2020年3月発売
新たにかつての弟子2人と再会した8歳の少年ウィルは、その片方の少女・勇者レジーナに、いきなり正体を疑われていた。仕方なく当人しか知り得ない“恥ずかしい秘密”を暴露。最強の老賢者エデルファスの生まれ変わりと認めさせたウィルは、復活する厄災の獣を倒すため、若い仲間を育成したいと告げる。かつての弟子たちに師事するアルティ、ティーナに加えて、今回、ロゼッタをレジーナの弟子にしようとするウィル。だが、以前自分のミスで弟子を失ったことがあるレジーナは、ロゼッタが弟子に相応しいかどうか、試練を通して試すことに。果たしてロゼッタは、無事試練を突破することができるのか!?一方、愛らしい妹・サリアを守りながら無双するウィルの元に、今回新たに竜神の使徒、人神の神霊も降臨して…!?これは、神々に愛されし少年が、世界を救う物語ー
吟遊詩人はハズレじゃない!ブラッドヒュドラ討伐で一躍名を上げた、吟遊詩人トール。ランクアップ試験で賢者のティナと戦ったりフリーマーケットで店を手伝ったりと冒険者生活を謳歌していた彼に、とんでもないピンチが訪れた。虹竜レライアと黒竜リナリアスによる、竜王の卵をめぐる争い。S級冒険者でも太刀打ちできるか怪しいという強大な古竜同士の衝突に(半ば自業自得で)巻き込まれたトールの運命は…?
何の才能もないのに宇宙最強と誤認定されていた最弱の青年・タクミ。魔王疑惑も晴れ、平穏な日々を取り戻した…かと思ったら、引きこもっていた山に、かつての仲間たちが押しかけ、さらには王女サシャが結婚を迫ってくる。これには自称弟子のレイア達も黙っておらず…。そしてその裏では世界を揺るがす大事件が起ころうとしていた。人類最弱のタクミが宇宙最強だと勘違いされながら世界を救う喜劇の物語。第7回ネット小説大賞受賞作。勘違いが加速する異世界コメディ。
「横道世之介」(柴田錬三郎賞)、「長崎乱楽坂」、「自伝小説」(書き下ろし完結篇)など。「一緒に変わろうぜ。もう昔の自分なんて忘れてさ」(「横道世之介」より)いまを生きる人気作家の全9作品。愛蔵版コレクション、ついに完結!
“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手な大学2年生の七森。こわがらせず、侵害せず、誰かと繋がりたいのに。ジェンダー文学の新星!鋭敏な感性光る小説4篇。ぬいぐるみと話すサークル“ぬいサー”の、生きにくく、どうしても鈍くはなれない若者たちの物語。
圧倒的な力をもつ修羅達により、凄惨な破滅を迎えた新魔王戦争。しかし、世界にはまだ時代を変革しうる逸脱の存在がある。無限に再生し蘇るたび自身の死因を克服するゴーレム、超長距離から放つ矢で地形ごと滅壊させる巨人、巻き込んだ全てを微塵へと変える砂嵐…。能力や種族の頂点を極めた修羅達と、それを利用すべく謀略を巡らす者達が一点に集う時、宿命と凶兆が交差する殺界が現出する。全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。“本物”を決める死闘がここにあるー。
イベント盛りだくさんの冬到来! 西の都市の支援を受けさらに賑やかになった山田村の冬は、ケモミミ一家との果実酒造りに、ラブコメ要員の追加参入で雪合戦大会も白熱!? 自宅アパートから異世界へ、床下を通って行ったり来たり。青年・山田の自由気ままな村開拓は、今日もまったり進行中! 神さまになったおれの週末異世界開拓ライフ第三弾。
『最後の秘境 東京藝大』著者、次なる探検先は「学生競技ダンス」だ! 正装はパンツの上からスクール水着? どんなに激しく踊っても髪を揺らしてはいけません? 究極の笑顔の破壊力とは? 脇の下の筋肉を鍛えてライバルを優雅に蹴散らし、光速スピンで肉体の限界を軽やかに超える。競技ダンスは闘技場で繰り広げられる究極の格闘技だ。キレキレに踊れる小説家が、大学時代を捧げきった異世界にご案内。
日米開戦から約1年9か月が経った昭和18年9月、内南洋でこれまでにない衝突が起こる。この戦いにより、日本はパラオ諸島を喪失。マリアナを除いて、内南洋の要衝をすべて失い、軍事的にも、経済的にも追い込まれる形となった。しかし、政府も軍部も、この時がくることは想定しており、開戦後の3年を捨て、新兵器開発・生産、燃料や弾薬の備蓄に取り組み、国際的に孤立しても1年間は米国と戦争ができる状態にする「興号計画」を実行していた。そして昭和19年10月、マリアナ沖で大規模な戦闘が勃発。計画にはない帝国戦艦部隊の行動により、米国との短期決戦へと突入してしまうのであったー。
『學藝員9010』と称する人物が、ウェブ上に爆破予告動画を投稿した。猶予は9時間。火薬探知犬と盲導犬を左右に司る爆弾処理班のエース、『両犬あざな』こと扉井あざなが捜査を進める中、容疑者となった隠館厄介の依頼により、忘却探偵・掟上今日子も参戦するがー。忘却探偵の最速の推理をもってしても、このタイムリミットには間に合わない!?
何かが失われている。世界から? お前自身から? 5年ぶり待望の長篇小説! この女優に付いていってはいけない──制御しがたい抑うつや不眠に悩んでいた小説家は、混乱と不安しかない世界に迷い込み、母の声に導かれて迷宮を彷徨い続ける。『限りなく透明に近いブルー』から44年。ひと筋に続く創造の軌跡の集大成にして重要な新境地作。「こんな小説を書いたのは初めてで、もう二度と書けないだろう」。
〈北条サーガ〉に待望の新シリーズ 富樫倫太郎が、今度は北条家3代目の生涯を描き出す! 「北条早雲」と「軍配者」-- ふたつの人気シリーズを受け継ぐ壮大なストーリー「北条氏康」が幕を開ける 祖父・早雲に可愛がられた伊豆千代丸は、やがて3代目・氏康として立つ。 関東全土の支配を目指す氏康の生涯には、今川義元との対立、河越夜襲、そして武田信玄や上杉謙信との死闘……幾多の試練が待つことに。 新シリーズ第一弾は、早雲に可愛がられた伊豆千代丸時代から、軍配者・風摩小太郎との出会い、小沢原の初陣まで!
120年前、誕生して間もない日本を襲った未曾有の危機。それは、現代でも起こりえる明日の物語。明治33(1900)年5月。柴五郎陸軍中佐は、公使館付駐在武官として北京に赴任した。おりしも清国では、後に「義和団の乱」と呼ばれる攘夷運動が激化。北京市内の外国公使館地区でも皆、警戒を強めていた。しかし自国民保護を目的に列強各国が武力介入に踏み切ると、清の権力者・西太后はこれに抗すべく宣戦を布告して公使館地区へ攻撃を開始。日本を含む各公使館の人々は救援到着まで団結しての籠城を決意するが、500人足らずの寄せ集めの籠城連合軍に対し、敵は数万…。はたして、津波の如き勢いで迫る敵軍を防ぐことは可能なのか?そして、救援が来るその日まで生き延びることはできるのだろうか?ここに55日に及ぶ、地獄の籠城戦が始まった!!
『三体』著者、劉慈欣による表題作ほか、現代の北京でSNS産業のエリートのひとりとして生きる主人公の狂乱を描いた、『荒潮』著者の陳楸帆による「開光」など、14作家16篇を収録。最先端の現代中国SFを収録した、ケン・リュウ編によるアンソロジー第2弾