビー物語”です。ハリーに捨てられたと同情されるのも、彼が必要以上に非難を受けるのも避けたくて、アナベルは周囲に息子の父親が誰かを明かさずに育ててきました。再会後、息子の存在を知ったハリーの反応は?

手紙手紙

たかが少女の恋。されど愛。 変わらぬ想いが、そこにあったーー 太陽のような笑顔と艶やかな黒髪をした、楽しく魅力的なフランコ。 18歳のジョアンは留学先のイタリアで出会った瞬間、恋に落ちた。 フランコが妹のようにしか見てくれなくても幸せだったーー ジョアンとよく似た年上のいとこ、ローズマリーが訪ねてくるまでは。 いとこの優雅で繊細な大人の女性の魅力に惹かれたフランコは、 ジョアンの目の前で、ローズマリーと結婚してしまったのだ。 あれから8年。久しぶりに再会したフランコは病で妻を失い、 あの頃とはまるで別人のように暗く沈んでいた。 いまだ彼への愛を秘めたジョアンは、張り裂けそうな心で思った。 いとこの身代わりでもいい。それで彼を癒やせるのなら……。 ヴァージンロードを歩く幸せなフランコとローズマリーの後ろで、切ない失恋の痛みに人知れず耐えたジョアン。もしも彼への恋心が十代の少女にありがちな一時的な熱狂であったなら、どれほど楽だったことか……。もどかしい恋を、故人の手紙が後押しする感動作。

略奪された純白の花嫁略奪された純白の花嫁

神の名を持つギリシア富豪にさらわれて、 愛なき結婚を迫られてーー 「結婚式だけでなく、きみをめちゃくちゃにしに来たんだ」 見知らぬ男性がリムジンの後部座席で邪悪な笑みを浮かべた。 この世のものとは思えないほど美しい男性の正体は、 いま祭壇の前でプリヤを待つ花婿の異母弟、エロースだった。 エロースは父親の遺産を総取りしようともくろむ異母兄に対抗し、 相続の条件である結婚を壊しに来たのだという。 一方、愛する父が遺した会社と従業員を守るために 泣く泣く契約結婚をしようとしていたプリヤは、 エーゲ海の別荘へと連れ去られてもなお、心のどこかで安堵していた。 罪深いほど魅惑的なエロースに、愛なき結婚を迫られるまでは。 プリヤは悩んだ末にエロースの要求を受け入れ、美しい屋敷でぎこちない共同生活が始まります。やがて夫の抗いがたい魅力に屈したプリヤはなすすべもなく純潔を捧げますが、めくるめく日々は突然、終わりを告げて……。全米絶賛のドラマチック・ラブストーリー!

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