1987年9月1日発売
セクシャル女医探偵VS悪霊教団!通信社や放送局がたちならぶオフィス街の一角にクリニックを構える美貌のセックス・カウンセラー、貴堂舞子。副院長の男性治療士・岬や助手の美人ギャルを従え、現代の風俗も反映して医院は大繁盛。そんな舞子の友人の1人が、黒猫を利用したオカルトじみた嫌がらせにあい、また医院の患者である真弓が『聖星会』と名のる新興宗教団体絡みの殺人事件にまき込まれる。独自の調査を始めた舞子たちは、財界一の巨頭・瀬戸山の腹上死事件の裏にも現代の闇で蠢く悪徳教団の影を知るが…?最新長篇セクシャルミステリー。
古都・京都で次々と若い娘がさらわれて、その行方も知れない。さらうのは狐狸妖怪の類だと目撃者は言う。また、西山の各地で全裸の美女の死体が発見され、警察の躍起の捜査にも被害者達の身元は不明だった。一方、東京で失踪者捜索の依頼を受けた、剣の達人で妖術使いの蟇目仁人は京都へ向かったが、その彼の前に立ち塞がった美貌の呪術師ー大枝山の酒呑童子が蘇生し、その彼を陰で操る謎の米国秘密研究組織!
さびれた観光地の片隅で民宿を営む上田と多佳子の夫婦は、経営不振から山林ブローカーの刀根から借金をした。上田が十二指腸潰瘍で入院した夜、刀根が訪れ期限の過ぎた金の返済を迫る。払うあてのない多佳子に、借金の利息分だとウソぶき無理やり彼女を犯す刀根。猛々しい情事のあと、いぎたなく眠る男の顔を見詰める女の瞳は凌辱の翳りから殺意の光に変わった…。犯罪小説の鬼才が描くオリジナル犯罪ノベルス!
マニラ発成田行極東58便の機中から一人の乗客が消えた!翌朝、消えたはずの乗客・武藤俊介が相模湖で水死体となって発見された。武藤は、暴力団・水島組の幹部だったが、マニラで“じゃぱゆきさん”の日本人手配師として暗躍していたらしい。極東航空のパイロットで、新宿にシマを持つ酒巻組の三代目組長でもある酒巻茂樹は、武藤失踪に疑惑を抱き、事件の裏に隠された真相を追うが…!マニラを飛び立った酒巻の操縦する極東58便に刻一刻と危機が迫っていた…。マニラ-東京間で暗躍する暴力団に絡む殺人事件を背景に、熾烈な暴力団のサバイバルゲームを描いた、長編推理アクション小説の書下ろし会心作!
父にオトコを感じる亜希子。小学校6年生でも身体はオトナだ。父の単身赴任期間もあって憧れは一層募った。ある日、亜希子は両親の性交を目撃し、父の快感に共鳴してオナる。娘の愛の告白を受け、父も熟れた妻より穢れない亜希子に惹かれていった…。歪んだ性を甘美に描く、鬼才の超次元的エロス!
いつもこんな手でスカウトするのかよ、といった目で美少年は梶佐和子をみつめる。二人ともベッドで全裸だ。佐和子は、「梶芸能プロダクション」の女社長。「わたしを夢中にできたら必ずスターになれる」と自信をもって言いきる。「小説現代」新人賞作家が連作手法で奔放かつ濃密なエロチシズムを展開!
男と女が知りあえば、どちらかが裏切る『夜のラビリンス』…。夫婦交換で相手の女性が別れた妻だった。女が裏切る『夜のラビリンス』…。愛人が妻に対する同じ性戯を男にせがむ。男が裏切る『夜の迷宮』…。
時代小説のおもしろさを十二分に満喫させる佐竹申伍会心の娯楽時代長編作。時の権力者ー老中田沼主殿頭意次は、出羽国は羽黒山の別当と何事かを画策していた!それは、出羽羽黒山山中にひそかにねむっているという莫大な埋蔵金をねらっての陰謀か?それとも、出羽の豪族最上家を再興せんとするたくらみか…?最上家の血筋をひく二人の美姫、時姫、月姫がひそかにいだく悲願とは…?下谷三味線堀に住む旗本の三男坊、剣をとっては神道無念流戸ガ崎道場の小天狗といわれるいい男ー桧大四郎は、はからずもこの天下の怪事件の渦中へとまき込まれていった!
飯盛山山麓で人妻を犯していた3人の男たちは、突如現われた黒道着の一団に、瞬時にして倒された。文字どおりの殺人拳である。だが、その彼らさえも嵐京吾と名乗る男によって、小枝1本で悶死させられた。嵐の目的は鬼門流空手総師である鬼門帯刀の抹殺である。だが、嵐は謎の妖艶美女水街あかねに狙われ、拳道の神髄を追い求める内原陶二に救われた。こうして裏鬼道・嵐VS裏鬼門・鬼門一派の非情の闘いが開始された…。裏鬼道・裏鬼門の恐るべき秘密とは?世界の要人暗殺に関係する帯刀の野望と彼を操る黒幕は?ベストセラー作家が“殺人拳”に材を採って贈る血とエロスの興奮作ここに誕生!
第2次大戦中、母と妹を惨殺した元少尉・加賀山が与党の有力政治家になっていることを知った玉城正一は、怨みを晴らすべく屋敷に忍びこんだ。だが、加賀山はすでに何者かに殺害され、殺人容疑で玉城が逮捕されてしまう。そして、この事件の真相を追っていたフリー記者が不審な事故死を遂げ、警察手帳を持たない刑事・香月功は玉城の無実を証明すべく単独捜査に乗り出した。だがその矢先、警察上層部から圧力がかかり、事件は政界を巻きこんだ広く複雑な様相を呈しはじめた。事件の裏には何が隠されているのか?山岳推理の醍醐味を満喫させる好評「顔のない刑事シリーズ」待望の書下ろし第6弾!
軽井沢の山荘で吹雪のために、9名の男女が閉じ込められていた。自動車は故障し、電話線は切られている。外部との連絡が取れぬ密室と化した山荘で、次々に起きる奇怪な事件。そしてついに殺人事件が発生した。有力容疑者として、ある女流作家が浮かぶが、さらに第2の殺人が起こり、事件は複雑な様相を呈し始めた。直木賞作家が精緻な構成で贈る、会心のサスペンス・ミステリー!
戦後も40年余りたち、鳥居甚一の許に差出人不明の手紙が届いた。内容は、昭和19年11月6日暗夜にフィリピンで焚いた〈四つの火〉を再現しよう、との呼びかけだった。19年当時、鳥居は日本陸軍伍長で、浅田少尉らと命令をうけて、バターン半島のある地点で焚き火をした。同様の指示で他の3小隊も各地点で火を焚いた。〈四つの火〉が焚かれた理由は、何も知らされなかったが、捕虜収容所で耳にした噂は、〈四つの火〉こそ莫大な金塊を積んだ輸送船を自沈させた場所の“目印”であったというものだった。戦後の昭和36年、鳥居と浅田はある事件に巻きこまれて“噂”に信憑性があることを知ったのだが、興味も示さず、その後も平穏に生活を送ってきた。だが今回の〈四つの火〉再現呼びかけには奇妙に引きずられるのだった。呼びかけ人は誰?〈四つの火〉はどこに?読者をグングンひきずりこむストーリーテラーぶりには定評ある大型気鋭が、満を持して放つ傑作ミステリー。
前篇を読んでドン・キホーテとサンチョ・パンサの遍歴をおもしろがった冗談好きな公爵夫妻がしかけてくる新しいいたずらの数かず。相も変らず見当ちがいの正義感に燃えるドン・キホーテ。或る島の太守に任命され、島民のゴタゴタを見事に片づけ、予想外の手腕を発揮するサンチョ・パンサ。やがて公爵の館をあとにした主従はバルセローナへ向い、そこで銀月の騎士と決闘し、敗れ、長い遍歴の旅に終止符を打つ。
男はいつも、フォード・ゼファーに乗って現れた。夫の留守中、いそいそとその男を迎え入れるルイーズのことを思うと、隣りに住むスーザンの心は痛んだ。夫に愛人ができた結果、捨てられた過去をもつ彼女としては、かつての苦い経験が思い出されてならないのだ。そんな心の振幅が、やがて自らを、渦巻く詭計の中へ導こうとは夢にも思わずに…!
入ることも出ることも不可能な鉄壁の密室。その中で殺された著名な建築家。その脇に凶器を手にしてたたずんでいた青年ー彼以外にその犯行をなしえた人物はいないはずだった。だが、本人は無実を主張する。この困難な弁護を引き受けたハンスリックは、友人のゴールドにパズルの解明を依頼する。ニュータイプの名探偵が登場する期待の本格推理!
わたしは隣人とその娘モーウィン、それに愛犬を伴ってウェールズの丘陵地帯を散策していた。全くの偶然からわたしたちは地底にのみ込まれてしまった。そこで出会った亡霊どもは、異端審問官トルケマーダ、サド候爵、皇帝ネロをはじめ、いずれも生前の残虐行為ゆえに地獄へ堕ちた者であった。鬼才J・C・ポーイスが想像力の翼を羽ばたかせた傑作。
レジス・ハスターとルー・オルトンー世継ぎであるがゆえの苦悩と摸索の日々を送る2人。一方、コミンと地球帝国との軋轢は、遠くアルダランの地にその影を落とし始めていた。父ケナードの命により、カエル・ドンに赴くルー。が、そこで彼を待ち受けていたのは、世界の未来を賭した計画であった…。躍動感あふれる、ブラッドリーの最高傑作。
山岳地帯カエル・ドン。ルー・オルトンはベルトランに乞われるまま、〈輪〉の試験にとりかかる。しかし彼らが必要としていた強力なマトリクスとは、ほかならぬ忌わしきシャーラのそれであった…。やがて人々の支配を越え、破壊に目覚めるシャーラ。この危機を回避できるのは、ルー・オルトンただひとりだった。そしておとずれる、壮大な悲劇。
ロトの血を引く者たちに再び忍び寄る悪の影。邪教の神官・ハーゴンの祈りが、魔神に届こうとしているのだ!急を告げる使者の言葉に、ローレシアの若き王子が立ちあがった。父王の命を受け、若き勇者の旅が、今始まった。大人気ドラゴンクエスト2の完全版ゲームブック、初の上下巻で登場!