2012年発売
世界各地で、死んだ人間がよみがえる「復生者」のニュースが報じられていた。生き返った彼らを、家族は、職場は、受け入れるのか。土屋徹生は36歳。3年前に自殺したサラリーマン、復生者の一人だ。自分は、なぜ死んだのか?自らの死の理由を追い求める中で、彼は人が生きる意味、死んでいく意味を知るー。私たちは、ひとりでは決してない。新たな死生観を描いて感動を呼ぶ傑作長編小説。
異世界に転移して約1週間。アインズと戦闘メイドのナーベラルは、城塞都市エ・ランテルに「冒険者」として潜入していた。目的はこの世界の情報収集およびエ・ランテルでの名声。二人は薬草採取の依頼をうけ、「森の賢王」なる魔獣がひそむ森へと向かう。同じ頃、エ・ランテルにしのびよる邪悪な秘密教団の影…。最凶の女戦士と、偏執の魔法詠唱者が操るアンデッドの群れが鎧を纏ったアインズの前に立ちはだかる。
「天の道を往き、総てを司る男…」天道総司が変身する仮面ライダーカブトの謎が、今解き明かされる。地球外生物ワームとの最終決戦のゆくえは…。そして決戦のあと、バンコクからバラナシへと、日下部ひよりを追う加賀美新が出会ったのはー。
翔太郎の名をかたって、難事件に挑むことになったフィリップ。ファングジョーカーに変身して、アクセルとともに活躍をする。しかし、ドーパントとの戦いは激しさを増し、たった一人で仮面ライダーに変身することに。その名は…仮面ライダーサイクロン。
アンクの過去、グリードの誕生、コアメダルの謎に迫る、第一章アンク編。バースドライバーを装着する者は?仮面ライダーバース誕生の秘話、第二章バース編。悲運の女性アルフリードとの出会い、戦い、そして…、第三章映司編。3つの章からなる仮面ライダーオーズの世界の過去と現在、そして未来が描かれる。
キスをして抱きしめられて、初めて普通の状態になれたーあの頃。自分一人だけで、自分一人として、存在できるようになったー今。結婚と愛の変転をめぐる6つの物語。
1950年秋。サルデーニャ島から初めて本土に渡った祖母は、「石の痛み」にみちびかれて「帰還兵」と出会い、恋に落ちる。いっぽう、互いにベッドの反対側で決して触れずに眠りながらも、夫である祖父には売春宿のサービスを執り行う。狂気ともみまごう人生の奇異。孫娘に祖母が語った禁断の愛の物語。遺された手帖と一通の手紙が、語られなかった真実をあきらかにする。ストイックさとエロティックさが入り混じった不可解な愛のゆくえと、ひとにとっての「書く」という行為の気高さをゆったりとした語り口で描きだす奥行きの深い物語。
王政復古を機に近代化の道を歩み始めた日本。明治維新によって武家社会の旧習はことごとく破壊された。武家や役人の横行に苦しむ街道の姿を見てきた半蔵は、儒仏伝来以前の古典文化の再興に日本の夜明けを見いだし、明治という新時代に望みを託すが…。幕末から明治にかけての激動の中の人々の生き様を描いた長編小説を漫画化。
トリマーの藤巻佑はペットサロンの顧客のひとり、正美からパーティに招待された。実はこれ、人気BL漫画家の正美が自身の美の補給のため定期的に開催している、美形男子限定異業種間交流の集いなのだ。そんなこととは知らず訪れた佑は、そこで甘い美貌の青年、香結を紹介される。気さくな雰囲気の香結だが、彼は世界的に有名なチェリスト。香結から、少し気難しいところのある愛犬の出張トリミングを依頼され…。
大学生の弥勒は教室で偶然隣り合った留学生、エーヴィルと親しくなる。褐色の肌、精悍な体躯、そして印象的な青い右目と金色の左目…そんなエーヴィルに魅了され、誘われるまま夏休み、一緒に彼の母国アゥラールへとやってきた弥勒。なんとエーヴィルは正真正銘の王子さまだった。どんな時も自由に振る舞うエーヴィル。だが、弟のアファルートだけは彼を異眼、悪魔の子と呼び、弥勒に対しても憎悪をむき出しにして…。
一見のどかなイギリスの町パグフォード、ある男が40代の若さで死んだ。その死をきっかけに立て続けに起こる事件の連鎖…。普通の人々の内面が次々と暴かれてゆく。次の場面がどうなるか気になって、読み出したら止まらない。小さな出来事が集まってやがて大きな流れとなり、最後は奔流となって胸を締め付ける結末へ。強く、そして深く、あなたの心に届くー小さな町の大きな物語。
人は誰でも心に空席がある…きっと忘れられない読書体験になる!胸を締め付けられる結末へ強く、そして深く、あなたの心に届くー米英ほか9ヵ国でベストセラー。
二十代も終盤にさしかかりつつある会社員ウミノの一日は、通勤途中にある昔ながらのタバコ屋で幕を開ける。ハイライトを一箱買い、店の前で一服。その窓口にあらわれる店番の少女、如月さなえとのやりとりをささやかな楽しみにしていた。ある日、ウミノはタバコ屋の矍鑠たる老店主、如月志乃が亡くなったことを知る。しばらくの間休業していた店が再開すると、そこには他界した祖母がのりうつったかのような威勢のいい口調と仕草で話す、見慣れた少女がいた。ウミノが“シノちゃん”と名付けたその少女は、彼にある頼み事を持ちかけてくる。
小学生の頃の燐は、獅郎から重大な『にんむ』を託された…!!風邪で倒れた雪男や教会のみんなを、たった一人で看病しなくてはならないのだ!!燐の奮闘がはじまる…!!その他、幼い頃の勝呂たちがクリスマスをめぐって起こす騒動、正十字学園の学生だった頃の柔造と蝮が、藤堂の課題に挑むエピソードなどを収録した、小説第2弾。
壬申の乱を経て、藤原京、平城京へと目まぐるしく都が遷る激動の時代。その裏では、皇位をめぐり歴史の節目となる大変革が進行していた。繰り返される裏切り、陰湿なる策略…その矢面に立たされた氷高皇女=元正女帝が自身のすべてを政治に捧げ、守り抜こうとしたものとは。悲劇の女帝を描く長編歴史小説。