2020年4月発売
死亡フラグ満載な乙女ゲームの悪役令嬢に転生した元日本人のロザリンド。学園に入学そうそうチートっぷりを発揮した結果、学園で教えることがないと言われ派遣制度を使い見習い騎士として騎士団へ研修に行くことに。模擬戦や見回りなど順調に研修をこなすも、またしても問題発生!脳筋騎士達のせいで山積みの書類を片付けるはめに…。ソロバン片手に精霊達と協力して書類整理に勤しむロザリンドだったが、ある書類を発見したことで暗殺者に攫われてしまいー。
聖女召喚されたものの、ハズレだと異世界に放り出されてしまったリン。しかし彼女のスキルは、特殊環境下でのみ真価を発揮する超有能スキルだった!“野営車両”のスキルで憧れのキャンピングカーを召喚し、いざ旅に出るー!アウトドア好きの血が騒ぎ、異世界初の川釣りに挑戦していると、流れてきたのは…鬼竜の冒険者!?助けて釣りたての魚でご飯をご馳走したら、「パーティーの食事係になってくれ!」と切実なお願いをされ…?
目が覚めたら5歳の幼女に転生していた私、ルイ。隣にはリスみたいな聖獣さんがいました。ここは最凶ダンジョン内(モンスター怖い)、外は戦争真っ最中(出たらダメ絶対)。「…わたしきめた!ダンジョンにすみます!」相棒の聖獣・テクトのチートスキルで安全をゲットしたら、拾った超便利なカタログブックを片手に、お料理したり、お散歩ときどきモンスターから逃げたり!?一人と一匹(?)の3食おやつとお昼寝つきの健やかダンジョンライフ!
ビジネス街のはずれにある洋食屋の天才料理人・日野洋二は洋食屋の範疇を超える壮絶な戦いに身を投じていた。洋食屋なのにサバ味噌、にんにく餃子、カツ丼…店長である洋二の気分で生み出された絶品料理を前に、常連客たちも一筋縄ではいかない事件に巻き込まれる。果てはナポリタンを学びにイタリア留学していた料理学校時代の仲間(バカ)まで店に顔を出し始め、混沌は加速していくー全編書き下ろし!WEB掲示板発の伝説的料理コメディ、まさかの第2弾!
この世界ならば誰もが授かるはずの、神々や精霊からの加護を持たない悪役令嬢に転生したツェリシナ。いずれ訪れる王太子との婚約破棄に備えて領地運営を始めたところ、前世で培ったゲームの知識とシステムのおかげで村はすくすくと成長中!!そんな折、領地のシンボル・大樹に咲いた花の色を変えるという前代未聞の現象を起こしたツェリシナは、自身の加護の有無を確かめるべく大神殿へ向かうことに。するとゲームにはなかった設定が続々と出てきたみたいで…!?
ヘルシンキ五輪(1952年)に派遣された無頼派の人気アナウンサー和田信賢は、長年の無理がたたって心身ともにボロボロの状態だった。現地から「日本」を鼓舞する中継を懸命に続けるも、次第に目も見えなくなり…。
芥川賞は、当時の新人作家による優れた作品集だった。戦前・戦中の芥川賞候補作から「いま読んでも面白い作品」を全14篇掲載。雑誌掲載時の太宰治「逆行」、戦後、作品が一度も書籍化されたことのない村田孝太郎など、読むことすら難しかった幻の作品も収める。
月のケーキの材料は、桃にブランディにクリーム。タツノオトシゴの粉、グリーングラスツリー・カタツムリ、そして月の満ちる夜につくらなければならない…「月のケーキ」。幼い娘が想像したバームキンを宣伝に使ったスーパーマーケットの社長、だが実体のないバームキンがひとり歩きしてしまい…「バームキンがいちばん!」。ガーディアン賞、エドガー賞受賞の名手による幻想的で奇妙な味わいの13編を収めた短編集。
ベルは幸せに見放されていた。生まれてすぐ両親に捨てられ、育ててくれた祖父母も相次いで他界し、無一文になった。今は車上生活をしながらウェイトレスをしている。そんなベルに有名企業家ダンテが奇妙な依頼を持ちかけてきた。執拗な元恋人を撃退するため、大金とひきかえにベルに彼の恋人のふりをしてほしいというのだ。見るだけでどきどきするセクシーな男性の恋人役…?でも彼の金の瞳に射すくめられると、どうしても断れなかった。ベルは、まだキスの経験すらないというのにー。
秘書のサフロンは世界一裕福なボス、ジョアン・オリビエラに今日こそ退職を願い出るつもりだった。孤児である彼女の夢は、笑顔の溢れる温かい家庭を持つこと。だが仕事人間で休日もなく働くジョアンに振り回されていては、夢は叶えられない。そして…この憧れもお終いにしなくては。3カ月前、長年想いを寄せた彼とついに一夜をともにしたが、直後にただの気晴らしだったと聞かされ、深く傷ついたのだ。ところがジョアンと話している途中、サフロンの体調が急変し、医者が呼ばれて思わぬ事実がわかる。彼女は…妊娠していた!
母を亡くし、住みこみの子守として昼夜働きづめのソフィアは、臨時庭師のラファエルには戸惑わされてばかり。その完璧な容姿もさることながら、あまりに尊大なのだ。主の留守をいいことに、彼は仕事もせずにやりたい放題。それでいて優美なオーラを持つ彼に、つい心を許し始めた矢先、ソフィアは自分の出生にまつわる信じがたい話を聞かされる。「きみはロンドンに住む富豪の生き別れの娘なんだ」驚くソフィアに、彼は裕福な実業家という自身の正体を明かし、突然、期限付きの“白い結婚”を申し込んできた!
エミリアは両親の離婚後、父が再婚した継母や義姉との生活になじめず、16歳で家を出て独りで生きてきた。ある日、親友と立ちあげた会社に地中海を望む、さる公国の大舞踏会の仕事が舞い込んだ。さっそくエミリアは現地へ飛び、宮殿の屋根裏に滞在しながら、地下室のオフィスで3週間後に迫る舞踏会の準備をすることになった。あるとき中庭に足を踏み入れ、偶然出会ったランという名の美しい男性と意気投合した彼女は、久しぶりに胸のときめきを感じて舞い上がった。だがほどなく、ランの正体が、若き君主ローランだったことがわかる。ああ、なんてこと!彼が大公なら、年内に婚約すると言われているーそのお相手の最有力候補は、エミリアの疎遠の義姉、ベラだった。
家政婦のケイトはケータリング店を開くという夢のために、雇い主のわがままや薄給に耐えながら、こつこつとお金を貯めていた。ある日、雇い主の甥であるミスター・テイト=ブーヴァリと出会い、ケイトは高名でハンサムな医師の彼を意識せずにいられなかった。こんな人と結婚できたらいいけれど、家政婦の私には無理な話ね…。大それた願いを胸の奥にしまい、今日もまた懸命に働くケイトに、思いもよらない不幸な出来事が起きた。銀行へ行く途中、不良集団に大事な給金を盗まれてしまったのだ!悲嘆に暮れるケイトを、ミスター・テイト=ブーヴァリが優しく慰めるが、彼女にはわかっていたーこれは単なる同情で、愛ゆえではないと。
イゾベルがシカゴの上流社会のパーティに潜りこんだのには訳があった。レジ係の給金では2歳の息子をとても育てていけないため、富豪である亡き夫の両親に経済的援助を頼もうと思っていたのだ。ところが街が大停電に陥り、イゾベルは暗闇で一人の男性と出会う。顔の見えないなか、心と心で会話をするうち、いつしか気持ちが高まり、二人は情熱を交わす寸前でそのまま寝入ってしまった。翌朝、イゾベルは相手の正体を知って愕然とし、逃げ出したー彼が億万長者で亡き夫と兄弟同然に育った、ダリウスだったなんて…。亡き夫が自らの不品行を隠すためについた嘘を信じ、イゾベルを蔑む男だ。だが後日、ダリウスは彼女の貧しい住まいを訪ね、結婚を持ちかけた!
恋に臆病なロンドンは、社交界のパーティに出席した夜、黒髪に碧眼のゴージャスな男性に声をかけられた。彼の名はハリソン・クロスビー。黙っていても女性が寄ってくる大富豪。ハリソンは女好きで、1年以上同じ人と続いたことはないと噂されている。落ち着いて誠実な男性を好ましく思うロンドンは警戒するが、今夜の彼は洗練された紳士そのもので、心惹かれずにはいられなかった。しかし、ロンドンがイベントの仕事をしていると知ったハリソンから、兄の誕生会を企画してほしいと言われ、彼女はためらった。実は、人に頼まれて彼の兄を秘密裏に追跡するためにここへ来ていたから。それをハリソンに知られたら終わり。私は、いったいどうすれば…?
アンナは少女時代に親を亡くし、ロンドンには身内も親しい友人もいない。22歳になった今、狭いひと間の孤独なフラットに住み、指を噛んでひもじさをごまかす日々に耐えているのは、夢を叶えるため。最近、念願の仕事に就ける大きなチャンスが訪れ、希望に顔を輝かせるアンナだったが、さっそく窮地に陥る。出がけに家主に家賃の催促をされ、仕事の約束時間に遅れそうなのだ。降りたバス停から踵のすり減った靴でなんとか走り続けたが、出会い頭に長身の男性とぶつかり、はじき飛ばされてしまった!アンナの転げたぼろ靴をまじまじと見つめるその実業家レアードこそ、彼女にガラスの靴を履かせてくれる白馬の王子だとは知る由もなく…。
イヴが祖母とともにひっそりと暮らす郊外の館に、ロンドンで奔放な生活を送る母が男性を伴ってやってきた。母は30代と年齢を偽り、彼には娘の存在を秘密にしているらしい。そのハンサムな男性の名は、ジェイク・ロメーロ。若くして大成した、世界的な実業家だという。ジェイクは、若さに似合わず地味なイヴに関心を抱いたようで、館に滞在中、何かと彼女に優しい言葉をかけてくれる。母という恋人がいるのに、いったいどういうつもりなのかしら?イヴはジェイクに対してそっけない態度をとりつづけたーそうしなければ、初めて感じる胸のときめきに屈してしまいそうで。
シングルマザーのクリスティンは、これ以上ないほど困窮していた。働きづめのせいで、3歳の息子ニコから笑顔も消えてしまった。もうどうしようもない。私のプライドなど捨てて、ニコの父親に会いに行き、あなたには息子がいると伝えよう。かつての恋人、シチリアの大富豪セルジオは子どもを望まなかったが、すこしの間だけでもいい、息子への援助をお願いしなければ…。けれどそう決意した矢先、新聞でセルジオが婚約間近だと知る。いてもたってもいられず、彼女は婚約発表のパーティ会場に駆けつけた。彼は伯爵令嬢と結婚しようとしているー息子の存在も知らないまま。クリスティンは、思わずセルジオに駆け寄っていた。