小説むすび | 2019年3月27日発売

2019年3月27日発売

鹿の王 水底の橋鹿の王 水底の橋

出版社

KADOKAWA

発売日

2019年3月27日 発売

なによりも大切にせねばならぬ人の命。 その命を守る治療ができぬよう、 政治という手が私を縛るのであれば、 私は政治と戦わねばなりません。 黒狼熱大流行の危機が去り、 東乎瑠帝国では、次期皇帝争いが勃発。 様々な思惑が密かに蠢きはじめているとは知らず オタワルの天才医術師ホッサルは、祭司医・真那の招きに応じて、 恋人ミラルとともに清心教医術の発祥の地・安房那領へと向かう。 ホッサルはそこで、清心教医術に秘められた驚くべき歴史を知るが、 思いがけぬ成り行きで、次期皇帝争いに巻き込まれていき!? 異なる医術の対立を軸に 人の命と医療の在り方を問う意欲作! *********************************************** 医療に関わる深い考察が、 帝位をめぐるドラマに染みこんでいる。 物語をつむぐ技の見事さを堪能した。 ーー 荻原規子さん(作家) 薬をいかに扱うか。 医師達の誇りと尊厳の戦いが、 情緒豊かな上橋ワールドで 繰り広げられる。 極上のサスペンスドラマ! ーー 佐藤多佳子さん(作家) いつかホッサルや津雅那師と、 命について心ゆくまで語り合いたい。 ーー 夏川草介さん(作家) 明日への言葉が道しるべ 川を渡り谷を過ぎ 上橋菜穂子の世界に旅をする はるかな時間さえ超えて ーー 萩尾望都さん(漫画家) 人はなぜ病むのか。そして、いのちとは何か。 人類史最大の問いの答えが明かされる。 ーー 福岡伸一さん(生物学者) 異なる道は辿っても、 「人を救いたい」という出発点は皆同じ。 本物の医療がここにあります。 ーー 水上 颯さん(東大生クイズプレイヤー) 良質のファンタジーは本当の癒しになります。 ーー 養老孟司さん(解剖学者)

ひとつ屋根の下の片思いひとつ屋根の下の片思い

仕事も、家も、幼子の世話も一緒。 でもこの胸の想いだけ、一方通行……。 シャーロットは大病院の救急科の新入り看護師。 母が急に家を売って恋人のもとに身を寄せたため、 路頭に迷った彼女は、住みこみの子守りの求人広告にすがった。 訳あって無一文の今、雨露をしのげるだけでも助かるのだ。 運よく面接者の女性にひと目で気に入られるが、話を聞くうち、 なんとそこが、同じ病院の敏腕医師ヘイミッシュの家だとわかる! 女性は彼の妹で、職場復帰が決まったので子守りを募集したらしい。 シャーロットはその日の朝に、病院でヘイミッシュと初めて会い、 魅力的だが気難しい彼が、皆に畏怖される存在と知ったばかりだ。 そんな彼の同意もないまま、ひとつ屋根の下に暮らすなんて……。 あらゆるタイプのストーリーや登場人物を変幻自在に描き分ける、大スター作家キャロル・モーティマーがお好きな方におすすめ! キャロル・マリネッリの涙なしには読めない感動作をお届けします。明るさの下に切ない感情を隠す、けなげなヒロインにご声援を。

一度は愛してくれたのに一度は愛してくれたのに

望むべくもない愛に嘆くより、 愛を撤回されるほうが、つらい……。 大富豪社長マーカスの秘書を務めるリバティ。 つらかった子供時代や出自のことは胸の奥にそっと秘め、 信頼できるボスの下で働く幸せをかみしめる日々だ。 淡い恋心を抱いてもいるが、恋の成就など想像もしていなかった。 名門一族出身の彼とは、もともと住む世界が違うから……。 そんなある日、マーカスと日課のジョギング中に、 公園に捨てられた生後まもない赤ん坊を見つけた。 わが身に重ね、思わず知らずその子を優しく抱いたリバティを、 マーカスは初めて女として意識し、やがて二人は深い仲になったーー ほどなく、リバティが胸にしまい込んでいた“秘密”が露見し、 マーカスの怒りの炎が二人の愛を焼き尽くしてしまうとも知らず。 “ロマンス小説界のアカデミー賞”とも言われるRITA賞を受賞し、人気と実力を証明してみせたサラ・M・アンダーソン。この名筆による、愛と心の揺らぎを濃やかに描き出した珠玉作をお贈りします。一筋縄ではいかない恋に涙する、切ないシンデレラ・ストーリー!

秘書のせつない恋心秘書のせつない恋心

傷ついた醜いあひるの子は、 白鳥になっても臆病なまま……。 秘書のキアは直属の上司に頼まれて恋人役を演じなければならなくなり、 そのときから、社長ブラントの侮蔑と欲望のまなざしを感じていた。 直属の上司の元恋人を妬かせるための偽りの関係とは知る由もなく、 ブラントはキアを金目当てで男に近づく女狐だと思い込んでいるのだ。 密かにブラントを慕うキアは、潔白を証せないのがもどかしいと同時に、 彼のような、もてる男性を避けたい理由もあった。 母を傷つけた女癖の悪い父と同類に思えるのだ。 幼い頃、父に醜いと疎まれた心の傷のせいで、男性と距離をおいてきた。 そんなキアの複雑な思いなど知らず、自分が迫ればいちころとばかりに、 ブラントは熱い瞳に蔑みの色をにじませ、誘惑の魔手をのばすがーー 巧みな心理描写と起伏に富んだストーリー、とびきりセクシーな愛の表現が持ち味のマクシーン・サリバン。臆病だから恋ができないのか、恋をするから臆病になるのかーーそんな恋の謎を楽しみつつ、最後まで一気読みしてしまう面白さを、ぜひご堪能ください。

貴公子と清らな薔薇貴公子と清らな薔薇

高貴な身分のあの人に、 身のほど知らずの恋をした。 「僕の弟が戦死したばかりなのに、次の獲物を探しているのか?」 牧師の養女リリーは世界一会いたくない人物と最悪の再会を果たした。 亡き幼なじみが崇拝していた兄である麗しの将校ーー 公爵位を継ぐために帰還したジャイルズ・モンタギュー卿だ。 彼はリリーを金目当てで弟をたぶらかした悪女と決めつけ、 顔を合わせるたびに捨て子だったことを持ち出して嘲るのだ。 深く傷つきながらもなぜか彼を憎みきれずにいたある日、 またもやジャイルズ卿と言い合いになり、偶然体が触れ合った。 その瞬間、胸のうずきを覚えたリリーは彼への想いに気がついた。 貴族の彼と結ばれるなど、万にひとつの望みもないのに。 エリザベス女王やアメリカロマンス作家協会からも賞賛される大スター作家、C・モーティマーのピュアでホットなリージェンシー。“身分卑しき悪女”の無自覚な色香に翻弄される傲慢ヒーロー、不遇なヒロインの出自の真相……。読みごたえたっぷりの力作です!

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP