2018年4月発売
好条件、好待遇の期間限定シェアハウスキャンペーンで集まった、年齢性別バラバラの男女4人。管理人を含めた共同生活の中、彼らの仲は徐々に深まっていくが、風見鶏がなくなったことがきっかけで、住人達は疑心暗鬼になっていく。彼らが集まったのは偶然?それともー。明かされる真実に心が驚きと優しさで満たされる、爽快な余韻が残る傑作。
「恋愛なんて、ただの確率のゲーム。正しい方法論があるんだ」。恋人に捨てられ、気になる女性には見向きもされない二十七歳の弁理士、渡辺正樹は、クライアントの永沢にそう告げられる。出会いのトライアスロン、会話のルーティン、セックスへのACSモデル。テクニックを学び非モテから脱した渡辺だがーー。恋に不器用な男女を救う戦略的恋愛小説。
北の小さな島で、代々娘一人を産み継ぐ祈祷の家系に育った熊金一子は、神と畏れられる祖母と「血」から逃れるため島を出る。やがて大人になり、男の子の母親になることを願う一子が産んだのはーやはり女だった。明生と名付け息子のように育て愛そうとするが、ある日明生が失踪。一子は「バチが当たった」と怯えていた。母娘の愛を問うミステリ。
困っている人をほうっておけないベスは、おじの友人である公爵未亡人のコンパニオンをつとめることになった。公爵未亡人の孫は、多くの女性と浮名を流していることで有名な、ブラックシャー公爵アレックス。「枯れかけた壁の花」と呼ばれる三姉妹の次女ベスにとっては苦手なタイプで、関わりをもつ日が来るとは夢にも思わなかった。アレックスはわけあって、祖母を田舎の屋敷に避難させたがっていた。説得してほしいとベスに頼んできたが、彼女は公爵が祖母を邪険にしていると思い憤慨する。せめて孫と一緒に過ごす時間を作ってあげようと、「公爵未亡人の願いを三つかなえること」を条件にしぶしぶ承諾した。二人は公爵未亡人のために協力するうち、互いに魅了されていく。しかし放蕩者の彼を信じてよいものか、ベスは不安に思ってしまい…。
“あなたはいま幸せですか?”と問われたらなんと答えよう。幸せな人もそうでない人も、しばしショーペンハウアーの言葉に耳を傾けてみよう。“人間が幸福になることは難しい。しかし、出来る限り楽しく生きる術はある。”著者は63歳まで全くの無名。17歳で父親を亡くし、母親に見捨てられ、出版した本はすべて絶版。地位も名誉もない、それでも幸福になれると言い切った天才哲学者。読むと幸せになれる一冊!
師・親鸞の教えを聞き書きし『歎異抄』をまとめた唯円。末法思想に包まれた1200年代の日本に、ただただ阿弥陀の言葉を伝えるために、縦横無尽に巡る元気坊主・唯円の活躍を楽しみつつ、親鸞の有名な言葉「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」の深い深い意味に、あらためて耳を傾けよう!
資本主義が発展した理由を教えよう。カネを使うことによって資本主義はぐんぐん伸びた。無駄に贅沢に!お金を使おう!大社会学者マックス・ウェーバーの最大のライバル、ゾンバルトの代表作『恋愛と贅沢と資本主義』。フランス革命前後のフランスを舞台に、繰り広げられる贅沢と奢侈。あるときは女子の気を引くために。あるときはライバルよりきっぷの良いところを見せるためにー。無駄遣いが何を産んだのかを、解き明かす!