2021年10月1日発売
子爵令嬢だけど少年のように活発な私。おとなしく結婚するなんて絶対無理!男のフリして騎士隊長の付き人に。隊長は『野獣』と呼ばれるゴツい騎士…だけど女性に怖がられコミュ障気味!?「女性との接しかた」の教育係まですることに!?ところが一緒に過ごすなか私にキュン!?「男にも女にも盗られたくない!」と嫉妬心爆発!野獣のように迫ってきて!?大型ワンコな騎士隊長との純情体格差ラブ!
幼い頃に両親を亡くし、魔王に拾われた少年ブラッド。彼は母親代わりの魔王から溺愛されて育った。しかし魔王は忙しい。そのためブラッドは、剣、魔法、治癒、支援ーそれぞれの魔王軍最強格の四天王に育てられた。四天王たちの厳しい教育において、「無能」と蔑まれていたブラッドは、魔王城を飛び出し、四天王たちと絶縁して冒険者になることにした。しかし彼は気付いていなかった。最弱だと思っていた自分が、常識基準では、十分最強で万能だったということに。「こいつ等はただのゴブリンじゃないのか?」「これは正真正銘、ゴブリンキングですわ!」そして彼は周囲から実力を認められていき、瞬く間に成り上がっていくー。書き下ろしSS「カミラ姉との思い出」。
人々を癒やすための「神聖力」が減少してしまった「役立たず」。力を失ったアナベルは、教会のため、そして自らの借金のため金持ちの成り上がり貴族と結婚させられることに。せめて思い出を作りたいと思ったアナベルは花祭りで偶然出会った聖騎士に告白する。その思い出を胸にしたくもない結婚を受け入れたはずがー突然教会にやってきた聖騎士ーリュカは言う。「アナベル嬢。どうか私と結婚してください」「…は?」いきなりプロポーズされ戸惑うが、さらに驚きの事実が判明する。「なんで聖騎士が呪われてるんですか!?」「これには事情がありまして…。不本意ですが呪われてしまいました」神聖力を失った聖女は、愛の力で聖騎士の呪いを解けるのか!?武器は愛と知識とフライパン!?呪いと陰謀から始まる大逆転&溺愛ストーリー。番外編「結婚式を迎えました」。
二十年前に世界を救った大聖女・ソフィア。長い眠りから目覚めた彼女は、かつての仲間たちと再会し、新しい出会いを重ねていく。ある日、ソフィアは聖騎士のルミナリエとともに、教会を出て二人暮らしをはじめることに。条件に合致する物件は、元は高名な聖騎士が住んでいたというさるお屋敷。しかし、そこには強力な悪霊が住み着き、並の聖女の浄化は受け付けないらしい。悪霊浄化と新生活のため、ソフィアとルミナリエはさっそくお屋敷へ。そこで彼女たちが出会ったのは、哀しき過去を背負ったアンデッドでー?コミカライズも絶好調!聖女さまの冒険ファンタジー、第二弾!
5年間在籍したAランクパーティを離脱し、かつての教え子たちのパーティ『クローバー』に加入した赤魔道士のユーク。ある日、そんな彼らのもとに国選依頼が届く。その内容は新発見されたダンジョンへの調査&攻略配信。きな臭さを感じつつ依頼を引き受けたユークらは、ダンジョン近郊の交易都市ドゥナへと赴く。さっそく迷宮攻略に挑むクローバー。順調に攻略を進めていく一行だが、深層部にある都市型の迷宮と一帯を覆う黄昏色の陽光を目にしたとき、突如ユークの身体に異変が生じる。このダンジョンは、嫌な予感がするー。コミカライズも絶好調の冒険ファンタジー、第2弾!
ついに…ついに俺の『学校で引きこもろう計画』は完遂した!いや前回まで『早期退学計画』って言ってたじゃん、とかいうツッコミは横に置き、悠々自適な引きこもりライフが始まろうとしたまさにそのとき、謎の!転校生!現る!?それはそれとして最恐最悪の魔神さんが復活したり、刺客が放たれたり、世界の摂理を歪めた手法でレベルアップしたりと、なんかもうカオスな感じになりかけている気がしなくもないが、今回は海だ!水着だ!温泉だ!それからえーっと…そう!チーム戦だ!やっぱりカオスな異世界引きこもりファンタジー、第五弾が始まるよー!(ヤケクソ
最強の魔王ヴェノムザードを倒した勇者ユージーン。目的を果たし満足していたユージーンだが、滅び行く魔王の手により転生させられてしまう。そして気がついたらーはるか未来の世界で、ユリウス=フォン=カーライルという貴族の少年に転生していた!勇者という使命から解放されたユリウスは、2度目の人生、そして学園生活を謳歌することを決意する。だが、ユリウスは貴族でありながら魔力もなく、親には見放され、双子の弟・ガイアスからも蔑まれる落ちこぼれだったらしい。しかし、勇者としての力を持って転生したユリウスは、魔法も剣術も全てが劣化してしまった世界で無自覚に無双してしまうことに!馬鹿にしていたクラスメイトやガイアスの反応は変わっていきー!!最強勇者の学園無双物語、開幕!
「箱…?」「箱だよな…」「何なのかしら、あの箱…?」成人会ー貴族が17歳を迎えた夏に招かれる王家主催のパーティ。その華やかな会場の片隅に謎の木箱が置かれていた。好奇心に満ちた顔で近付いた第二王子が、「ダメだ。気になって仕方ない。なんだこれ?」と箱の表面を叩くと、「あ、あの…なにか、ご用でしょうか?」と可憐な声が!文字通りの「箱入りお嬢様」と王子様のおかしな恋の物語ー。
江戸後期、弘化年間。金吾は石見国大森銀山にやって来た。大森代官・岩田鍬三郎の身辺を探るためだ。代官所の中間として働き始めた金吾だが、そこで待っていたのは銀山を支えるため懸命に生きる人々との出会い。命の危険にさらされながら間歩の中で鉱石を採掘する掘子、重い荷を運び母と妹を養う少年、世を憎み、酒浸りの日々を送る僧侶。そして彼らを慈悲深く見守る岩田…。さまざまな思いに触れ、金吾はいつしか彼らに魅せられていく。産み出された良質で大量の銀が世界経済を動かし、「銀鉱山の王国」と呼ばれた石見銀山。常に危険と隣り合わせで働く名もなき掘子たちの生きざまを活写した歴史群像。
綾鹿市動物園で行われるチタクロリンのコンサート。予想以上の集客で混乱する中メンバーの飯岡十羽が撫でようとしたレッサーパンダに指をかみ切られてしまう。チーフ警備員の古林新男は綾鹿署の刑事・谷村の聴取に応じるうちになし崩し的捜査に協力していく。そして関係者次々に襲われて指を切断される事件が続いていく。
ドロシーは家庭教師として働くため、遠いエジンバラに向かっていた。両親亡きあと4人の弟妹を養っていくには、それしか方法がないのだ。道中立ち寄った宿で、彼女は駆け落ち途中の若いカップルに出会う。体調を崩した女性を介抱してやると、相手の若者は何度も礼を言ったードロシーの手を握りしめて。怒りの形相で男が乱入したのはそのときだ。「伯爵家を継ぐ、僕の被後見人をたぶらかした女は君だな!」彼はいきなりドロシーを肩に担ぎ上げたかと思うと、馬車に放り込んだ。公衆の面前で醜態をさらされ、エジンバラ行きも逃したドロシーに、翌朝やっと勘違いに気づいた男性は、すべての責任を取ると言った。「僕はワースレイ伯爵、トビアス・スペンロウだ。君を妻に迎える」。
「動くな。武器を捨てろ。あなたたちは包囲されている!」さる領地へ向かう途中、伯爵家の騎士サイモンに命令する者があった。暗がりに目を凝らすと、声の主はどうやら少年盗賊らしい。百戦錬磨のサイモンは生意気な相手を黙らせようと剣を抜いたが、不意をつかれて馬上から地面へ落とされ、揉み合いになった。たかが少年に手こずるとは屈辱的だと腹を立てながら、サイモンは一撃で急所を仕留めるため、相手の下腹部に手をやったーない…あるはずのものが!戸惑った瞬間、頭に石を打ちつけられ、遠のいていく意識のなか、サイモンは驚きの光景を見た。目の前にいるのは少年ではなく、はしばみ色の瞳の美しい女だった。
「覚えていないの?わたしたちはもう結婚しているわ!」そのうえ今は別居中で、離婚手続きが進んでいるのよ…。シャーリーはその言葉をのみこみ、負傷した夫を前に途方に暮れた。マッテオには幸せの絶頂だった結婚式前日までの記憶しか残っていない。事故で頭を強打し、部分的に記憶を失っている今の彼に、さらなる衝撃とストレスを与えるのは厳禁だ。仕事中毒のマッテオは医師に2週間の静養を言い渡され、シャーリーは彼とともに新婚旅行で行くはずだったアマルフィを訪れた。ただちに事実を告げて立ち去るべきだという理性の声には、つゆほども気がつかないふりをして。
難病とわかって絶望に打ちのめされた助産師のエレンは、祖母の家に身を寄せることにし、憧れのショーンと8年ぶりに再会する。17歳のころ彼にキスを拒まれ、屈辱的な思い出となっていたが、今、産科医となった彼から、意外にもデートに誘われた。片想いが叶っても、もう私には未来なんてないのに…。そう思いつつも彼の魅力に屈し、いつしか二人は結ばれたのだった。その後、この病は妊娠が禁物とあって気をつけてはいたけれど、不安になって調べると、エレンのおなかには小さな命が宿っていた。ショーンは病のことを知らないうえに、まだ結婚には興味がないらしい。ああ、どうしよう!エレンの心は、千々に乱れた。
ジャネットは仕事で訪れたオフィスで、10年前に突然別れを告げて姿を消した元婚約者のウェイドと偶然再会し、息をのんだ。だが今や大企業の辣腕社長となった彼の冷酷な態度に衝撃を受け、ジャネットはその場から一目散に逃げ出した。すると翌週、ウェイドが彼女の職場に乗り込んできて、吐き捨てるように言った。「聞かせてくれ。いったい何人の子をベビーシッターに預けてきた?」彼は何を言っているの?いわれなき疑いに、ジャネットは呆然とした。「君は僕に愛を誓いながら、平然とほかの男と結婚するような女だ!」ひどいわ…。あれからずっと、結婚はおろか、誰ともつき合わず、彼のことを思い出して涙で枕を濡らす夜もあったというのに…。
リヤは異母妹の身代わりの花嫁として婚礼の場にいた。そして、王族にして富豪というシャリフの顔を見て愕然とした。目の前にいるのは、一瞬で心を奪われ、一夜をともにした男性!ところがシャリフにとって結婚はビジネス、妻は道具だった。彼は花嫁のリヤに、前日、関係を持ったのはまちがいで、夫婦となっても寝室は別だ、と言い放った。新婚初夜なのに、リヤは一人、冷たいベッドへ追いやられる。これは政略結婚。なのに、なぜ夫の拒絶にがっかりしているの?理由はあの夜の、やさしかったシャリフを忘れられないから…。
夏の間だけギリシアのリゾートホテルで働く美容師のマーニー。ある日ビーチで足を怪我し、痛みでうずくまっていると、バイクで通りかかったレオンという男性に手を差し伸べられた。野性的な風貌と高貴な青い目。瞬時に魅せられたマーニーは、誘われるまま食事を共にし、疑いもせず身も心も捧げてしまう。だが彼は純潔を隠していたと咎め、マーニーを追い払ったのだ。翌日、世界的大富豪レオニダスがホテルに滞在していると聞き、その姿を見たマーニーは仰天した。レオン!信じられない。あの夢のような一夜は、ただの富豪の火遊びだったというの?