出版社 : 鳥影社
笙野頼子発禁小説集笙野頼子発禁小説集
発禁作家になった。「何も変な事も書いていない」「自分が女である事を、医学、科学、唯物論、現実を守るために書いた」…多くの校閲を経て現行法遵守の元で書かれた難病、貧乏、裁判、糾弾の身辺報告。朝日新聞、東京新聞、共同通信等で絶賛された作品を中心に全8作収録。
ゲーテの苦悩 -『親和力』に込めた理念とはーゲーテの苦悩 -『親和力』に込めた理念とはー
ゲーテが苦しんだ理性と感性との葛藤。そこから『親和力』は生まれた。いまだ謎とされるこの作品に込められた理念解明への試み。
異国の丘から 帰還した本多二等兵が見た 米占領下の日本異国の丘から 帰還した本多二等兵が見た 米占領下の日本
昭和22年、過酷な極東シベリアの収容所から日本に辿り着いた体験を、一兵士の視点から描いた実話にもとづく物語。アメリカ軍占領下の日本に主人公は大きな衝撃を受ける。
新訳 金瓶梅 中巻新訳 金瓶梅 中巻
四大奇書さいごの未踏峰、いよいよその頂へ。衣服、食物、男女、宗教…。微細にわたる圧倒的な描写を渾身の筆で受け止めた充実の訳文と、読みごたえある訳注。生活感情をあざやかに追体験させる作者のするどい眼差し。
αとω(アルファとオメガ)αとω(アルファとオメガ)
作品の舞台は福島県双葉町。原発事故で世界的に有名な土地だ。そこには十年経っても未だに帰還できない人々がいる。あの恐怖と惨事の中で生まれた人々の生活と人生を描いたのがこの小説だが、現実に起こった悲惨さを凌駕する作品を書くのはなかなかに難しい。だがこの小説は作家の才能と創造力がいかんなく発揮され、みごとに原爆の悲劇を捉えている。
太郎と弥九郎太郎と弥九郎
品川台場、韮山反射炉、日本初の西洋式帆船を造り、西洋の科学技術導入に尽力した江川太郎左衛門。江戸三大道場のひとつ練兵館道場主で尊王攘夷派の剣客斎藤弥九郎。-幕府保守派の妨害と闘いながら、迫りくる西洋帝国主義と対峙し、激動の時代を切り開いた男たちの物語。ふたりの奮闘を描く、迫真の歴史小説!